※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
2016年12月24日、渋谷・TAKE OFF7にて人気声優・笠原弘子さんが、ワンマンライブ「笠原弘子 Xmas スペシャルライブ~イヴの優しいちから~」を開催した。
声優として活動をスタートした80年代から現在に至るまで数多くの作品に出演するいっぽう、歌手としても活躍。音楽に対する姿勢や、アニメソングへの情熱は先日公開したインタビューでも大いに語られている。
そんな彼女の、音楽への感謝とファンへの愛情に彩られたライブの模様をお届けしよう!
しっとり、大人っぽいムードの中でライブは開幕
クリスマスイブという特別な日に、ライブが行われる。
その事実だけでも気分が高揚するところ、さらに今回は全曲生演奏というスペシャルなライブになる。おまけにライブ初披露曲も……ということで、開演前からフロアの熱気は十分。
そんな中、ロマンチックなサウンドとともに白い衣装に身を包んだ笠原さんがステージに登場。そして「二人の White Christmas」でライブはスタートした。原曲はアップテンポなポップチューンだったが、この日のアレンジはしっとりとムーディーな雰囲気。美しいピアノの旋律とともに、笠原さんの伸びやかな歌声が会場を包み込む。その歌詞通り「きっと今夜は素敵なイブになる」、そんな素敵な予感を感じさせるオープニングとなった。
続く「ミリオンス・スター ~1,000,000分の1の星のあなたへ~」を歌い終えた笠原さんは、今度は1冊の本を広げて星占いについての朗読を始める。やがて眠くなってきたのか……。読み終えた笠原さんはマイクスタンドに身を預け、深い眠りに落ちてしまう。
そんなシアトリカルな演出をはさみつつ、「起こさないキス」「大切な休日(じかん)」といったバンドサウンドを前面に押し出したナンバーや、哀愁漂うアコースティックギターや役者によるパフォーマンスが印象的な「ろばの行く道」、宇宙や時間といった壮大な世界観をモチーフとする「オリオンM42星雲のほとりから」など、役者としても活躍する笠原さんの表現力が遺憾なく発揮されるドラマチックなナンバーが披露される。
そんなオリジナル曲で彩られたライブ前半は、「種と卵」でフィナーレを迎えた。暖かなサウンドと笠原さんのボーカルに身をゆだねた観客はすっかり夢見心地。
ちなみに「種と卵」を歌い終えた笠原さんは、ここで再び深い眠りに落ちてしまった。ここで「ろばの行く道」に出演した笠原さんの後輩俳優が登場し、「弘子ちゃんが喜ぶような言葉をかけて起こす」ことに。観客からも「永遠にかわいい!」といったラブコールも飛び交う中、後輩俳優からの「弘子ちゃん、お仕事の時間です!」の声に、はっと覚醒した弘子ちゃん。「お仕事の時間だから着替えなくちゃ!」の言葉とともに、ステージを去ってしまう。後に残された観客たちは、まるで突然夢から目覚めたようにあっけにとられたままライブ前半は幕を下ろした。