本日公開! 豪華キャストで話題の吹替版「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」、森川智之×山路和弘、公開記念インタビュー!

2017年07月28日 10:000

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新たな主人公像を演じる役者冥利

 

――森川さんが吹き替えされたトム・クルーズ演じる主人公ニック・モートンですが、遺跡荒らしの不良軍人。おまけにお調子者で、ぶっちゃけ「弱い」という人間味があるキャラクターですよね。

 

森川 リアルですよね(笑)。世界を股にかけるスパイでもなければ、マシーンみたいな完璧軍人でもない。いちおう軍人ではあるけど、ちょっと主流からはずれた感じで、チャラくて行く先々でおイタをしてしまう、という不良な大人。といってもガチの悪人じゃなくて、「ちょっとダメだろ、それ」って言われちゃうようなキャラクターです。

 

――これまでトムが演じてきたタイプともちょっと違いますよね。

 

森川 そうですね。トムの演技も今までのイメージとまた違う感じでアプローチしていて、新たな主人公像を生み出しています。こんなに新たな可能性を出してくる人も珍しいと思いますね。みんなが「またすごいんでしょ?」「かっこいいんでしょ?」って思うところを、いきなりヒロインにひっぱたかれますから(笑)。

 

――森川さんはトム・クルーズの吹き替えを数多く担当されていますが、やはり今回は元となる彼の演技もかなり違ったんでしょうか?

 

森川 違いは吹き替えにあたって声を聞き込んでいても、すごく感じました。セリフのテンポ感とかもそうですし、全体的に自由というか、やわらかく演じているという印象です。基本はいろいろ詰めていくタイプの役者なんだけど、今回はすごく計算されたというより、まわりに合わせたり、自由に楽しそうに演じてたりしていると思いました。裏返るような、すっとんきょうな声も出していて、そこはトムのファンからしても、びっくりするような新鮮な感じかもしれない。大スターに昇りつめていくキャリアの中で確立されたイメージを崩して、またやわらかくなるトムを演じさせていただけて、役者冥利に尽きます。僕も楽しく演じさせてもらいました。

 

――山路さんが吹き替えされたラッセル・クロウ演じるヘンリー・ジキル博士の印象はいかがですか? 秘密組織を率いる博士で、ちょっと恰幅のいい英国紳士というキャラクターですが……。

 

山路 ラッセル・クロウはわりとこういう博士キャラみたいなのも好きですよね。

 

――山路さんもラッセル・クロウの吹き替えはたびたびやられていますよね。個人的にはラッセルは強面な印象がありますし、山路さんも吹き替えだとタフガイのイメージが強いです。

 

山路 僕にラッセルの吹き替えの仕事がくるのは、彼のガシャガシャした声に僕が合うからかもしれない。なぜか(ラッセルが)痩せているときはあまり吹き替えてない気がするけど(笑)。ただ、あの人は痩せても太っても演ることがそんなに変わるタイプの役者じゃないと思っていて、だから僕も役回りに応じたことをやっているだけですね。そこはこれまでとさほど変わりません。

 

――あまり語るとネタバレになってしまうのですが、ジキル博士は二面性のあるキャラクターですよね。

 

山路 二面性の部分はラッセルの演技もそこまでガラッと変わるというよりも、微妙な変わり方くらいにとどめている感じですね。そこはあえてそうしているのかわからないんだけど、今回は僕の演技も抑えた感じでやりました。今後シリーズが続いていく中で、本人の演技によって、僕の演技も変わってくる可能性もありますね。

 

――それでは最後にお2人のファンや吹き替えファンに向けて、本作鑑賞の際のアドバイスをお願いします!

 

森川 吹き替え版ならではの魅力は多々あると思うんですけど、今回はアクションが素晴らしく、映像もすごく迫力があり、IMAX3DやMX4D、4DXでの上映館もあります。映像の細かいところまで集中していただきたいので、ぜひ吹き替え版で120%楽しんでほしいですね。もちろん、僕と山路さんの声も楽しんでいただければ! まあ実際に観てる時は、そんなことなんてまったく忘れるくらいの面白さだと思いますけどね(笑)。

 

山路 あはは(笑)。いや本当に、こういう映画って吹き替えのほうが楽しく観れると思います。また、シリーズ作品として「ここからだな」という楽しみもあるので、それも踏まえて観てもらったら面白いかなと思います。

 

――ありがとうございました!

 

 

 

(取材・文/サイトウカズアキ@TRAP)

 

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