trap:3 また練習しよっか
コダマ スノボ回というかお風呂回ですね。パッケージ版では湯気が解禁されるそうです。
ひらさわ はい、湯気がなくなります。先生からも僕からも、かなり乳首リテイクを出しました(笑)。
コダマ お金を出してくださった方に、ご満足いただける乳首を目指しました。最終的に確認できていないんですが、いかがなんでしょう?
ひらさわ 質感にはだいぶこだわった感じになりました。アニメーションプロデューサーの石田貴久さんや修正していただくアニメーターさんたちに、「これだ」といろんな写真をたくさん送りつけてしまいした。
コダマ 私も担当さんと他のマンガの乳首画像を送りあって「こんな感じです」「この色の薄さ」がいいですと、話しあったりしていました。でも乳首が解禁されるとエロさがすごく増しますね。やはり見えると見えないのとでは、全然違う。湯気の向こうではがっつり揉んでました。動きもありますから、ここはアニメならではの見どころですね。ニコニコ動画のコメントを見てると、パッケージでは武田の腰のタオルに修正が入って、全開になるって言われたりもしてますが(笑)。
ひらさわ そういうサービスは、残念ながら入っておりません(笑)。
──そして、最後に藤原が女子同士のいちゃいちゃを目撃してしまう。この辺から彼は「ひょっとして」と思い始めるわけですね。
コダマ そうですね。
ひらさわ ここからどんどん加速していきます。
trap:4 ...私も浮気してるし?
ひらさわ 注目していただきたいのは、由真の目の中に部屋の中にいる蛍が映るシーンです。ここは、僕的にお気に入りです。
コダマ この後の武田がかわいくて何度も見ちゃうんです、「あいつら、何やってるんだよ」のシーンです。3話まではコミカルなノリがあったんですが、このあたりから昼ドラ感が強くなってきます。
ひらさわ この回は武田の応援団が増える話数でもあるんですが、同時に「武田、もっといけよ!」「お前はチキンだ」という意見も出てくるんですよね。
コダマ ここまできて止めるなよ~!って(笑)。ここで止められるのは……。
ひらさわ 確かに功罪ある行為ですね(笑)。でも由真に、蛍と比較されているという切ないシーンでもあります。この時点で、すでにかなり由真の意識が蛍にいっているんでしょうね。
コダマ 中盤は藤原の部屋が出てくるのですが、打ちっぱなしの部屋がまた中二病ですね。
ひらさわ 各キャラクターの部屋の美術などは、アニメ化に際して設定を起こしてチェックしていただきました。終盤、蛍の家でのシーンですが、最初はもう少し陽が高かったんですが、だんだん時間がたっていって、やがて夕方になっています。薄暗い中で電気をつけずにいる姿を描きたいなと。
trap:5 自分が嫌で仕方ないよ......
ひらさわ この回は、これまでの話を整理しつつ、次へつなげていくような回です。
コダマ と同時に、藤原回でもありますね。
ひらさわ 藤原に揺さぶられる回。逢坂良太さん(武田役)の「好かれてないかもしれない」「だめだぁ~」というセリフがいいですよね。「うわあ~」っていう感じがすごいよかったです。ここでそういうリアクションできるっていうのは、けっこう器がでかいですよね。
コダマ 舌ったらずなところもいいですよね(笑)。
ひらさわ ちなみにこの回に出てくるドラッグストアの看板には注目です。実はコダマ先生の飼われているラテさん(猫)の名前を使わせていただいています。
コダマ ほんの一瞬だけ映るんですよね。
ひらさわ この回はいろいろありますが、有名なセリフが出てきます。「今後混ぜてよ」。
コダマ 当時、そこだけ抜き出されてSNSで広まったんですが、「百合に混じる男は殺せ」とかすごい言われようでしたね(笑)。小野さんの声で言われると、より悪いイケメン感が強調されるように感じます。
trap:6 キスされると思った?
──冒頭の五十嵐裕美さんによる蛍の演技がすごいですね。
コダマ 本当にうわべだけでしゃべっている感じ。
ひらさわ そうですね。蛍はいろいろとチャレンジしがいのあるキャラですが、難しいとも思います。
コダマ 五十嵐さんはうわべだけでしゃべるところと、本音でしゃべるところのトーンをけっこう変えてくださるんですが、そこがすごくいいんです。
ひらさわ その辺も改めて見直していただけると「なるほど」と思っていただけるのではないかと。
(武田が冷たく由真をスルーする部活シーンを見ながら)
コダマ このシーンは好きです。珍しく武田が冷たいんです。やさしくする余裕がないんですね。
ひらさわ そういうところが高校生っぽいというか、青春感がありますよね。
(終盤、由真と蛍のベッドシーンを見ながら)
コダマ 蛍の由真に対するセリフまわし、言い方がすごい迫力ですね。
ひらさわ このシーンですが、蛍の服を脱ぐしぐさがエロいんです。腰のラインに注目していただきたいですね。そして、藤原が来た!
コダマ 奴が来ました!