11年目、涼宮ハルヒの再会!「アニサマ2017」初日前半戦レポート

アキバ総研 | 2017年08月28日 20:18
11年目、涼宮ハルヒの再会!「アニサマ2017」初日前半戦レポート

2017年8月25日~27日、世界最大のアニメソングの祭典「Animelo Summer Live(アニメロサマーライブ:通称「アニサマ」) 2017 -THE CARD-」がさいたまスーパーアリーナにて開催された。今回は初日の前半戦を、注目ポイントにフォーカスしながらレポートしていく。



今年のオープニングは「ようこそジャパリパークへ」で決まりかな……と思っていた人も多いのではないだろうか。それぐらい2017年を席巻した「けものフレンズ」旋風は圧倒的だった。
だがそんな時こそ、期待をさらに超えていくような“カード”を切ってくるのが「アニサマ」というイベントだ。

2017年のアニサマ3日間の始まりを告げたのは、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディングテーマ「ハレ晴レユカイ」だった。歌うのは涼宮ハルヒ役の平野綾さん、長門有希役の茅原実里さん、朝比奈みくる役の後藤邑子さんのオリジナルメンバー3人だ。SOS団の3人娘がアニサマのステージに揃ったのは11年前、まだアニサマが日本武道館で開催されていた時以来となる。
5年、いや3年前のアニメが歴史の中のできごととして語られるほどサイクルが早い時代において、2006年に放送されたアニメは追憶の彼方、若い世代にとっては伝説の中の存在だろう。

だがそんな刻の隔たりを一瞬で「0」にできるのが、アニソンが持つ魔力だ。マエストロ・田代智一さんが手がけた「ハレ晴レユカイ」の印象的なイントロは一度でも聴いたら忘れず、そしてアニメソングを愛するファンならおそらく一度は聴いたことがあるであろう旋律だろう。
かつて少女だった平野綾さんは金のベリーショート姿で、表現者としてのオーラをまばゆいほどにまとう。今や彼女は「レ・ミゼラブル」ほか多くの舞台に立つ演劇界のスターだ。
茅原実里さんは、前回SOS団がアニサマに立ってからの11年を、トップアーティストとして駆け抜けてきた。「純白サンクチュアリィ」にはじまった今の茅原さんのアーティストとしての針路を定めたのが長門有希として歌った「雪、無音、窓辺にて。」だとすれば、アーティストとしての彼女の原点に戻ってきたともいえるだろう。

しかしかつてのSOS団のファンにとって一番の驚きだったのは、そこで後藤邑子さんが歌い踊っている姿だったに違いない。彼女が持病とつきあいながら、自分のペースで声優活動を続けてきたことはファンには周知のことだからだ。それだけに、後藤さんも含めた3人が一緒に、キラキラしながらキレのあるダンスを見せる姿は胸を打った。
アニメと同じラストショットをキメポーズで再現した3人は、深く互いの肩を抱きながら超満員の客席に一礼した。
そんな夢の光景を見ることができたのは、11年前から止まることなく、夏の終わりのアニメソングの祭典として場を守り続けてきたアニサマという場があればこそだろう。数年前にアニサマの発表会で茅原が口にした「いつかもう一度SOS団で一緒に」の夢がついに果たされた瞬間だった。


そして2006年と2017年のアニサマを架け橋のようにつなぐ存在として、Minamiさん(旧名・栗林みな実)やGRANRODEOが今も昔も現役最前線の姿とパワーでステージに立っている意味はとても大きいように思う。

SOS団の衝撃の余韻が残る会場を、けものフレンズwithオーイシマサヨシが「ようこそジャパリパークへ」でハッピー一色の空間に染め上げる。フレンズたちとともに、会場がひとつになって「ララララ」の歌声を響かせる多幸感! さらに畳みかけるように、仮面姿でステージに立ったClariSが「コネクト」で幻想的なステージングを見せる。ClariSの2曲目が「エロマンガ先生」という比較的身近な世界を舞台にした作品のポップな主題歌「ヒトリゴト」だったことで、異世界を巡っていたステージがいったん現世に戻ってきたように感じた。


