【インタビュー】佐々木恵梨の世界が詰まった12曲。デビューから2年、1stアルバム「Period」がついに完成!

2017年08月22日 12:000

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「Pausing」は、大学時代に作った、アルバムで一番古い曲です


── 「シャンプー」からのアルバム中盤は、新曲が多いんですよね。この辺は特に、佐々木さん自身の世界観が色濃く出ているように感じました。

佐々木 そうですね。今までアニメやゲームのために歌ってきた曲と、今回、アルバム用に自分が頼んで作ってもらった曲では、細かいコード感やメロディ感に違いがあって、アニメやゲームで私を知ってくださったリスナーの方々に、佐々木恵梨の世界をお見せできたのではないかなと思います。でも、アルバム全体としては統一感のあるものになるよう、気を配って作っていきました。

── 6曲目の「Pausing」は、作詞・作曲・編曲をすべて佐々木さんがお1人で手がけている、アルバム唯一の曲です。

佐々木 「Pausing」は、アルバムの中で一番古い曲で、大学時代に作ったものです。音楽の道に進みたくて、でもシンガーソングライターとしてはうまく行かず、作家という可能性にもまだ気づいてなくて、自分はこれからどうしていけばいいんだろうと。今の自分は何もできてないなあという時に書いた、すごく暗い曲なんです(笑)。

── サウンド感にはそんなに暗さは感じませんでしたが、たしかに歌詞を読むと葛藤していますね。

佐々木 「Pausing」って停止している、ポーズしているという意味で、今の私はすべてにおいて停止してるなあと思いつつ、歌詞を書きました(笑)。打ち込みも初めて全部、自分でやってみた曲で、バイオリンは自宅にマイクをセッティングして、録ったんです。今回、収録されているものは、それを全部そのまま使っていて。録り直したのはボーカルだけなんです。私のルーツみたいな曲なので、気に入ってもらえたらいいなと。

── なぜ、この曲をアルバムに入れようと思ったんですか?

佐々木 自分自身でも、いい曲だなあと思っていて(笑)。それに、あの頃あんなに悩んでいた自分が、ここまで来ることができたんだという思いも入っています。

── 次の「オトニナル」は、先ほども話題に出た通り、1stシングルのカップリング曲で、横山克さんの作曲です。

佐々木 横山さんが「プラメモ」の劇伴を担当されていて、その繋がりで楽曲提供していただきました。この曲も「Be clear」と同じで、聴いた瞬間から大好きになって、歌詞の情景もすぐに浮かんできました。

── どのような歌詞になりましたか?

佐々木 京都の街の雰囲気を歌いたくて、大学時代の思い出をテーマにしました。「送る火に祈る」は五山の送り火だったり、「側にソソグ流れ」は鴨川だったりと、具体的な景色をイメージして書きました。

── 歌詞の中に地名は出てこないのですが、そうやって説明していただくと、なるほど、京都だと思いました。

佐々木 京都でバンドをやっていて、楽しかったなあという自分の思い出を題材に、ひとつの物語を創作した感じです。情緒ある街の景色をイメージしながら聴いていただけたらうれしいです。

── 8曲目の「Star seed」と9曲目の「Hazel eyes」はどちらも、中村ヒロさんとの共作による、アルバム用の新曲です。

佐々木 中村ヒロくんが作ってくれたトラックに、私がメロディを乗せて作った2曲です。どちらもスピリチュアルなテーマを含んだ曲で、説明するのが難しいんですよね。大学では心理学・美学を専攻していて、特に心理学を学ぶ上で読んできた本から影響を受けて、歌詞を書いた2曲です。

── どちらの曲もラブソングのように聞こえるのですが、奥に深い世界がありそうです。

佐々木 1つの魂が2つに分かれて地球に生まれてきて、自分のもう片方が地球のどこかにいるという考え方があって、「Star seed」はそれがテーマになっています。その人に出会えても出会えなくても、繋がっている存在がいるというだけで前向きになれますよ、ということを歌った曲です。「Hazel eyes」は、自分から自分へのラブソングというか……。この曲に関しては、種明かしをしないでおこうかなと思います。1つエピソードがあって、この曲をレコーディングしている時に志倉さんがたまたま遊びに来ていたんですが、「独りよがりの歌だな、これ」って言っていて。それを聞いた瞬間、自分の中で「よっしゃー!」と思いました(笑)。

── そう思わせておいて、実は、という奥の部分があると。では、「Hazel eyes」というタイトルの意味だけ、教えていただけますか?

佐々木 ヘーゼルナッツ色の瞳という意味です。調べてみたら、ヘーゼルアイズって光の具合によって、瞳の色が変わって見えるらしくて。他人の顔色をついうかがってしまう主人公を意識して、このタイトルを付けました。

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