これが今の自分のすべて。独特な存在感を放つアニソンシンガー・和島あみが、1stアルバムをリリース!

2017年02月23日 18:000

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「AMI」を並べかえて、「I AM」になりました


── 1stアルバムのタイトルは「I AM」です。ここには、どのような思いがこめられているのでしょうか?

和島 和島あみがアルバムのテーマというか、1枚通して聴くと、和島あみのドキュメンタリーのようになっているということで、最初のタイトル案は「AMI」だったんです。それをもう一工夫加えたいなと思って、「I」を前に持ってきて、「I AM」になりました。「自分ってどんな人間なんだろう?」という想いも、このタイトルにしたことで、込められています。

── なるほど、納得です。今までのシングルのジャケットでは白い服を着ていましたが、今回はカラフルなニットなんですよね。

和島 突然着ているものがビビッドになりました。それも、自分探しに繋がっているのかなと。ブックレットには、さらにいろいろな衣装を着た写真が載っているんです。「自分に合った色はどれなんだろう?」って、いろいろな自分を試しているイメージです。

── いろいろな方向性を探しつつ、和島あみであり続けるという。まさにアルバムの10曲に言えることですね。

和島 背伸びしていない、リアルな私を表現することができたと思います。

── 和島さんがみずから作詞したのは「気づいて」の1曲だけで、あとはすべて作詞家さんの手によるものです。作詞家さんたちには、どのようにして自分の想いを伝えたのですか?

和島 作詞家さんと直接お話しする機会はなかったのですが、その代わり、スタッフさんとは、みっちりと話し合いました。最初は全然うまく話せなかったし、「ここまで自分のことをしゃべる必要はないじゃない」って抵抗もありましたが、自分を素直にさらけ出すことで、作品は生まれていくんだなと思うようになって。がんばって、自分を解き放つことで、アルバムができ上がりました。

── 同世代より大人のほうが、包み隠さず話すにはよかったのではないですか?

和島 そうかもしれないですね。「まだ子供だから、こういうふうに考えてるんです。それは自分でも、めっちゃわかってるんですけど」って前置きしやすかったというか(笑)。

── スタッフさんと話し合ったことが、それぞれの作詞家さんに伝わって、歌詞ができ上がったんですね。

和島 そうですね。だから、本当にあった実話が、いろいろ歌詞に盛りこまれています。

── どの曲も、サウンド感は「幻想ドライブ」「永遠ループ」と同じくエモーショナルで、ロック寄りですね。

和島 全体としてはアニソンシンガーっぽくないアルバムなのかもしれないですね。でも、私自身、純粋にかっこいい曲があるという理由でアニソンを聴き始めて、憧れるようになっていったので、「和島あみが歌っているこの曲かっこいい」ということが、そのアニメ作品を見ていただくきっかけになるように、自分に合った音楽を歌っていきたいなという想いがあります。

── 1曲目は「モノクロテリトリー」。勢いのある、アルバムの幕開けにふさわしい曲です。

和島 この曲は、最初にデモを聴いた時から、1曲目にしようと決めていました。作詞は「永遠ループ」と同じ大石昌良さんで、「もう一度『色』を探してみたい」という歌詞が、自分探しを歌った「永遠ループ」と繋がっていると思いました。

── モノクロから始まって、和島あみにいろいろな色がついていくのが、このアルバムだということですね。2曲目は「永遠ループ」なので、「モノクロテリトリー」との繋がりが、はっきりわかります。

和島 「永遠ループ」はTVアニメ「クロムクロ」の第2クールエンディングテーマなので、シングルとしてリリースした時は、ストーリーに合わせて聴いてほしいという想いがありました。もちろん自分自身の気持ちと重なる部分もあって、「投げ出したりなんかしないよ」という歌詞を歌えたのは、2ndシングルだからこそだったと思います。キーが高くて、歌うのはすごく難しい曲でした。


── 「幻想ドライブ」はオープニングだったので、この曲が和島さんにとっての初めてのエンディングですね。

和島 アニメ本編との繋がりが、より感じられるのがエンディングですよね。「永遠ループ」は、どんなふうに本編から歌に繋がるのかなと想像して、歌い出しを大切にしました。聴いていただきたいポイントです。

── 3曲目の「アイ」もエンディングです。

和島 はい、TVアニメ「デジモンユニバース アプリモンスターズ」の新エンディングテーマです。この曲は私にとって初めてのバラードで、メロディがすごくいいんです。初めて聴いた時に、歌詞がついてなかったのにも関わらず泣いてしまいました。このメロディに私が歌を乗せるんだと思うと、プレッシャーを感じました。その曲についた歌詞がまた、すごく生きるのに不器用な人を描いたような歌で、和島あみっぽい! と思いました。

── この曲は静かに始まって、途中でガツンと激しくなっていくんですよね。

和島 すごく感情的な曲だと思います。歌詞をリアルに感じたので、素直に歌うことができました。ボーカルを聴き返してみたら、やっぱり不器用で。それが曲に合っていると思いました。


── 4曲目は、和島さんが作詞された「気づいて」です。

和島 「アイ」と、芯にあるテーマが共通しているように思います。私にとって初めての作詞で、フィクションも書いてみたいし、自分の本当の気持ちも書いてみたかった中で、やっぱり最初は自分自身を出そうと思いました。だから、自然と、楽しい、うれしいという感情を表現する曲ではなくなっていって。私は毎日、日記を書いているんですが、それを通して、自分の思考パターンがわかってきて。それに素直に従って書きました。

── 「一人がすき でも 一人じゃ嫌」という歌詞が、すごくリアルだと思いました。

和島 すごくわがままなことを言ってますよね。でも、こういう感情は誰にでもあると思いますし、それを偽らずに書くことが大事だと思いました。タイトルの「気づいて」も、かなりおこがましいなって。

── でも、その分、ストレートに言いたいことが伝わってくると思います。

和島 そうですね。タイトルをひねる必要はないと思って、最もキャッチーなメロディのところで出てくる歌詞を、そのまま選びました。

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