代表曲とカバー&コラボ曲で盛り上げたライブステージ!
トークだけでも最高に面白い13人だったが、後半はがっつりライブでイベントを盛り上げた。しゃべってよし、歌ってよしなのが、i☆RisとWUGなのだ。
i☆Risのステージは、シングル「Goin’on」のc/w「Baby…」からスタート。EDMナンバーを、セクシーな歌声とダンスで聴かせる。そして3月8日発売の新曲「Shining Star」も披露。TVアニメ「プリパラ」の新OPテーマとして1月からオンエアされている楽曲だが、4月から新シリーズ「アイドルタイムプリパラ」となるため、これまでとこれからをつなぐような1曲になっている。大きなかけ声に包まれながら全力で歌いきり、最後は「Ready Smile!!」。間奏で澁谷が「愛してる!」と叫んで盛り上げ、立体的なステージセットを生かしたダイナミックなフォーメーションで、この曲を表現していた。
続くWUGのステージは、「灼熱の卓球娘」のEDテーマ「僕らのフロンティア」から。かわいらしいステップがありつつ、芯の強さを感じる曲で、i☆Risの熱気をしっかり引き継ぐと、「タチアガレ!」でさらに盛り上がる。何度も歌ってきた曲だと思うが、歌うごとに熱いドラマを感じる、そんな1曲だと思った。そして観客とのキャッチボールを楽しむ「7 Girls War」。両ユニットに言えることだが、ライブをたくさん経験してきたことによる観客との絆を強く感じた。
そんなお互いの魅力が爆発したライブだったが、ここからはメンバーをシャッフルしてのカバーコーナー。
茜屋さん・山北さん(i☆Ris)&吉岡さん・田中さん(WUG)が歌ったのは杏里の「CAT’S EYE」。言わずと知れたアニソン界に輝く名曲なわけだが、4人は猫耳を付けて妖艶に披露。“このメンツ昭和っぽかったから”と山北さんが選曲したらしいが、ナイスなセレクトだった。
続くカバーはPetit Rabbit'sの「Daydream café」。歌うのは久保田さん・若井さん(i☆Ris)&永野さん・奥野さん・高木さん(WUG)。かわいさ全開。ダンスも見事で、かわいい以外の言葉が見つからない、心がぴょんぴょんするステージだった。
そしてカバー最後は、ワルキューレの「一度だけの恋なら」。メンバーは芹澤さん・澁谷さん(i☆Ris)&青山さん・山下さん(WUG)。セクシーさ、かわいらしさときたらカッコよさだ!と言わんばかりに、歌にダンスにすごくカッコよかった。
そしてこのイベント恒例の曲交換は、それぞれの強力なナンバーを交換。i☆Risは「少女交響曲」を、Wake Up, Girls!が「幻想曲WONDERLAND」を歌う。ユニット同士のダンスや歌い方の違いがより感じられるのも面白かったし、本当にお互いを尊重して、そして愛を持って歌っているのがひしひしと感じられて感動的だった。「少女交響曲」のDメロの若井さんのソロからの盛り上がりや、「幻想曲~」の高木さんの「あれ? ここどこだろう?」からの観客の中野サンプラザ!など、胸が熱くなるシーンばかりだった。
そして最後は13人によるカバーで締めくくる。選んだ「White Love」はSPEEDの代表曲。バレンタインイベントにぴったりなこの曲を、互いのユニットの同じカラー同士が一緒に歌い繋いでいった。
最後の挨拶では、みんながみんな楽しそうな笑顔で、次もやりたいと言っていたのが印象的だった。昨年のバレンタインイベントから、本当に打ち解けたというか、すごく仲がよくなっているんだなというのが伝わってくるステージで、「また来年も絶対に見たい!」と思える神イベントだった。
(取材・文/鹿島真)