ワッキー貝山の最新ガチャ探訪 第4回「水をつかんだり、三輪車で遊んだり、何でもありなガチャ事情!アトランジャーもいるよ!」

2017年05月13日 12:000

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No.9 三輪車コレクション 青島文化教材社 300円

 

静岡にある「青島文化教材社」は、昭和10年創業の老舗プラモデルメーカー。近年はイマイから金型を引き継ぎ、懐かしの「ロボダッチ」も手がけています。

そして、我らがカプセルトイ事業にも3年ほど前から参入。バイクの「カブ」だけをフィーチャーした「1/32スーパーカブコレクション」なんて、さすが造形のプロ集団だけあってかなりのクオリティ。ぜひともこの連載で紹介したいと思っていましたが、アオシマの新商品を待っててよかった! と思わせてくれたのが、この「三輪車コレクション」です。ノーマル(赤)、前かご(黄)、ハート(ピンク)、後ろかご(青)、そして未就学児を持つ親御さんには嬉しい操作棒付(緑)というこだわりのラインアップ! 勝負してるね! 

いくらコアな人気を誇るアオシマとはいえ、その中でもよりニッチなターゲットを狙っていると思われるかもしれませんが、そのクオリティはあなどることなかれ!「さあ、手に取ってみやがれ」と言わんばかりの素晴らしい造形美! 3つのタイヤはもちろん、なんとペダルも、ハンドルもきちんと動かすことができます。盛りだくさんな可動ギミックに刺激されて、レーシングカーのごとくオリジナルカスタマイズをしたくなる人も少なくはないはず!

カプセルにはこのミニ三輪車のほかに、三輪車全種の写真を掲載したミニカタログを封入。三輪車のバックには、レトロ感あふれる下町風看板が描かれています。これぞ老舗ならでは、という説得力にあふれています。

さらに、サドル部分に貼るためのステッカーもついてくるから、なんとも贅沢。このシールを貼ると、三輪車はさらにポップな感じになって、なんとも癒されます。とはいえ、シールはハサミやカッターを使って自分で台紙から切り離さないといけない仕様。これは予算の関係でしょうか。なんだか手作り感があって楽しいです。

そのシールに描かれているイラストは、ウサギやくまさん、花柄などキッズが喜びそうなものばかり……と思いきや、残り2つのイラストでビビビ!ときました。なんとアオシマが世に放ったオリジナル・ロボット「アトランジャー」が描かれているじゃないですか! 古代アトランティス大陸で生み出された……というUMA的存在のロボットなんですが、ここにアトランジャーを2種類も配置するあたりに、アオシマのこだわりと担当者の熱い意志を感じました。


よく見ると、合体プラモ世代には懐かしいアトランジャーのご尊顔が……!



この発見は、このコラム連載がないとなかったかもしれません。老舗の底力と同時に、プライドを感じてしまいました。カプセルトイ業界歴は浅いかもしれない。しかし、プラモデル業界で培った長い歴史を持つアオシマ。同社の新旧の化学反応が、今後どんなアイテムを生み出すのか、がぜん楽しみになってきました。

 

※今回紹介している商品は、現在は販売を終了している場合もあります。

 

<プロフィール>

ワッキー貝山

フリータレント兼ガチャガチャコレクター(カプセリスト)

7歳からガチャガチャを集めだし、10万個所有。「愛しのインチキガチャガチャーコスモスの全て」「素晴らしきインチキガチャガチャの世界―コスモスよ永遠に」「最終決定版!インチキガチャガチャの真相―コスモス、その愛」(双葉社)「日本懐かしガチャガチャ大全」(辰巳出版)などの関連本を出している。


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