この夏は「キュータマ音頭!」で決まり! 「宇宙戦隊キュウレンジャー」夏期エンディングテーマ「キュータマ音頭!」を歌う松原剛志と、モノブライト・出口博之がスペシャル対談!

2017年07月23日 08:000

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「ゴーカイジャー」「シンケンジャー」「キョウリュウジャー」……松原剛志が歌った特撮ソングたち

 

出口 松原さんは、もともと特撮などはお好きだったんですか?

 

松原 僕は1979年生まれなんですけど、2歳頃に見た「電子戦隊デンジマン」の歌やオープニング映像の記憶があります。そこから小学生の「高速戦隊ターボレンジャー」あたりまではずっと夢中で見てました。ただ、その頃から習い事を始めたので、夕方の放送時間と重なっちゃったりして見れなくなったんですけど、かなり好きだったと思います。

 

出口 そんな松原さんは、「海賊戦隊ゴーカイジャー」でスーパー戦隊の主題歌を歌われたわけですが、その時はどんな気持ちでしたか?

 

松原 それ以前に、Project DMMのメンバーとして「ウルトラマンネオス」の主題歌を歌わせてもらったんですが、若気の至りで、その時にウルトラマンの音楽プロデューサーさんに「僕、実は戦隊ソングを歌うのが夢なんです」って言ったんです(笑)。しかも、よりによってレコーディングしている最中、お弁当を食べながらそんな話を……。

 

出口 あはははは(笑)。

 

松原 このことに関しては15年経った今でも、「そういう風に言ってたね」「(戦隊ソングが歌えて)よかったね」って言われます(笑)。今にして思えば、社会に出たばかりの子どもが何を言ってるんだって思われたはずです。それが19歳くらいの時ですね。

 

出口 「ゴーカイジャー」の時は歌い方が真っ直ぐで、イノセントな感じをすごく受けました。正しくヒーローソングな1曲だなと思ったんですが、意識されたことはありますか?

 

松原 その時は海賊だし、「豪快」だっていうのもあるから自分の歌い方を用意していったんです。やっぱり特撮ソングといえば水木一郎さん、ささきいさおさん、串田アキラさん、影山ヒロノブさんの印象があるじゃないですか。だからもっとリズムを突いて男らしく歌いたいという気持ちがあったんです。そしたらディレクターさんから「そんなにガツガツしなくてもいい」と言われたんですね。その時の僕の魅力といったら、爽やかな歌声ということで、そういう路線にしようということになったんです。

自分としては、杉山清貴さんやスターダストレビューとか、ウェストコーストっぽい歌い方の歌手の方も好きだったので、「この曲はこっちの方向性なんだな」と、そういう歌い方を意識しました。

結果的に、それはディレクターさんの嗅覚というか狙いが正しかったと思いますね。この曲を選んだ時点で爽やかな曲になることは目に見えているし、それを松原が素直に歌えば成立するから背伸びしなくていいよ、と言われたことを覚えています。

 

出口 「ゴーカイジャー」以前には、「侍戦隊シンケンジャー」の挿入歌「六人の侍」を歌われていましたよね。

 

松原 それはちょっとしたオーディションみたいなもので、どういう歌を歌うのか試されていたんじゃないかと思っています。その時期に限ってですけど、挿入歌を歌った人が次の主題歌を歌うみたいな流れがちょっとあったんです。僕が主題歌を歌ったのは翌々年だったんですが。

 

出口 キャラソンや主題歌を歌われる際は、その世界観を意識されたりしますか? それとももう少し自分の我というか、「こう歌いたい」という気持ちで挑まれたりしますか?

 

出口博之さん


松原
 僕の我自体が「作品に寄り添う」ところにあるので、自分のスタイルというものはあるようでない、または自分の出せるものは全部伝えたいということで、わりと引き出しがいくつかあるつもりではいます。なので、ロボソングを歌っている時は明るく力強さを押し出したり。「ダンシング!」に関してはわりと太めの声でキーも下げていただいたりして、「ゴーカイジャー」とは同じ人とは思えないような歌い方を意識しました。

 

出口 松原さんはミュージカルにもご出演されていますが、そのキャリアがすごく生かされているのが「獣電戦隊キョウリュウジャー」の挿入歌「咆哮!ブラギガス」じゃないかなと思うんです。こういうロックオペラみたいな、少し大げさなんだけどそれが曲にパキッとはまるパフォーマンスは歌だけやっている方だと出せないところで、ミュージカルの経験で培われてきたもの、まさに体力みたいなものが全面に出た曲なのかなと思うんですが。

 

松原 そうですね。ディレクターさんに言われたのが、もう「We Will Rock You」のつもりで、ローマのコロッセオで歌っているイメージで力強く歌ってくれ、ということでした。その言葉からは「ミュージカルもやってる松原だからオファーしたんだよ」と言われたような気がしました。結果的に、ミュージカル要素だけで歌ったら重たくなってしまったので、ミュージカルとロックスターのイメージを半分ずつ入れて歌いましたね。この曲の時に言われたのは、「やはりジャストのタイミングで歌われるんですね」ということでした。僕自身はゴリゴリのロックを歌ったことがないので、逆にどうしてもジャストになってしまうんです。ただ。ディレクターさんからは、子どもに聴かせる歌はジャストなタイミングで言葉が明瞭なほうがいいとも言われましたし、タメたり突っ込んだ歌い方をするロックスタイルだと、子どもにとってはリズムがこけたり、歌詞がわかりづらく聴こえるそうなので、このスタイルがいい形で出ているんだったら、それはよかったなと思います。

 

出口 自分の疑問が全部解消されていきます。なんだか答えあわせみたいな取材になっていますね(笑)。

 

松原 自分が好きでやっていることを疑問に思われて、それについての答えに納得していただけるのは楽しいですよ(笑)。

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