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天真爛漫な無邪気さを出すのに苦労しました
――アフレコを振り返っての感想をお聞かせください。
逢田 最初から最後まで本当に必死で、全身を使って臨ませていただきました。
――全身というのは?
逢田 ジャッキーはクマではありますが、内面は等身大の子供だと思うんです。「子供だったらどうはしゃぐかな?」「どのぐらい天真爛漫なのかな?」などと考えたら、全身全霊でやらないと演じることができないと思って。できるだけ体を使って本当に全身で演じる意識でやらせていただきました。
――ジャッキーは本当に無邪気な性格ですからね。そんなジャッキーを演じる上での苦労などはありましたか?
逢田 私とジャッキーは性格が正反対なんです。私は人見知りで、小さい頃から内向的でしたけど、ジャッキーは誰にでも話しかけてみんなと仲良くなることが出来ます。本当に真逆なので、演じていてとても新鮮でした。
――本作でのジャッキーもすごいですよね。
逢田 本当にジャッキーの持ち前の明るさは憧れますね。そこが魅力のひとつでもあると思います。
――アフレコでは何か具体的なディレクションを受けたりしたのでしょうか?
逢田 最初は“キャラクター”というイメージが先行していて、声をすごく作ってしまったんです。でも、「あざとくかわいさを出すのではなく、無邪気にやっていたら自然と子供特有のかわいさが出てくるから。お客さんが見たいのはそういうかわいさなんだよ」と音響監督さんに言っていただきました。
――あざといほうが得意だったりしますか?(笑)
逢田 いや! そういうわけじゃないですけど(笑)。「子供特有の天真爛漫さはどうやったら出るのか」「ジャッキーは自分が持っていないものをたくさん持っているから、それをどう表現したらいいのか」とすごく悩みました。
――共演者とのエピソードについてもお聞かせ下さい。
逢田 ミンディ役の東山奈央さんには本当にたくさん助けていただきました。すごく緊張していた私に、気を遣って話しかけてくださって嬉しかったです。2人で息を合わせてセリフを言うシーンでは、東山さんのほうから顔を見合わせてくださいましたし。他のキャストの方々も、ご自身の出番が終わった後に(時間のある方は)最後まで見届けると言ってくださって。本当に私1人ではこのジャッキーは作れなかったなと思います。みんながいい雰囲気を作ってくださったからこそ、最後までのびのびとジャッキーを演じられました。
――兄くまたちを演じるのが小西克幸さん、谷山紀章さん、鈴村健一さん、櫻井孝宏さんというのもすごいですよね。
逢田 そうなんですよ。私自身は1人っ子で小さい頃からお兄ちゃんにすごく憧れがあったので、一気にお兄ちゃんができたみたいで嬉しかったです。
――もしお兄ちゃんがいたら何をしてみたかったですか?
逢田 一緒にゲームをしてみたかったですね。私は小さい頃からあんまりゲームに触れてこなかったんです。「お兄ちゃんが遊んでいたから、私も一緒にゲームをしていた」といった兄妹で遊んでいた話をよく聞くので、もしお兄ちゃんがいたら一緒に遊びたかったなと思います。
――さすがにこんなに人数(ジャッキーの兄は11人)がいたら大変でしょうけどね。
逢田 戦争が起きそうですよね(笑)。