架空の90年代アニメをプロデュース&主題歌を歌唱! 19年ぶりのCDリリースで注目を集める声優・岡本麻弥ロングインタビュー

2017年04月25日 10:360

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なぜ今、90年代ロボットアニメなのか?

 

――90年代の、しかも架空のアニメシリーズのCDという企画になったのは?

 

岡本 実はドラゴンも90年代アニメ世代の男の子なんですよ。彼が自分で聴きたいものを、私にやれと(笑)。最初はただ「CD出しませんか?」としか言わなかったんですよね。「僕は90年代のアニメが好きなんですよね~」「そのアニメの主題歌を麻弥さんがサラッと歌ったらカッコイイですよね~」っていうぐらいの軽い感じでした。私も面白がりだし、「そんなネタっぽい企画はダメ、私のCDじゃないと嫌だわ」っていうタイプじゃないのを知られてたから、たぶん上手に誘導されたんだと思います。

 

―― じゃあキーマンはドラゴンさん?

 

岡本 彼と、もう1人のディレクター「D」さんの2人が画策してたんですよ。2人ともロボットアニメ好きな世代の男子だったんです。それに、みなさん、私を「Zガンダム」のエマさんって言ってくださいますし、懐かしい名前だねって言ってもらえてありがたいですけども、今、私がただCDを出したところでそんなに広がりはないと思うんです。だから私のファンの方たちが当然のように買ってくれて、「よかったね」で終わるよりは、なにかもっとワクワクできるものをやりたかったんです。だって、ちょっとおかしいでしょ? 90年代に大ヒットした架空のアニメの主題歌を歌うって。

 

―― 夜中のファミレスとか飲み屋で話してた冗談を、そのまま本気でやってしまったみたいな感じですよね。

 

岡本 そう! そうなんです。でも、それがいいかなって。私もちょっとふざけた性格なので……ほらドラゴンが横でウンウンうなずいてますね(笑)。それに、きっといろいろ勉強するチャンスなんだろうなってありがたくも思っています。適当ですけどね、彼は(笑)。

 

―― 今回、プロデュースといいつつ、ご自身も作詞をはじめ、いろんなことをやられていますね。

 

岡本 そうなんです。「これ、あたしがやる仕事なの?」って思いましたけど、ドラゴンが「全部のパートを麻弥さんが見てください。麻弥さん自主企画ですよ、プロデュースですよ」って言うんです。だから詞を書いて、キャラクターの名前考えて、ショートストーリーも書いて、プレゼンテーションもして……。しかも、いきなり「3日後にどこどこで打ち合わせします」って連絡が来て、何もわからずに現場に行くとジャケットイラストの麻宮騎亜先生がいらしたり、作曲家の加藤慶さんがいらしたり……。

 

― それは怖すぎます(笑)。

 

岡本 ですよね! だから絵を描いていただくのにも、曲を作っていただくのにも、それまでに多少作った設定だけじゃ足りないと思って、一生懸命、設定やキャラクターとかを考えたんです。

 

―― そこまで聞くと、実際のプロデューサーはドラゴンさんのような……。

 

岡本 そうですよ! 普通は各ポジションのプロが集まったり、企画会議を繰り返したりして、いろいろと作っていくじゃないですか。なのに今回は「麻弥さんならいけますよ!」みたいに言われて、鵜飼の鵜、猿回しの猿の状態です(笑)。でも私もすごく運がいいのか、気になったワードを調べていくうちに、いろんなアイデアが出てきて、それをふくらませていったら麻宮先生や作曲の加藤慶さんが、「面白い」って目をキラキラしてくれたんです。

 

――そこがこの企画のオリジナリティになってるんでしょうね。

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