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梶浦由記の楽曲を誰が歌えるのか?
── キャストの皆さんはTVシリーズから約2年ぶりにキャラクターを演じました。収録の様子はいかがでしたか? 伊藤 まずアフレコの前に飲み会をやったんですよ。そこで「キャラを忘れていないよな!」と聞いたら「大丈夫です! アニメの間もゲームでも声を当てていたのでちゃんと覚えています!」と返されました。なのでまったく問題なかったですね。俺が第2期の最終回を見直す必要がないほどスムーズでした。第1期がスタートしたのは2012年ですが、劇中でも現実と同じくらいの月日が経過しています。キャストにとっても自然な芝居ができる時間の流れ方になったなと感じています。大人になったキリト君たちを見てもらいたいですね。
── キリトは《オーディナル・スケール》に1人だけハマっていませんし、どこか状況を達観して眺めているような、おじいちゃんのような風格も漂っていましたね。 伊藤 最初のころのあどけない芝居はもうできないですよね。どうしてもカッコよくならざるを得ない。いわゆる用心棒プロットの主人公なので、彼が立ち上がったときにスイッチが入るようにしました。
── 歌姫のユナ役には神田沙也加さんを起用されました。キャスティングの理由について教えて下さい。 伊藤 まずユナの役どころのように歌いながら演技をできる人が果たして存在するのだろうかという疑問がありました。アイドルソングならほかにも歌える人はいると思うのですが、梶浦由記さんが歌姫を想定して作る曲ですから、Kalafina以外に歌える人はいないのではと(笑)。しかもその力量を持つと俺が考える声優さんは、TVシリーズですでに使ってしまっているので、新しい声優を呼ぶにしても選択肢は限られている。そう考えたときに、歌と芝居が両立できるのは俺の中では神田沙也加さんしかいないと思い、早い段階から推していました。実際に神田さんに決まったことで「それならミュージカル系の役者さんたちを声優に連れてきたら面白いんじゃないか」と思い浮かんで、井上芳雄さんと鹿賀丈史さんを指名しました。
── 神田さんの歌声はいかがでしたか? 伊藤 とても上手かったですね。神田さんはこちらの意図を先読みしてくれるので非常に助かりました。劇中ではアフレコ現場で録った歌が使われているシーンもあります。歌声はレコーディングのときや、アフレコ後に改めて録ることが普通ですが、神田さんは芝居の途中でも歌に切り替えることができる。そのチューニング能力の高さには驚かされましたね。おかげでアフレコもスムーズに進みました。
── 最後にファンに向けてメッセージをお願いいたします。 伊藤 一度見ただけではわからないような細部にまで力を注ぎ込んでいます。とくにラストバトルは作っている側でさえ、初見ではよくわからないほどの大立ち回りになりました。1回では気付かないような部分にも細かくアクションを入れています。大画面で見るといろいろな発見ができると思いますので、ぜひ何度も足を運んでご覧になってください。
(取材・高橋克則/日詰明嘉 構成・高橋克則)
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