新章「期末試験編」スタート直前! 「僕のヒーローアカデミア」佐倉綾音×悠木碧×井上麻里奈の女子かしましクロスインタビュー!

2017年09月01日 19:190

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――今のお話は、1個人としては落ち込んでいるけれど、社会人として使命感を持って仕事をするという風に、誰にでも当てはまる部分がありますね。そうやってキャラクターたちは、ヒーローとして日々仲間たちと切磋琢磨しているわけですが、収録現場では声優さん同士で「切磋琢磨してるな」と感じる場面はありますか?

 

佐倉 マイクの前に立ったら、切磋琢磨ですよ! 音響監督の三間さんからは「挑んで! 負けないで!! もっと勝つつもりで!!!」と、大事なシーンはどんどんあおられるので、「切磋琢磨してる!」って感じます。

 

悠木 でも、誰かと戦うというよりは、自分との戦いです。あの人はあれだけ自分と戦えてるから、私も自分と戦わなきゃ、みたいな。

 

――それぞれ、第2期で「このシーンは切磋琢磨したな」というのは?

 

佐倉 私は「爆豪VS麗日」ですね。私も爆豪役の岡本(信彦)さんもアフレコの記憶が飛んでいるくらい、切磋琢磨しました。その後のシーンでは、両親との電話でふっと肩の力を抜いた時に出た安心した声も使われているので、そのギャップも含めてすごく印象に残っている1話です。

 

井上 私の場合、やっぱり「八百万:ライジング」の戦いです。あの戦いの相方はトド様(轟焦凍/CV:梶裕貴)なんですけど、梶くんとは別の作品でも近しい役だったので、お互い話し合いながら物語を作っていくことに信頼感がありました。その信頼を今回の「八百万:ライジング」でも生かせたなって。原作を見ながら「ここはこの解釈でいこうか」とか、確認しながら演技を作っていけたので、「相方が梶くんでよかったな」と思うシーンでした。

 

悠木 私は梅雨ちゃんのアニメオリジナル回(第32話「それぞれの職場体験」)です。クラスの中だと俯瞰からみんなのことを見て、みんなにアドバイスをしたりフォローをする梅雨ちゃんが、職場体験では逆に周りのヒーローにフォローをしてもらいながら彼女なりに勉強をしていく。2期では梅雨ちゃん的にも焦ったり熱くなるシーンがそれまでなかったので、ヒーローとしての自覚を持って本物の敵(ヴィラン)に熱く挑むという場面をちゃんとやってあげなきゃって思いました。

 

佐倉 原作だと「隣国からの密航者を捕らえたくらい」って、1コマで軽く触れている程度なんですよね。「めっちゃ気になる!」と思っていたのを、アニメでふくらませてもらって。

 

井上 「ヒロアカ」はキャラも多いから、(アニメオリジナルのエピソードを)いくらでもできていいね。

 

悠木 音響監督の三間さんも「早く全員分やりたい」って言ってました。「そうすれば、もっとキャラに合った的確なディレクションをしてあげられるのに」って。「梅雨ちゃんももっと早くやりたかったよね」って言われて、「そうですね」って(笑)。

 

――ちなみに、優等生ながらメンタルの弱いヤオモモ、明るく芯の強いお茶子、マイペースな梅雨ちゃんと、三者三様の女性ヒーローですが、みなさんはどのヒーローに似てると思いますか?

 

佐倉 梅雨ちゃんに似てるっていうのは、なかなか難しいかも。

 

井上 「これといった欠点がない」って言われてたもんね(笑)。でも、碧ちゃんはオールラウンダー感がある。

 

佐倉 そうですね! そもそも、この声優業界に梅雨ちゃんを演じられる人がどれくらいいるのか? と考えると……。

 

悠木 いやいや、私、けっこうな事故物件ですよ(笑)。実は私、オーディションでは出久とお茶子のオーディションを受けてたんですよ。

 

井上・佐倉 えー!?

 


悠木 でも、その時点で「私は出久でもお茶子でもないなー」って思っていて……。実際に梅雨ちゃんが決まった時には「私でもできる!」って思いました(笑)。

 

井上 すごい! 私、原作を読んだ時は梅雨ちゃんが一番好きだったんですけど、「あー、この声は私じゃできないし、役回ってこないわー」って思ったもん(笑)。

 

悠木 私、お茶子のオーディションを受けているからこそ、あやねる(佐倉綾音)のお茶子を聞いて「なるほど」って思った。

 

佐倉 お茶子、すごくやりたかったんです。もしオーディションに落ちたら、私以外の人がお茶子の声をやってるのを見るのは嫌だから、絶対にオンエア見ないって思ってました(笑)。

 

井上・悠木 “あるある”だね(笑)。

 

佐倉 だけど私、「ヒロイン」っていう言葉にちょっと抵抗があるというか、演じる自信がないんですよね。単語自体が、その作品の中での“女の子”の象徴じゃないですか。だから、お茶子も「ヒロインかぁ……」ってちょっと思っていたんです。

 

井上 でも実際にフタを開けてみたら、ヒロインは爆豪だったっていう(笑)。

 

佐倉 お茶子はヒーローでした!(笑)。

 

井上 確かに弱いところもあるけど、お茶子は見ていて安心感があるもんね。爆豪のほうが見ていてハラハラするから、「助けなきゃ!」って思う。

 

悠木 そういう井上さんは、ヤオモモにピッタリですよね。

 

佐倉 “ザ・ヤオモモ”って感じです!! 端から見ていると完全無欠に見えますし。

 

井上 そういうことにしておきましょう(笑)。

 

佐倉 だから、井上さんがヤオモモみたいにちょっとだけナイーブな内面だったりしたら、「萌え……!」って思ってます。

 

悠木 あー、萌える〜!! そういう設定がほしいー!(笑)

 

井上 (笑)。でも、「ヒロアカ」には個性とか能力がいっぱい出てくるけど、どの世界でもそうだけど、生きていく中で一番大事なのはメンタルだなって思います。

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