中島 愛、アーティスト活動を再開！　ニューシングル「ワタシノセカイ」は、愛にあふれた1枚に

どの曲にも、作家の方から私へのエールが込められているんです

── 2曲目は、山田稔明さん作詞、古川貴浩さん作曲・編曲による「最高の瞬間」です。こちらの曲の印象は、いかがですか？

中島　ディスコティックな、どこか懐かしいサウンドを今の時代に合わせてブラッシュアップしたような、アップテンポなナンバーです。「ライブの新しい定番曲になるような曲を」と私からリクエストして、古川さんに作っていただきました。作詞の山田さんは、以前、「金色～君を好きになってよかった」を書いてくださった方で、「いつも最高の瞬間は だいたい近未来」という素晴らしいワードに感動しました。

── 今よりもさらにいい未来が、いつも待っているという。ものすごく前向きな言葉ですよね。

中島　復帰して、リスタートする私自身の気持ちにぴったり合っていますし、これから新しいことに挑戦する方の背中を押してあげられる曲になったと思います。

── 「ワタシノセカイ」の瀬尾さんの歌詞もそうでしたが、「最高の瞬間」の山田さんの歌詞も、中島さんに向けてのダイレクトなメッセージが含まれているような気がしました。

中島　今回の3曲は結果すべてそうしていただいたというか…作家の方々からの愛情というかエールを感じます。山田さんは事前に、「このタイミングで歌詞を書くのなら、リスタートを祝福する、ファンファーレのような歌詞にしたいと思っているので、楽しみにしてください」と言ってくださって。この歌詞をいただいた時は、本当にうれしかったです。不安な気持ちを全部吹き飛ばしてくれる明るさの中に、「でも、悲しい時もあるよね」とネガティブな気持ちも肯定してくれる部分も入っているのが、山田さんらしいなと思いました。

── 3曲目は、坂井竜二さんの作詞、末光篤さんの作曲・編曲による「愛はめぐる」です。これはもう、タイトルからして、中島さんに向けて作っているのが伝わってきます。

中島　ライブではみんなでクラップ（手拍子）ができる、アップテンポで明るい曲だなと思っていたら、サビは切ない感じになって、予定調和になっていないところに感動しました。感情の起伏がメロディからすごく見えてくる曲でした。

── シティポップの雰囲気があって、中島さんは大好きな曲調ですよね。

中島　はい、大好きです。タイムレスな魅力があって、歳を重ねた10年先、20年先に歌うと、今とは違う味が出る曲になっています。歌詞は、the ARROWSの坂井竜二さんが、想いをこめて書いてくださって、これも感動でした。「love is coming, coming back」という英詞のところで、思わずぐっときてしまいました。

── すごくやさしい歌詞だと思いました。

中島　休んでいた時の前向きになれない気持ちは、簡単に変えることはできなくて。お仕事の場では「明るい、楽しい」だけを発信していかなきゃいけないのかなと思うと、プレッシャーになっていたんです。でも、この歌詞を読んだ時に、「そうじゃないんだ」と。気持ちが上向きの時もあれば沈む時もあるのが普通で、「気持ちに従って、自然に生きていけばいいんだよ」と肯定していただけた気がしました。私も落ち込む時だってあるんだよということを歌で発信していって、みなさんに「自分だけじゃないんだ」と思っていただければいいんじゃないかって、この曲を通して思えるようになりました。

── 今回のシングルは、3曲を通して、今の中島さんの気持ちが表現されていて。

中島　こんなに復帰色の強いシングルになるなんて予想していなかったんですが、できあがってみたら復帰作にぴったりで、しかも長く歌い続けられる曲が1枚にパッケージされていました。シングルなのに、コンセプトアルバム的な作品になったと思います。たくさんの方に聴いていただきたい自信作です。

── 2月には、フリーライブが予定されています。中島さんを知らない方にも歌を届けられる、絶好の機会ですね。

中島　ゲートシティ大崎のオープンスペースで歌わせていただきます。街中でふと耳に入って、自分のスタンダードになっていった曲が、私にもたくさんあるので、偶然その場に居合わせた方にも曲を届けられる大崎は、楽しみですね。各地のインストアイベントもあって、CDのリリースタイミングでライブ付きのイベントをこんなにたくさんおこなうのはデビュー以来なんです。みなさん、ぜひ遊びに来てください！

中島 愛プロフィール

6月5日生まれ。茨城県出身。2007年の「Victor Vocal & Voice Audition」で最優秀者に選ばれ、TVアニメ「マクロスF」のランカ・リー役で、声優・歌手デビュー。2009年には、シングル「天使になりたい」で、中島 愛名義のCDリリースをスタートした。その後も順調な活躍を見せるが、2014年2月の3rdアルバム「Thank You」と休止前ラストライブを最後に無期限の活動休止を宣言。それから約3年、2016年12月1日に、復帰を宣言した。


■TVアニメ「風夏」エンディングテーマ「ワタシノセカイ」

〈収録曲〉
01. ワタシノセカイ
02. 最高の瞬間
03. 愛はめぐる
04. ワタシノセカイ -Instrumental-
05. 最高の瞬間 -Instrumental-
06. 愛はめぐる -Instrumental-

インフォメーション

「ワタシノセカイ」発売記念フリーイベント
日時：2/18(土)15:00～　ゲートシティ大崎　B1アトリウム
（東京都品川区大崎1-1-11/JR大崎駅すぐ）
内容：ミニライブ＆ハイタッチ会及び特典お渡し（スタッフより）
※ミニライブはフリーで観覧可能
※CDに封入されている参加券持参で、ハイタッチ会に参加可能

インストアイベント
2/19（日）13:00　タワーレコード梅田NU茶屋町店 イベントスペース
2/19(日) 16:30　ゲーマーズなんば店　B1イベントフロア
2/26(日) 15:30　AKIHABARAゲーマーズ本店 6Fイベントフロア
2/26(日) 19:00　アキバ☆ソフマップ1号店　8Fマップ劇場
3/11(土) 13:00　とらのあな秋葉原店C 4Fイベントフロア
3/11(土) 16:30　アニメイト新宿 B2F animate hall SHINJUKU
※詳細は各チェーンのHPにて

（取材・文／鈴木隆詩）