この夏は「キュータマ音頭!」で決まり! 「宇宙戦隊キュウレンジャー」夏期エンディングテーマ「キュータマ音頭!」を歌う松原剛志と、モノブライト・出口博之がスペシャル対談!

2017年07月23日 08:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

恩師・水木一郎との絆


出口 それにしても、もし図書館で水木さんのCDを手にとらなかったら……。

 

松原 絶対にここにはいないですね。またバンドを組んで失敗していたかもしれません(笑)。

 

出口 まさに師匠って感じですよね。

 

松原 そうですね。師弟関係のようなものが完全に希薄になっている時代に、自分にとって水木さんは絶対的な師匠でした。礼儀や業界の作法などを教えていただけたのは本当にありがたいですね。その時は、本気で落ち込むくらい怒られたりもしたんですが、今思うと当たり前だろうと思います。

 

出口 でもそれがあるからこそ、今も仕事ができるってことですよね。現在、松原さんもボーカルレッスン教室をされているじゃないですか。来られる生徒さんには、水木さんに教えてもらったことを新しい世代に教えていくという意識もあるんですか?

 

松原 そうですね。僕の歌手人生において、後半は自分がミュージカルなどに出ながら覚えた部分が大きいと思いますが、前半は水木さんに多くのことを習ったと思います。そういう意味では僕が水木さんに習ったことを、僕の門を叩いてくれてアニソンシンガーになりたいとかもっとうまく歌いたいという人に繋げているのかなと思います。実際に「ボーカルスクールを始めます」とツイートをした時、水木さんがそれをリツイートしてくださって、「松原君の弟子なら、僕の孫弟子になるね」とコメントしてくださったんです。そこにあの厳しかった水木先生が、こんなに僕のことを思ってくれているのかと感慨深いものがありました。水木さんとは今も師弟関係で、僕がこうやって日の目を浴びるようになっても少し遠くで見守ってくださっていて、時には趣味の登山に誘ってくださり、アニソン歌手としての信念を説いてくださいます。それがある種のやさしさであり、今も続く厳しさなのかと思いますね。自分が年齢を重ねるごとに、水木さんも本当はもっとやさしく接することもできるのに、あえてそうされないのかも、という想いを感じます。

 

出口 すごくいい話ですよね。

 

松原 あとひとつ、「レ・ミゼラブル」という舞台に、僕が念願の役で出演したことがあるんです。それを水木さんにもお知らせして、チケットもよかったらお取りしますとご招待していたんですが、何の返事もないまま終演してしまったんです。その後、2年くら経ってから「松原。あの役、よかったよ」って言ってくださって、実はこっそり来てくださっていたことがわかったんです。

 

出口 自分でチケットを買って、観に来てくださっていたんですね。男ですよね。

 

松原 ええ。水木さんって僕のお父さんくらいの年齢の方で、普通のサラリーマンならすでに定年退職されているはずなんですが、今も変わらずみんなに元気を与える歌を歌われているのはすごいことだと尊敬すると同時に、負けずに背中を追いかけていかなければいけない存在だとも思います。

 

画像一覧

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。