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「イマココ」は、恋をして、駆け出したくなる男の子の歌です
── OP「イマココ」は、爽やかで軽快な曲ですね。 東山 ピュアな恋愛を描く作品のオープニングテーマということで、初めて恋をして、思わず駆け出したくなるような、思春期の気持ちを曲にしていただきました。歌詞は、主人公の(安曇)小太郎くんの目線で書かれていて、サビの「いるいるんだよ」とか、言葉の繰り返しが効果的に使われているんです。それによって気持ちの強さが伝わりますし、私も特に大切に歌わせていただいた個所です。
── 「スピスピード」とか、面白い繰り返しもあって。 東山 そこも耳に残るんですよね。サウンドも、基本的にはアコースティックギターが中心なんですが、エレキギターも入っていて、男の子らしい活発さが感じられます。
── まさに、小太郎の曲という感じがします。 東山 小太郎くん自身の気持ちが込められているのと同時に、彼を応援する誰かの目線も、この曲には入っているのかな、と思いました。特に、Dメロの「行け 行け 行け 今」という個所は、小太郎くんが自分自身を鼓舞しているようでもあり、彼の背中を押している誰かの目線でもあり、それは、もしかしたら、未来の小太郎くんなのかもしれないなって。その2つを表現したくて、力強く歌うところと、やさしく歌うところを混ぜてみたんです。
── 今のお話をうかがうと、「イマココ」というタイトルにも、現在の自分と、あの頃の自分という2つのニュアンスが含まれているのかなと。 東山 このタイトルは私が付けさせていただきました。今という瞬間にしかない想いが詰まっている曲なので、それを端的に表したくて。いろいろな表記を試したんですけど、その中でも全部カタカナというのが一番しっくり来たんですよね。
── カタカナにすることで親しみが増したような気がします。ネット用語も連想できますし。 東山 矢印付きの「←イマココ」ですね(笑)。けっこうみなさんが使っている言葉で、そういうなじみのよさも、このタイトルの決め手になりました。
── 「イマココ」のMusic Videoも、胸キュンの映像になっていて。しかも、東山さんの制服姿を見ることができます。 東山 MVは、いろいろなことがあり過ぎて、何からお話ししたらいいんだろう?って迷うくらいです(笑)。まずは、制服は、私から「着たい」と言いました。普段はやらないことですが、この作品でこの曲なら、いいかもしれないなと思って、ディレクターさんに連絡したんです。そうしたら、「実は制服もいいなって思っていたんだけど、絶対断られるだろうから、言い出せなかった」って。「東山がそう言ってくれるんだったら、ぜひやろう!」ということになりました。
── たしかに、ディレクターさんからしたら、思いついても言い出しにくいアイデアですよね。 東山 ディレクターさんとは、「この衣裳のイヤリング、こっちがいいと思うんです」「いや、俺はこっちがいい」「なんでですかー!」みたいな感じで、意見が食い違うことが多いながらも、お互いの意見を尊重しながら、進めて頂いているんですけど、今回の制服に関しては、珍しくすぐに意見が一致しました(笑)。MV撮影はいいスタートが切れたと思います。
── MVは、高校生になった東山さんの恋のドラマと、白のワンピースを着て歌うシーンの2つが軸になっていました。 東山 先ほど言った、未来の自分からの視点というのが白いワンピースの私で表現されていて、MVにも繋がっているんです。ドラマパートは初挑戦で、ドキドキしました。
── 恋する高校生を演じてみて、いかがでしたか? 東山 7年以上、お芝居を仕事としてやらせていただいてきたので、体を使った演技もやろうと思ったらできるんじゃないかなと思っていたら、想像以上に難しかったです。廊下を歩いてきて、好きな人の姿を見て、とっさに隠れるとか、手紙を渡そうと思ってドギマギするとか、1つひとつの動作がなかなか自然にできなくて。モニターチェックすると、自分の演技って、ミーアキャットみたいに「ピクッ」って感じなんですよね(笑)。正直、大丈夫かなって思っちゃったんですけど、普段は実写映画を撮っている監督さんのお力で、めちゃめちゃいい雰囲気のMVになりました。
── 青春!って感じの映像になっていました。川越で撮影されたシーンも多くて、ちゃんと川沿いには桜が咲いていて。 東山 そこにも裏事情がありまして(笑)。実は、私の誕生日の3月11日にMVの撮影をする予定だったんですけど、インフルエンザにかかって、撮影日が4月にずれ込んでしまったんです。結果的に桜のシーンが撮れてよかったんですけど、みなさんにご迷惑をおかけしてしまいました。
── まさに労作、という感じですね(笑)。