「原作のやわらかおっぱいをアニメで表現したい!」アニメ「捏造トラップ-NTR-」ひらさわひさよし総監督インタビュー

2017年08月23日 18:000

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目標は「ファンが求める理想の映像」


──これまで3~5分程度のショートアニメを多く作られてきたクリエイターズインパックですが、「捏造トラップ-NTR-」は10分枠と少しだけ放送時間がふくらみ、内容も非常に攻めたものとなっております。まず、本作を手がけることになった経緯というのは。

 

まず私たちが原作を選ぶということはあまりないです。制作期間でお受けできないこともありますが……。基本的に委員会、ならびに出版社の方から「この作品でお願いします」と声をかけていただいて制作がスタートするというイメージです。

 

──最初に原作コミックを読んだ時の感想はいかがでしたか?

 

もう冒頭の1ページ目から、なかなかだなと(笑)。表紙から漂ってくる肌色成分。そして表紙をめくると、これは肌色だけじゃなくてその先まで行ってるぞ、これは挑戦しがいのある作品だなと。

 

──これは本当にTVで放送できるのかと。

 

そうですね。それは思いました。(ラッキースケベとは違い)お互いにその気になってからみ合っているうえに、女子高生ですからね。そんなに簡単にはテレビ局の考査に通らないかもしれないとは思いましたね。結果的には……、かなり深い時間の放送時間帯にはなりましたね(笑)。

 

──エッチなシーンの描写については、どこまで描こうという話になったのでしょうか。

 

原作通りいきましょう!ということになりました。

原作ファンの方がいっぱいいらっしゃるので、アニメ化するうえで、製作側としてもファンの皆様が「このシーンは見たい」という要素を極力盛り込みたいということで、現在のアニメの形になりました。各シーンは短いですが、見方によっては非常にエロく見えるようになってるんじゃないでしょうか。

 

──おっぱいについても乳首までは見せていないじゃないですか。あの手この手で隠していますね。

 

原作がそうなっていますから、やはり原作ありきですね。僕の勝手な想像かもしれませんが、原作者のコダマナオコ先生もそこを追求されていると思っています。あと、僕自身、この作品のポイントは耽美な世界だと思っておりますので、触り方から原作を意識しないと、という思いはありました。僕自身、男性ですし……。ただ、今回は女性の演出陣がうまく処理してくれたと思っています。

 

──原作コミックをアニメ化するうえで意識していることは?

 

前提として、「逆らわない」ということがあります。基本的にシナリオに関してですが。

聞きようによってはなんだか手を抜いているように思われるかもしれませんが(笑)、僕は原作の方や編集者の方には逆らわないんです。というか逆らえない。

ファンの方以外に、その作品を一番愛されている方は原作者さん、編集者さん、そしてそういった皆さんを支えられている出版社さんだと思います。そして、ショートアニメの場合、尺も短いですから、その作品の中にたくさんある、面白い、楽しいなどの要素の一部を抽出していかないといけないと思います。そこでどこを抽出するかと考えた時に、「この作品の受けている要素はここですよ」「ここを一番推したいです」というのは確実に原作サイドの皆さんの方がご存知なので、それを教えていただきつつアニメ化したいと思っています。もちろん、こちらからも「このパターンはいかがですか?」という提案をさせていただく事もありますが、感触をみて「これは違うな……」と思ったり、「ここを推したいです!」とおっしゃられれば、「わかりましたっ!」となります。ポジティブに、いい意味で逆らわないです(笑)。

 

あと、「アニメだから、プロにお任せします」と言われたりすることもあるんですが、僕には、「これは自分のアニメだ」というような意識は全然ないんです。

 

──ファンが求める理想の映像化を目指す?

 

ファンの方もたくさんいらっしゃるのでいろんな見方をされていると思います。ですので、まずは原作サイドの皆さんがこうあってほしいというものをアニメにしようと。あと、どちらかというと原作付きのアニメは、僕の中では脚色に近いですね。

そもそも、アニメ化しようという原作ですから、すでにたくさんの方に支持をされていると思います。面白いのは保証付きということですね。そういった作品をアニメ化するということは、アニメで表現できることで、原作に脚色をする、というイメージです。マンガをアニメにすると、いろいろな要素が加わったり、逆に限定されたりすると思います。加わる要素としては、絵が動いて、BGM、SE、声のお芝居などがあります。限定される要素としては、時間だと思います。たとえばマンガだと読むスピードは読者にゆだねられていますので、コマとコマの行間をどのように読むのか? それも、読者次第だと思います。それがアニメになると、時間と共に勝手に映像は流れていきます。その分、受け手に委ねられる範囲が狭くなります。加えられる要素と限定される要素の範囲で、アニメとして表現するために変換し、脚色する。それが、僕のアニメ化する仕事のイメージです。あと、予算も考えないと行けないので、当然プロデューサー的な観点もあるとは思います。

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関連作品

捏造トラップ-NTR-

捏造トラップ-NTR-

放送日: 2017年7月5日~2017年9月20日   制作会社: Creators in Pack
キャスト: 加隈亜衣、五十嵐裕美、小野大輔、逢坂良太
(C) コダマナオコ/一迅社・捏造トラップ製作委員会

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