春奈るな3rdアルバム「LUNARIUM」インタビュー 5年間の思いを詰めた渾身の1枚

2017年06月20日 12:000

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レコーディングでの奇跡! ハスキーボイスを音源に収録


── 次の「Fly Me to the Moon」は歌詞がイマドキな感じであるいっぽう、サウンドは'80年代というギャップが。春奈さんにとって80年代のサウンドはどのように映るのでしょうか?

春奈 私は'91年生まれなので、音楽番組での古い映像でしか知らないのですが、個人的にああいうサウンドがすごく好きなんです。「ステラブリーズ」もそうなんですけれども、'80年代の楽曲ならではのコード進行を使っていたりします。編曲はShinnosukeさんにお願いして、その結果ガラッと変わったサウンドになりました。本当にいろんなジャンルのアレンジをお作りになる方です。歌詞に出てくる女の子はリア充に近づこうとしている子で、私らしい曲なんだけれども私じゃないなという(笑)。私は「リア充ってさ都市伝説ですよね?」って言っている側の人間なので(笑)。ここも恋する女の子を想像しながら歌いました。「待てど暮らせど春なんて 来る気配がまるでないじゃない」なんてすごくわかるなって。恋する女の子の可愛らしさの部分はやっぱり妄想で補っています。こういう曲は歌っていて楽しいですね。

── 「純真クライシス」は冒頭のコールアンドレスポンスが印象的ですが、これはどういう意図で?

春奈 今までもライブでの定番になるような曲はあったのですが、みんなと一緒に盛り上がれる曲をもっと作りたくて。「PURPLE LOVE」もそうですが、みんなに歌ってもらわないと成立しない個所があるのでそういうところを意識して制作しました。

── そういう気持ちが湧いたのは、ライブでの経験を重ねてきたからこそのお気持ちでしょうか?

春奈 完全にそうですね。ライブで私が一方的に歌を届けるだけではなく、お客さんからの声や反応を全部、同じ空間で楽しみたいなと思って。それを曲中でできるものをと考えました。この曲は自分らしく歌えたと思います。歌い方はライブっぽく叫んで投げかけるような感じでテンションを大事にしながら歌いましたね。うまく歌おうというよりはみんなと楽しみたいなという思いのほうがこの曲は強かったですね。

── レコーディングスタジオは一般的に静まり返っている空気かと思いますが、その中でライブ感を出すというのはどのように表現していますか?

春奈 確かにシーンとしているのですが、私は気持ちを上げるためにいつも爆音で録るクセがついていて。「耳、大丈夫?」ってよく言われるんです(笑)。

── そしてアルバムも終盤に差し掛かりバラード曲「REASON」が並んでいます。この楽曲の歌詞を読んだ際にはどんな印象を受けましたか?

春奈 「出会えてよかった」といったような、日頃みんなに伝えたい思いが歌詞には込められていて、この曲で伝えられたなという思いです。比喩表現を使っていないのでストレートに入り込んでくる歌詞だなと感じます。この5年、いろんな人との出会いにすごく感謝をしていますし、そこと繋がる部分があるなと思いました。バラードはテンポがゆっくりな分ていねいに表現できるので以前からすごく好きなんです。この曲はそんな私の思いと感情がものすごく乗った楽曲になったんじゃないかなと思います。

── レコーディングはいかがでしたか?

春奈 自分としても、5周年を迎えたからこそできた表現があったような気がしています。最後のサビで声がかすれる部分があるのですが、そんな声は今まで1度も出たことがなかったんですけど、感情がたかぶった時に1回だけハスキーボイスになったんです。何でこんな声が出たのかは自分でも不思議だったのですが、敢えてそこを音源にも残していただきました。あの一瞬がみんなに届くと思うとすごくうれしいですね。

── そしてアルバムの最後を飾るのは「Windia」ですが、ここまでこのアルバムにおける曲順というものはどのように考えましたか?

春奈 テンポを考えてのことですが、ストーリー仕立てにもなっていて、オープニングSEと「Windia」の後奏が繋がってひとつの物語がループするような作りになっています。個人的には4曲目の「Ripple Effect」と5曲目の「美しきセンティメント」の繋がりがすごく好きですね。「Ripple Effect」は海の上を表現している歌詞で「美しきセンティメント」は深海を表現しているので、海の表面から潜り込んで行くみたいな音楽の流れをすごく感じますので、この流れはアルバムの中で聴きどころのひとつかなと思います。

── 「Windia」はシングルともバージョンが異なりますね。

春奈 はい。アレンジも違いますし、歌の構成も変えています。そして歌も1から録り直しをしています。個人的にもこの歌詞がすごく好きで、読むたびに受け取り方が変わって、切なくもあるし前向きに聞こえるときもあって、「LUNARIUM」にふさわしい多面性があるなと思います。アルバムの発売が決定するずっと前にシングルとして作った曲なのですが、どんなものにも映えるというか、不思議な力を持っている曲だなと思います。

── 多面性のある曲というのは、聴く方はその都度、さまざまなとらえ方ができるかと思いますが、届ける側としてはどのようにとらえて収録されたのでしょうか?

春奈 私はアニメから影響されることが多いので、こういうキャラクターだったらこういう歌声になるかなとかそういうところから引っ張り出してきたりしています。オケが鳴った瞬間にスイッチが入る感じで、いろんなものを想像しながらそれを声にして出している感じがします。

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