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あんなオーディションはほかにない!
──オーディションを受けた感想はいかがですか?
片平 はじめて受けたオーディションだったんですけど、オーディションってああいうものなのかな。
飯野 たぶん違うよ。私はアニソン歌手になりたくていくつもオーディションを受けていたんですが、ほかの受験生と話す機会とかってあまりなかったです。でもこのオーディションは受かってから毎週研修があったり、合宿があったり。2か月ぐらいファイナリスト15人が一緒にいる、こんなオーディションはなかなかないと思います。
神戸 やっぱり2泊3日の合宿で寝食をともにして、お風呂も一緒に入って裸のつきあいをしたのは印象深いです。お互いの距離がすごく近づいたと思います。
片平 合宿の時、スタッフの方からカメラを渡されて「今どうですか?」とか私が聞いて回ったりしたんですけど、番組ではどこにも使われなかったです。
神戸 自分たちの部屋であまりにリラックスしていたので、表に出せない映像になってたんだと思います(笑)。
田中 15人全員が長くつきあって、お互いのよさがわかっているので、最終審査は正直誰が受かるかわからないし、誰が受かっても応援したいと思ってました。
──逆に自分は受かったぞ、と手応えがあった人っていますか?
神戸 審査前は自信なかったですけど、最終審査が終わった時に歌もダンスも演技も今までで一番のパフォーマンスができたんです。なので、終わってからは行ける、と思っていました。
飯野 合宿中に誰が受かると思うって聞かれたんですが、その時私があげたメンバーがほとんど合格していてびっくりしました。
──それもコトダマなのかもしれませんね。ほかにも、みなさんは発言が本当になった、コトダマを感じた経験はありますか?
飯野 私は着られるうちに制服が着たいって言い続けていたら、MVで着させてもらえたのが本当に嬉しかったです。
神戸 私は暑い時に暑いって言うと本当に暑くなるので、あえて寒い寒いって言ったりします(笑)。寒い時は逆です。
岩淵 メンバー同士の普段の会話でも、コトダマをすごく意識するんです。
神戸 悪いことを言うと本当になるから「だめだよ」って話したりね。
田中 そういう意味だと、「疲れた」とか「いやだ」とか家でも言わなくなりましたね。言ってしまってもすぐに自分で「違う」って否定するので、母に「どうしたの?」って言われます(笑)。
──アフレコについてうかがっていきます。「きみの声をとどけたい」のアフレコはどれぐらいかかりましたか?
鈴木 4日間です。
田中 すごくていねいに収録してくださりましたが、最初は緊張しすぎて本当に大変でした。
飯野 4日間とは別に本番前に、音響監督と私たちだけでレッスンを兼ねた仮アフレコというのまでやっていただいてるんです。その時にマイクへの入り方の順番を決めて本番に臨みました。
──先輩方と一緒のアフレコはどうでしたか?
片平 野沢雅子さんの隣でアフレコさせていただきました。本当に、オーラがすごくて……なんだか光り輝いて見えました。言葉が出ないぐらいです。
神戸 オーディションからずっとお世話になっている三森すずこさんは、休憩時間とか気にかけて話しかけてくださるんです。すごく緊張している私たちにおやつをわけてくださったり。
──4日間アフレコをやっているうちに緊張はほぐれましたか?
鈴木 うーん、最後まで緊張してましたね……。
飯野 みんひと(鈴木)は台詞があるのが後半からだったもんね。
鈴木 (演じる)乙葉は歌がメインのキャラクターだし、とにかく短い時間で周りについていかないといけないと思っていたので、みんなの真剣な姿勢や、先輩の演技をずっと見ていました。でも音を出してはいけないので、じっとしてなければいけなくて余計に緊張してしまうんです。
──同じく途中からの登場となるあやめも、テンションがすごく高いキャラでした。
神戸 テンションの振り幅がすごくて、最初からがーっといかなきゃいけないんです。私も前半は座ってブースの様子を見ていたのですが、いざ出番となると先輩声優の皆さんがいらっしゃる中で、いきなりがーっとテンションを上げないといけなかったんです。家で練習するのと、たくさんの人が見ている無音の中での演技はまるで違いました。
──逆に片平さんは、ずっと話し通しに近かったのでは。
片平 最初はもうだめだってぐらい緊張したんですが、演じている内にだんだん楽しくなってきました。声優になれてよかったって、改めて思った時間でした。印象に残ってるのはやっぱり泣く演技ですね……嬉しくて泣いたり、悔しくて泣いたり。ほとんど号泣の演技もありましたが、私自身よく泣くので、思い出しながら演じました。