今後の展開について
──本日(2月1日)、「覇界王」単行本の発売が告知されましたが、今後の展開、そして単行本について教えてください。
竹田 2月1日掲載分までが第1部で、これをまとめると単行本1冊分になります。今後第2部がスタートするのですが、これはだいたい第1部と同じぐらいのボリュームになると思います。
米たに ほんとは全10冊ぐらいのボリュームでやりたかったんですけど、我々が生きているうちに終わらない可能性があるのでだいぶ絞りました(笑)。
──(笑)。ところで、単行本には書き下ろしのエピソードがあるんですよね。
米たに TVシリーズ後、地球に戻ってきた戒道のエピソードですね。「FINAL」でも少しだけ描かれていたオーストラリアでのお話で、本当は「FINAL」のころに自分で書こうと思って外伝プロットを起こしたんですけど、今回細かな肉付けは竹田さんに書いてもらえました。なかなか深みのあるものができたと思います。あとは、単行本用に描き下ろされるであろうイラストにも注目していただければ。
──第2部の展開についてはいかがでしょうか?
竹田 単行本作業などで、連載は1か月ほどお休みをいただくことになりますが、その後でスタートする第2部では第1部ラストでついに復活した獅子王凱と成長した護、ガオファイガーやガオガイゴー等、主人公機も大活躍します。蛍汰も彼なりの活躍を見せますので、ぜひ期待してほしいですね。
米たに 第2部は「ベターマン」が重要なファクターになっていきますが、基本的にはGGGが活躍する熱い展開となります。タイトルの「対」の意味もハッキリします。物語も、信じられないような……、いえ、我々が信じてきた魂に向かっていきますので、ファンの方が20年付き合ってよかったと思える公式決定版になると断言できます。ぜひ楽しみにしていてください!!!!!
米たにヨシトモ
1963年生まれ、東京都出身。アニメーション監督・演出家。シンエイ動画制作の「笑ゥせぇるすまん」(1989)で初監督。「勇者王ガオガイガー」(1997)を監督した後は、「ベターマン」(1999)、「BRIGADOON まりんとメラン」(2000)と、サンライズを拠点に作品を監督する。その他のオリジナル監督作として、「星の海のアムリ」(2008)、「劇場版 TIGER & BUNNY」(2012~2014)などがある。
竹田裕一郎
1968年生まれ、神奈川県出身。脚本家・小説家。「新超幕末少年世紀タカマル」(1992)で脚本家デビュー。「勇者王ガオガイガー」「ベターマン」「勇者王ガオガイガーFINAL」の脚本に参加、外伝小説やドラマCD脚本なども手掛ける。著作に「スーパーロボット大戦OG 告死鳥戦記」(全2巻)がある。
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