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キーパーソンは男子2人
──本作の監督お勧めキャラは?
キャラがみんな立っていてどれもお勧めなんですけど、武田ということにさせてください。僕は脇役が好きというのもあるんですが、本作では、やはり武田に注目していただきたいです。
「百合もの」の定義もいろいろあるんですけど、今作において武田、そして藤原の存在が大きいと思っています。彼らは、由真と蛍の2人を浮き上がらせるために重要なキャラクターだと思います。特に物語全体を見た場合、武田の役割は重要だと思います。
──武田がいい奴だから、より由真と蛍の関係に背徳感が生まれると。
もちろんそういうところもあると思います。原作のお話になるので、僕がお話するのも僭越ですが、このドラマ性を立たせる役割として武田は、重要だなと思っています。
そういう意味では、第1話の周りに気を使いながら「ウェ~イ」ってタンバリンをたたいている武田をぜひ見ていただきたい。武田の全てがそこに集約されています。と言えば、言い過ぎかもしれませんが(笑)、ちょっとドンくさいところなんかを含めて、僕はあのシーンで彼を印象付けたかったんです。
あと注目してほしいのは、藤原もしっかりマイクを握って歌っているところです。4人で遊園地に行ったときも、ジェットコースターも乗らないって言いつつも、次のシーンではフリーフォールに皆で乗ってますし。だから、僕は藤原を中二病だなと思っています(笑)。
先生も藤原は男同士の友情には篤いとおっしゃってたんで、根っこの部分では嫌なやつじゃないのかもしれません(笑)。
当然カット数も出番も、由真と蛍のほうが多いんですけど、男子2人はいいエッセンスになっています。僕はどっちかというと脇役好きというのもあると思いますが、そういう意味では、彼らは本作のキーマンですね。
女子2人に関しては、前半は由真が受動的で、蛍のほうがひっかきまわしていましたが、後半は2人の関係性に注目していただければと思います。あと蛍の内面も垣間見えてきますので、そこも注目していただければ。
──後半は蛍の内面に注目と。
そうですね。前半は由真の心情的な提示をするシーンが多かったんですが、後半は蛍の内面を提示していけるのかなと。もちろん、由真も揺れ動きまくってますが。
あと、やはり視聴者の皆さんは、2人のシーンや作画的なところを期待されていると思うのですが、そこはご期待に応えていきたいです。個人的には第4話がポイントになるエピソードで、作画的にも色濃い回になっていたと思います。この回は、クリエイターズインパック名古屋スタジオが担当いたしました。
──やはりスタジオごとにカラーというものがあるんでしょうか?
ありますね。もちろん、スタジオ、クリエイターごとに、各話数の持ち味は発揮されていますが、名古屋スタジオは色というか影が濃いです! 第4話の内容にバッチリはまっていたと思います。その次に名古屋スタジオが担当する回は第8話です。こちらの話数もバッチリ、名古屋スタジオにハマるエピソードだと思います。
お気に入りの話数があれば、演出、作画監督、原画などなどスタッフロールをチェックしていただいて、お気に入りのクリエイターを見つけていただく。そういった楽しみもあると思います。
──最後に読者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。
「捏造トラップ」は作画、演出、シナリオ、音楽、アフレコ……すべてのセクションで楽しみながら作らせていただいております。皆様からも非常にご評価をいただいて、それが励みになっております。毎日エゴサーチするのが楽しみで仕方ありません! 残りの放送もお楽しみください。
アニメ最終話についてですが、原作はまだ続いておりますので、アニメとしてどう終わらせるのか、皆さんも気になっていることと思います。そこはコダマ先生にアイデアをいただき、僕らとしてもアイデアを出させていただいておりますので、ご期待ください!