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古谷徹50TH ANNIVERSARYミニアルバム「THANKS♪ -感謝-」の感動
──その後のお仕事は? フジムラ 「THE REC」(2016年3月12日・青山スパイラルホールでのワンマンライブ)の準備ですね。あれで2月は死んでた。
石川 あー、死んでた。
松井 僕はその前に、TO-MAS SOUNDSIGHT FLUORESCENT FORESTに出張して、「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」の仕事をやったりしてて、再び集まったのが、「THE REC」でした。
石川 裏切り者なんですよ、コイツは。
松井 その言い方(笑)。
フジムラ 「THE REC」は十何曲も演奏することになっていたので、準備には時間を確保する必要があって。
石川 新しい曲、多かったし。
石川 ライブの後は、あなた(松井)が遊びに行っちゃったんですよ、ニューヨークに。
松井 楽しかったなあ、ニューヨーク(笑)。10日間くらい行ってたもんな。
石川 その間は仕事が空くはずだったのに、結局いろいろあって、あいつはどこで何をやってるんだという話になって。ヒドいヤツだと。
フジムラ そんな時に古谷徹さんのアルバムの話が来たんですよね。古谷さんの50周年ミニアルバム「THANKS♪ -感謝-」です。
──古谷さんとの仕事は、いかがでしたか? フジムラ 僕がボーカルディレクションをしたのですが、大御所の方なので初めは緊張しました。でも、あの声が自分の目の前にあるというのは、贅沢でした。どの曲も間奏にセリフが入って、グッと来るんですよね。
──「THANKS♪ -感謝-」では、「ドラゴンボールZ」の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」、「聖闘士星矢」の「聖闘士神話~ソルジャー・ドリーム~」、「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」の「めぐりあい」がカバーされました。テクノボーイズは「めぐりあい」のアレンジを担当していますね。 松井 ガンダム曲ということで、石川くんのテンションあがって、ほとんど1人でアレンジを終わらせてしまって、僕ら2人が手を加えるところがほとんどなかったという(笑)。
石川 今のレコーディングって、曲を通してBPMが変わらないじゃないですか。でも、「めぐりあい」の原曲を打ち込んでみたら、揺れまくっているんですよね。あの曲は、指揮者を立てて同時録音しているので、テンポがところどころで動いているんです、リタルダンドとかアッチェレランドとか。それをある程度平均化させてアレンジしたんですけど、テンポの動きはけっこうそのままで。
フジムラ そのテンポの動きを古谷さんは一発でつかんでたよね。
松井 原曲に忠実なテンポにしたからこそ、原曲を聴きこんでいる古谷さんにとっては、違和感がなかったかもしれない。僕もあの曲は魂に染みこんでいるので、仮歌を入れた時、普通だったらめっちゃ難しいのに、すっと歌えて。
石川 アレンジは簡素化して、スネアドラムは入れなかったり。余計な音を鳴らさないようにしました。
松井 主役は古谷さんですからね。