収録中は自身もマスクを被って熱演!! 「スパイダーマン:ホームカミング」主人公ピーター役・榎木淳弥にインタビュー!!

2017年08月10日 19:160

■吹き替えならではの魅力、そして苦労とは



─吹き替えの大変さはどんなところでしょうか。

榎木:アニメでは、画にある程度沿わないといけないのですが、自分が最初に声を入れるのでゼロから作れるところがあるんです。でも、吹き替えの場合は元々の俳優さんの声や表情や、お芝居がベースにあるので、そこを汲んでいかないとどうしてもちぐはぐになってしまう。自分の“間”や“呼吸”でできるわけではないというところですね。

─逆に吹き替えの魅力、楽しさはどんなところでしょうか。

榎木:アニメでも共通して思うことなのですが、役の気持ちとシンクロできたときですね。吹き替えでは特に、演じている俳優さんが演じているときの気持ちと自分の今の気持ちががっちりあったな、というときが楽しいです。

─今回の作品でいうとどんなシーンでしょうか。

榎木:序盤の強盗と戦うシーンなど、スパイダーマンになっている時のお調子者なところは演じやすかったですね。それと、後半の戦闘シーンは収録が進んでいく中で、劇中のピーターと同じように、自分の体力的にも疲労がでてきた頃に演じたので、気持ち的にもがっつりあっていたような、シンクロできていた気がしますね。

─主演ということで長い時間ピーターを演じていたと思いますが、ご自身とピーターが重なって感じられるシーンはありましたか?

榎木:収録の際、スパイダーマンになっているシーンでは音をこもらせるためにマスクをして収録していました。マスクをすることで、「自分は今、スパイダーマンなんだ」という没入感が深められたように感じています。

─マスクをして収録というのは初めて聞きました。

榎木:ほかにも、ものを食べながら話すシーンでは、実際に食べながらやっていました。最初はノイズや口に入れているものを飲み込むタイミングの問題があるので、難しいかなという話もあったのですが、実験的にやってみたんです。そうしたら、ちょうどタイミングよく飲み込めてうまくいったんです。スパイダーマンがマスクを脱ぐシーンの時には僕も実際にマスクを外して……というふうに収録していたので、ノイズが入らないようにそっと外すのは、大変でした(笑)。

─今回、スパイダーマンスーツのAI(人工知能)と会話するシーンがありますが、相棒ができてみて、変わった面はありましたか?

榎木:精神的にそこに依存しているわけではなく、サポートしてくれているという感じなので、何かが変わったようなことはなかったですね。

─現実世界でああいう相棒がいたら嬉しいなと思うシーンはありますか?

榎木:助言してくれるのは精神的に助かりますね。自分ひとりでは決断できないときにこうしたらいいですよ、と提案してくれるのは精神的に助かるのではないかと思いますね。

─今回、お笑い芸人の吉田ウーロン太さんが親友のネッドを、ピーターが恋する相手・リズを美山加恋さんが演じていらっしゃいますが、共演されての感想や、現場で起こった面白エピソードがありましたら教えてください。

榎木:ネッド役のウーロン太さんの声を聞いたときは、「ネッドにぴったりだ!」と思いました。愛すべき相棒感がすごく出ていて、現場の雰囲気がなごやかになりました。美山さんは、……かわいらしい方でしたね(笑)。今回、収録の合間に長い休憩があったのですが、休憩中にスタジオの端っこでウトウトしていて面白かったです(笑)。そのときの休憩明けのシーンは美山さんが出ていないシーンだったのですが、現場のみんなで「そのまま寝かせておいて、起きたら本番が始まっていたら面白いんじゃない?」とちょっぴりイタズラをしてしまったんです。大川さんが収録を始めて、気付いて起きた美山さんはすごくビックリした顔をしていて(笑)、僕らはみんなニコニコ笑ってその様子を見ているという、とてもなごやかな空気の現場でしたね。

─作品の中で好きなキャラクターはいますか?

榎木:近いところですが、ネッドですね。彼がいるからこの作品の完成度というか、楽しさが増している気がします。誰も憎むことはないんじゃないかという、本当にいいキャラクターですよね。彼がいることで、シリアスなシーンでもぐっと明るく、気楽にしてくれるので、重要なキャラクターだと思いますね。

それでは最後に、楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。

榎木:今作「スパイダーマン:ホームカミング」は、ヒーローに憧れるひとりの少年が、だんだんとヒーロー“スパイダーマン”へと成長していく物語です。「スパイダーマン」ファンのみなさんはもちろん、知らない方でも楽しめる、本当に明るい作品になっているので、ぜひ劇場でご覧ください。

─ありがとうございました!

<ヘアメイク:久保マリ子>


【作品情報】
■「スパイダーマン:ホームカミング」
2017年8月11日(金・祝)全国ロードショー


<スタッフ>
監督:ジョン・ワッツ

<出演>
トム・ホランド、ロバート・ダウニー・Jr.、マイケル・キートン、マリサ・トメイ、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、トニー・レヴォロリ、ローラ・ハリアー、ジェイコブ・バタロン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

公式サイト:Spiderman-Movie.JP


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