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「Spiral Flow」は、8年越しの約束を果たせた曲です
── アルバム用の曲のセレクトに関しては、沼倉さんはどのくらい関わっているのでしょう? 沼倉 こういう曲が歌いたいと、私からかなり具体的にお伝えして、プロデューサーさんがイメージに合った作家さんにお願いしてくださいました。ですから、どの曲も、私がやりたいことを生かしていただいたものになっています。たとえば3曲目の「Good Day」は、最初にレコーディングした曲ですが、大好きなタイプの曲で、「このアルバム、めっちゃいいものになりそう!」って思えました。
── 「Good Day」はミッドテンポの温かなポップソングで、ボーカルも明るく爽やかな声になっていました。 沼倉 私の本来の好みは、こういう穏やかな曲なんです。「Good Day」とか9曲目の「Hello,Ms.myself」は、まさにドンピシャですね。8曲目の「ハレルヤDrive!」も明るくてスピード感があって、すごくいい曲になりました。こういった明るい曲を歌えたのはうれしかったですし、みなさんがどう受け止めてくださるのか楽しみです。
── 4曲目の「Smiling & Smiling」も、明るくてやさしい曲ですよね。 沼倉 そうですね。タイトルに2つも「笑顔」が入っているので(笑)。どこか素朴な曲調で、温かい気持ちになれる曲です。
── そこからは、曲調がガラリと変わります。 沼倉 5曲目の「Spiral Flow」は打ち込みのダンスミュージックです。AJURIKAさんの作詞・作曲・編曲ですが、この曲に関しては私から指名させていただきました。AJURIKAさんは「アイドルマスター」でお世話になった方で、私が演じたキャラクターの曲を作ってくださったんです。「いつか個人名義で曲を発表することがあったら、自分に1曲作らせてくれないか」とおっしゃってくださって。もう8年くらい前のことで、当時はソロデビューの予定はまったくなかったので、「お願いします」とはお答えできなかったんですけど、今回、アルバムを出すことが決まったので、ここでお願いするしかないなと思って。
── 8年越しの約束を果たすことができたんですね。沼倉 恩返しさせていただくことができました。6曲目の「Anti-Gravity」も打ち込みの曲で、こちらはさらにクールな印象ですね。7曲目の「Shining Days」も合わせて、アルバムの中盤はバンドサウンドではなく、ダンス曲になっています。
── ロッキンなシングル2連発から始まって、明るくやさしい曲が来て、中盤にはダンス曲のパートがありと、アルバムの流れができていますね。 沼倉 アルバムの曲順は、私が決めさせていただいたんです。実は「叫べ」と「Climber’s High!」をどこに入れるかはすごく迷って、結論としては、この2曲を最初に並べて、ラストにリード曲の「My LIVE」を持ってこようと。その枠の中で流れを作っていこうと思いました。ダンスパートの後の8曲目、9曲目ではまた爽やかな曲に戻るんですけど、今度はアップテンポで勢いがあって。そして、10曲目の「屋根上の朱い花」と11曲目の「暁」でしっとりして、ラストの「My LIVE」でもう一度ガツンと盛り上げるという構成です。
── 「暁」も、沼倉さんが作詞されています。どんな曲になりましたか? 沼倉 ストリングスが入ったバラードです。歌詞は「My LIVE」の後に書いたんですけど、こちらは穏やかな曲だったので、アルバムを聴いてくださっている方に向けて、私の素直な気持ちが書けたと思います。
── タイトルからして、朝の清々しいイメージがあります。 沼倉 夜が明けきっていない時間ですね。ここから明るい今日が始まるという。曲の中で、だんだん朝を迎えていく様子を作れたらいいなと思って書きました。
── でき上がった曲をアルバムの曲順で聴いて、どのような印象を受けましたか? 沼倉 激しい曲もありながら、全体的には私が好きなテンポ感になっていて、いい1枚になったなと思いました。