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「アンチテーゼ・エスケイプ」には、原宿の女の子らしい意思の強さを感じました
── 2曲目の「アンチテーゼ・エスケイプ」は、TVアニメ「URAHARA」のオープニングテーマです。こちらは、ORESAMAとのコラボですね。 上坂 私はこの曲で初めてORESAMAさんを知ったんですけど、かわいいテクノポップを作っていただけて、うれしかったです。お気に入りの曲になりました。「リバーサイド・ラヴァーズ(奈落の恋)」は懐かしさもあるテクノ歌謡でしたけど、「アンチテーゼ・エスケイプ」は21世紀らしい、純正打ち込みポップです。
── サビになると、急にテンポが変わるのが面白くて。 上坂 あれは面白いけど、歌うのは難しかったです。1曲でいろいろなテイストが味わえる曲だと思います。
── ORESAMAのお2人とは、直接会う機会はあったんですか? 上坂 レコーディングに来てくださいました。特にディレクションをしていただいたということもなく、つつがなくレコーディングが終わったので、深くお話しすることはできなかったんですけど、ご挨拶できてよかったです。
── 「URAHARA」では、メインキャラの1人、白子まりを演じていますが、歌う時にまりのイメージはあったんですか? 上坂 まりだけじゃなくて、メインの3人のイメージというか、原宿の女の子の総体というイメージで歌いました。レコーディングの時はアフレコが始まってなくて、まりの像が自分の中に具体的にでき上がってなかったこともあって、ボーカルはまりの声とは違うものになっています。原宿にいる、自分をしっかり持っている女の子、というイメージでした。
── 歌詞からも、意思の強さが感じられました。 上坂 きっぱりと断定する言葉が多いんです。時には悩んだりもしているけど、自分を貫いて生きている強さを感じます。
── 「ウラハラシック」という言葉が繰り返されていて、強く印象に残るんですけど、どういう意味なのでしょうか? 上坂 「ウラハラシック」は……よくわからないですね(笑)。「ウラハラシック 最高つらぬけ」とサビの最後で歌っているので、強い意思を持った言葉なのかもしれないです。私が歌うアニメ主題歌は、歌詞の中に作品のタイトルが入っているものが多いので、そのシリーズの中の1曲だと思っていただければと思います。
── 「URAHARA」という作品については、どう感じていますか? 上坂 「PARK」という原宿に実在するお店の3人のイメージキャラクターが元になっています。「PARK」には私も行ったんですけど、かわいいものだらけの夢みたいなお店でした。アニメもSFでありながら、3人それぞれ、思春期の女の子のもやもやした気持ちが描かれていて。オリジナルストーリーということもあって、毎週ハラハラして見ることができる作品だと思います。
── 序盤の数話を見た限りでは、まりは、3人の中では一番女の子らしいというか、ヒロインポジションにいるように感じました。 上坂 口調は強気なんですけど、実は臆病な女の子です。主人公の須藤りとは、口数は少ないんですが意思が強くて、綿袖ことこも物怖じしない女の子なので、まりが一番かよわい感じがしますね。
── まりを守るりとが、ヒーローに見えるシーンが何度もありました。 上坂 そうですね。りと役の春奈るなさんは、今回が声優初挑戦ということですが、役にぴったりという感じがします。お芝居している時は背筋がピンとしていますし、地声もかっこいい系の声なので。現場は女子ばかりで、その中にエビフリャー役の松本保典さんが混ざっているのが、まるで予備校みたいです(笑)。