今年で9年目を迎えた大型アニメミュージックイベント「ANIMAX MUSIX」。その狙いをプロデューサーに聞いた

2017年01月11日 07:000

インタビュー

企画記事

アニソン

--東西2都市でそれぞれ1万人動員はすごいですね。年々イベントの規模が拡大していっていますが、来場される方の層や質などに何か変化はありますか？

園田：毎年リピートして来ていただく方も多いですし、ご来場いただく方の層がそれほど大きく変わってきているとは思いません。年齢層で言うと20代後半から30代前半の方が多いですね。男女比率で言うと、8:2くらいで男性が多いですが、我々としては男性にも女性にも来ていただけるイベントにしたいと思っています。今、アニメ自体もかなり細分化していて、男性向けのアニメ、女性向けのアニメと分かれていることが多いですが「ANIMAX MUSIX」では、どちらのお客様にも来ていただけるようなラインアップや見せ方をしていきたいと思っています。男性の方にも引き続き来ていただきつつ、女性の来場者ももっと増やしていきたいですね。

--イベントとは直接関係ありませんが、アニメミュージック界全体を見た場合に、最近何か変化のようなものはありますか？

園田：特に最近は海外での人気が拡大しているように思います。日本とほとんど時間差なくアニメを見たり、アニメミュージックを聴いたりできる環境になっているので、思っている以上に海外の方の情報量は多いですね。また、海外のアニメ系のイベントなども増えてきて、アニメミュージックアーティストが海外でのイベントにも積極的に参加されています。我々も過去に台湾公演を2度開催させていただきましたが、「次はいつ開催するのか？」とか、「他の国でも開催してほしい！」というお声をよくいただきます。また海外公演をやりやいという思いはあるものの、色々とクリアしなければならない課題が多いんですよね……。

--海外へのライブ放送・配信も積極的に行ってきているとお聞きしましたが、そのほかで海外へ向けた取り組みなどは行っていますか？

園田：アニマックスは各国に拠点があるのですが、東南アジア諸国で行われているアニメ関係のイベントに出展したり、アーティストさんを日本からお呼びして、ライブイベントを開催したりということはやっているようです。

--今後何か新たにやってみたい企画などはありますか？

園田：我々アニマックスは放送局なので、映像にもこだわっています。実は今回、一部4Kでの映像収録やVR（仮想現実）を使った収録も行っています。まだそれをどのように生かしていくのかは未定なのですが、こうした最新の映像技術を使って、何かもっといい見せ方ができないかということは考えています。

--最後に、「ANIMAX MUSIX」を最終的にどういったイベントにしていきたいと、園田さんはお考えでしょうか？

園田：今年でようやく東西2都市で各1万人規模のイベントになってきましたが、そうは言っても、まだ年に2回だけの点と点のイベントでしかないわけです。24時間アニメを放送するアニマックスとしては、今後もアニメミュージックを微力ながら広げていけるような活動をしていきたいと考えていますし、できるだけ点を線にしていきたいと思っています。新人アーティストを応援する「NEXTAGE」のようなイベントを立ち上げたのもそのひとつですし、アニマックスの番組内でアニメミュージックの特集を組むとか、海外での展開も含めて、それぞれが点ではあっても、年間を通して見たら「アニマックスって結構アニメミュージックのこといろいろやってるよな」と思ってもらえるようなところまで持って行きたいとは考えています。

■イベント情報

・「ANIMAX MUSIX 2017」大阪公演

日時：2017年1月14日（土）13:00開場/14:00開演

場所：大阪城ホール

チケット：プレミアムシート（限定グッズ付き）：15,000円、指定席：8,700円、立ち見席：8,000円（いずれも税込）

出演アーティスト（50音順）：i☆RIS、Wake Up Girls!、every?ing!、大橋彩香、OxT、GARNiDELiA、KOTOKO、下地紫野、鈴木このみ、鈴村健一、茅原美里、西沢幸奏、fripSide、水瀬いのり、Minami、ミルキィホームズ

詳細は、公式サイトをご確認ください。

https://musix.animax.co.jp/

11月23日の横浜公演のレポートはこちらをご覧ください。

https://akiba-souken.com/article/28437/

・「ANIMAX MUSIX NEXTAGE」

日時：2017年2月25日（土）17:30開場/18:00開演（予定）