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岩浪音響監督による、「BLAME!」劇場調整の様子を拝見!
2017年5月20日からの「BLAME!」上映に先立ち、各地の映画館に岩浪音響監督みずからが足を運び、最終調整を行っていることはご存じだろうか。そんな、「BLAME!」上映の最終仕上げともいうべき行程を、「川崎チネチッタ」にて拝見させてもらった。
ちなみに、川崎チネチッタは神奈川県川崎市にあるシネコンで、12のスクリーンを保有すほか、ライブホールの「クラブチッタ」なども隣接しているアミューズメント施設。そのうちのひとつ、今回調整が行われることとなった「CINE8」は、チネチッタ最大の532席を有する劇場で、「LIVE ZOUND」と呼ばれるハイエンド音響システムが特徴となっているスクリーンだ。2016年9月にドイツのd&b audiotechnik製ラインアレイスピーカーやサブウーファーを導入し、1月には同社製サラウンドスピーカーも追加。同系列のクラブチッタで培った音響ノウハウを取り入れることで、それぞれの映像作品に最適なサウンドを作り上げている。実際、(設置して日が浅いながらも)その評判は高まってきており、一部のファンからは「立川シネマシティ」の極上爆音上映と並び評され、南武線対決などといわれているようだ(どちらの映画館も決して対決しているわけではないのは、皆さんお察しの通り)。
そんなチネチッタCINE8に5月某日未明、岩浪音響監督が登場。クラブチッタと「LIVE ZOUND」の音響を手がける山室亨氏や、チネチッタの番組編成を担う藤本恵弘氏とともに、「BLAME!」の音響調整を開始した。
今回の「BLAME!」上映を機に従来の5.1chから7.1chにバージョンアップしたという「LIVE ZOUND」の調整がスタートすると、みるみるうちに音のフォーカスが合っていき、印象的なサウンドに仕上がっていく。ここぞというシーンの迫力も素晴らしい。先のインタビューで瀬下監督、岩浪音響監督からうかがった「音で閉鎖空間の様子を再現」していることが、如実に感じられる。
「こちらのスクリーンは、d&b社製ラインアレースピーカーを含むLIVE ZOUNDシステムの素晴らしさはもちろん、空間そのものの音響的な優秀さもアドバンテージとなっています。とても調整がしやすく、いつも思った通りの音響になってくれるのがうれしい。また、こちらのLIVE ZOUNDはドルビーアトモス対応ではないものの、ドルビーアトモスが7.1chシステムに落とし込みやすいという特徴を持っていることと、CINE8の優秀さとも相まって、遜色のない音響空間を作り上げることができました。ぜひ、こちらの映画館でも楽しんでほしいですね」という太鼓判をいただいてる。
ぜひ皆さんも、この「BLAME!」で川崎チネチッタ「LIVE ZOUND」の素晴らしさを実際に体験してみてほしい。
(取材・文:野村ケンジ)
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