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「メルヒェン」のMVでは、心がすさんだ人を演じました(笑)
── 「into the world」と「メルヒェン」、2曲ともミュージックビデオが制作されているんですよね。これもまた豪華だなと思いました。「into the world」の映像は、ジャケット写真に通じるものがありますね。 Keiko 晴れた日に海岸で撮影しました。青空が気持ちよくて、曲のイメージにぴったりの映像になりました。
Hikaru 2番から入ってくる室内のシーンでは、アップのカットも印象的で、3人の内面的な表現も感じていただけると思います。
── 「メルヒェン」のMVは、がらりとイメージが変わって、ダークな映像になっていました。 Wakana 両A面シングルということで、世界観がまったく違う2つのMVを、同時に発表することができました。「メルヒェン」のMVは、スローモーションで撮った映像を早回しして一倍速にしているので、私たちの動きにどこか変わった印象を受けるんじゃないかと思います。暗い室内を、ライトを持って動き回るという撮影方法も面白かったですね。みんながどこにいるかわからなくて、光が見えたら、あ、あそこにいるんだと思って。
Keiko 「メルヒェン」の歌詞には、何度も「箱」というワードが出てくるんですけど、映像にもダークファンタジーの異空間に入りこんだイメージがあって。青い空や海に向かって気持ちよく歌った「into the world」とは、対照的な映像になりました。
── 自由に歌った「into the world」のMVに比べて、「メルヒェン」のMVは演技の要素も強くて。 Keiko 曲の世界への入りこみ方、掘り下げ方の違いですね。ボーカルからして、Kalafinaは曲に合わせて作りこんでいくんです。「into the world」はあえて作り込みをせずにナチュラルに歌って、「メルヒェン」はKalafinaの曲の中でも作りこみ度が高いので、MVも演技の要素が濃くなっているんです。
Hikaru 「メルヒェン」の撮影の時は、心がすさんだ感じを出したいなと思いました。演出的にも攻撃的で、カット割りも細かいですし、手だけが映ったり顔のパーツだけが映ったり、「今の誰だったの?」というカットも多くて。とてもエモい映像になったと思います。エモーショナルというより、あえて「エモい」と言いたいMVです。
── ラストカットはHikaruさんですね。 Hikaru イメージカットとして撮ったもので、現場ではどこに使うのかを明確には決めていなかったので、ラストカットになっていて驚きました。あのカットも心がすさんだ人を演じているので、そういう動きになっています。
Keiko ラストがああなったのは、梶浦さんのリクエストだったと聞いています。曲とタイミングが合っているような合っていないような演出もあって、見ていると心がザワザワするMVに仕上がりました。