本日最終回放送、夏アニメ「捏造トラップ-NTR-」最終回放送直前スペシャル対談! 原作者・コダマナオコ先生×ひらさわひさよし総監督と振り返る全12話!

2017年09月20日 18:000

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動くとエッチなシーンの破壊力も倍増!


──アニメというとやはり動きがつくというところが最大のポイントだと思うのですが。

 

コダマ そうですね。動き、そして声がつくとだいぶ破壊力が増しますね。マンガの止め絵に声とはまた違って、「おお~!」「なんてエッチなシーンなんだ!」という感じでした。

 

──声もイメージ通りでしたか?

 

コダマ イメージ以上でした。それに声優さんにお話をうかがうと、自分が思っている以上に深く演じるキャラクターを掘り下げてくださっているんです。「たぶん、このキャラクターはこう考えているんじゃないか」という声優さんのお話を聞くと「私もそうは思ったことはなかったけれども、そうなのかも」と気づかされたりもしました。また、「このキャラクターは、こういうセリフをこう話すんだ、すごい」と思ったりもしました。

 

──ちなみに本作では男性キャラも重要なポジションにいますが、これは百合マンガとしては珍しいですよね。

 

コダマ そうですね。それが嫌という人もけっこういるんですよね。

 

──ただ、彼らの存在のおかげで、由真と蛍の関係も秘め事感がより強調されているように思います。

 

コダマ そう受け止めてもらえると嬉しいです。自分の中では(男性キャラがいることは)すごくナチュラルなことなんですが、いざ描き始めてみるとすごく怒っている方もいたので、実はものすごい冒険だったんだと気づかされました。

 

──先生自身は、こういう秘め事要素はお好きですか?

 

コダマ はい。ドロドロした昼ドラが大好きなので。最初の頃は寝取られっぽい定番シチュエーションを、毎回絶対に入れるようノルマを設定したりもしました。

 

 

trap:1 女の子同士のヒミツ

 

──それでは、ここよりアニメ本編を見ながら作品を振り返ってみたいと思います。まず第1話からスタートです。

 

ひらさわ 第1話は大事な回です。

 

コダマ ほぼ原作第1話と変わらない内容でしたね。

 

ひらさわ そうですね。原作マンガは、このコマが動いていたらいいだろうなと思えるシーンの多い第1話でした。ですので、そこをバンバン拾っていきました。最初にラフなコンテを製作委員会の皆さんにお送りした時は、原作の絵をたくさん貼り付けていましたね。あと、怖かったのがテレビ局の考査ですね。「こんな感じになります」というイメージをあらかじめテレビ局に提出しておかないといけないんですが、いつ「やっぱりダメ」って言われないかとビビッていましたね。

 

──たしかにテレビアニメとしては攻めた内容ですよね。

 

ひらさわ そうですね。テレビ局の人も、そう簡単には「うん」と言わないだろうなと、ものすごく警戒しながら進めていました。とりこし苦労だったかもしれませんが(笑)。自分としては、極力原作通りにアニメ化したいと思っていました。

 

──印象的なシーンはありますか?

 

コダマ 私はベランダでキスするシーンですね。ぱっと唇が離れるシーンの描写とかすごいなとエアチェックしながら思いました。

 

ひらさわ 演出さんが、耽美な感じでがんばってくださいました。実はこのシーン、「糸を引いちゃだめ」って言われてたんです。

 

一同笑

 

コダマ そこまで言われるんですね!

trap:2 あの二人ってさ...

 

ひらさわ 小さい頃の思い出エピソードがありつつ、みんなで遊園地に行く回ですね。すごいのが、蛍が由真と校庭でいちゃいちゃするシーン。明らかに触りにきています。ちなみに、この頃は蛍が何か思い出したり、意味深なことを話すと、謎の風が吹いてお決まりのBGMが流れるんです。ここが重要だぞ、と。

 

 

コダマ 美少女専用演出ですね(笑)。パッケージを買われた方は、そこに注目してみるといいかもしれないですね。あとは、バスケ部のお友達2人の声がよかったです。イメージどおりでした。アニメになるまで名前もなかったんですが、意外と登場が多いということで、命名しました。

 

ひらさわ ここは僕も本当によかったなと思ってて、友達感もありつつ……。

 

コダマ 女友達のいやなところも出てますよね。

 

ひらさわ 短髪の奈々のほうがちょっときつめで口が悪い感じで、青い髪の砂羽子がおっとりしつつもしっかりしているキャラですね。それぞれギャップが出せたんじゃないかと。

この回のポイントは、藤原は「中二病」なんだなというところです。1話でもカラオケで歌ってますしね。ジェットコースターは乗らないと言いつつ、フリーフォールにも乗ったしりして意外と楽しんでるんだなと(笑)。武田を気遣ったりして、けっこう普通にいい奴なところもあるんです。

 

コダマ 一緒に遊ぼうと誘ったらきてくれる奴なんですよね。

 


──コダマ先生的には、藤原は単純な嫌なやつではないというところですか?

 

コダマ 達観している風に見えるけど、まだまだ子どもですよね。冷静に考えたら嫌なやつなんだけど(笑)、まだ高校生だし、ひねくれちゃってるだけなのかなと思います。

 

(藤原の、観覧車内での足ドンシーンを見ながら)

 

コダマ リアルでこれをやられたら本当に嫌ですけど、このシーンを喜んでいる女子も多いと信じてます!「クズ萌え」みたいな(笑)。

 

ひらさわ 2話はたくさん見どころがあるんですが、いろいろと種がまかれる回なのかなとも思います。

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捏造トラップ-NTR-

捏造トラップ-NTR-

放送日: 2017年7月5日~2017年9月20日   制作会社: Creators in Pack
キャスト: 加隈亜衣、五十嵐裕美、小野大輔、逢坂良太
(C) コダマナオコ/一迅社・捏造トラップ製作委員会

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