初めてのアニサマに臨むPyxisの初々しさとまっすぐなパフォーマンスのきらめき、逆光の中右手を掲げたMachicoさんの神々しさと、歌う喜びを爆発させるようなステージ。そして今の声優アーティストシーンを象徴したのは、大橋彩香さんかもしれない。2週間前にアイドルを演じる役者として(「アイドルマスター シンデレラガールズ」)さいたまスーパーアリーナに立ち、1週間前に日本武道館でドラムを叩き(「BanG Dream!」)、そして今日、1人のアーティストとしてアニサマのステージへ。彼女はその全てをキラキラした笑顔で、全力で駆け抜けたのだった。
旬の声優アーティストと、TRUEさんやMinamiさんといった実力派シンガーが共存するセットはまさに今のアニソン界の縮図のよう。
この流れの中の黒一点(?)OxTの2人が、ギターソロ対決で一気に場の空気をさらったのは、さすがのひと一言だった。


アニサマ前半戦を締めくくったのは、鈴木このみさん。個人的に、毎年さらに成長していく彼女をアニサマで見ることを楽しみにしている。ラストの楽曲「This game」は、色とりどりの個性のカードと共に遊ぶ、今回のアニサマのテーマにピッタリとハマる。イントロのピアノのシンプルな旋律の中、ピンスポットに照らされてメインステージに歩む彼女の背中に会場の視線が吸い寄せられる。そして彼女が最初の1音を紡いだ瞬間、アニサマの広大な会場全体が1人の天才シンガーに支配される。齢(よわい)、いまだに20歳。アニソングランプリから生まれた純血アニソンシンガーの成長を、毎夏体感できることは喜びである。


【取材・文:中里キリ】

【お詫び】(8/29修正)
※初掲時、「ハレ晴レユカイ」の作曲者を神前暁さんと記載しておりましたが、正しくは田代智一さんでした。茅原実里さんの楽曲を「純白サンクチュアリー」と記載しておりましたが、正しくは「純白サンクチュアリィ」でした。Minamiさんのお名前を一部「minami」さんと記載しておりましたが、正しくは「Minami」さんでした。お詫びして訂正いたします。


●「Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-」

2017.08.25.初日前半セットリスト
M01:ハレ晴レユカイ/SOS団 (平野綾×茅原実里×後藤邑子)
M02:ようこそジャパリパークへ/けものフレンズ with オーイシマサヨシ
M03:コネクト/ClariS
M04:ヒトリゴト/ClariS
M05:FLAWLESS/Pyxis
M06:プラチナ/Pyxis
M07:ユー&アイ/大橋彩香
M08:ワガママMIRROR HEART/大橋彩香
M09:fantastic dreamer/Machico
M10:TOMORROW/Machico
M11:サウンドスケープ/TRUE
M12:BUTTERFLY EFFECTOR/TRUE
M13:DreamRiser/Minami×TRUE
M14:illuminate/Minami
M15:ZERO!!/Minami
M16:君(アニサマ)じゃなきゃダメみたい/OxT
M17:Go EXCEED!!/OxT
M18:バラライカ/田村ゆかりxOxT
M19:カオスシンドローム/鈴木このみ
M20:Blow out/鈴木このみ
M21:This game/鈴木このみ


(C)Animelo Summer Live 2017/MAGES.

※画像の無断転載禁止

 

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放送日: 2006年4月2日~2006年7月2日   制作会社: 京都アニメーション
キャスト: 平野綾、杉田智和、後藤邑子、小野大輔、茅原実里、松岡由貴、桑谷夏子、白石稔、松元惠、あおきさやか
(C) 2006 谷川流・いとうのいぢ/SOS団

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