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──本編を初めて観たときのご感想をお願いします。
瀬戸 初めて本編を観たとき、冒頭は自分の声を聞いて「ああっ」という独特の恥ずかしさみたいなものがあったんですけど(笑)、冒頭の伊純がおじいちゃんと話すシーンでは、画面からにおいを感じるような、伊純の実家にいるような気がして。観ていて気持ちがいいなと感じました。そうして観ているうちにドンドン引き込まれていって、自分と照らし合わせちゃったりしちゃって・・・・・・最後には、ああ、何かから卒業したい、って(笑)。観終わると爽快な気持ちになるんですけど、私も何か新しいことを始めて完成させて卒業したいというすごく前向きな気持ちになれました。
井澤 とにかくキャラ立ちがすごいな、と思って。女の子がたくさん出る作品だと1回観ただけだとキャラクターを把握しづらいこともあると思うんですけど、「ポッピンQ」は自分たちで見ても、とてもバランスがいいキャラクターの配置になっていると思います。
ちゃんとみんなが主張しているのに、うまくまとまって世界観ができているのがすごいです。
種﨑 はじめて観たときに感じたのは「どの世代が観ても楽しい作品だろうなぁ」と。完成したものを観るまでは彼女たちと同じぐらいか、それより上の世代が観て楽しい作品かな、と思っていたんですが、完成したものを観たら、子どもから大人まで誰が観ても楽しめる作品だったんだな、と改めて気がつきました。
小澤 シンプルに「面白かったなー」と。アフレコをして中身を知っているのに新鮮な気持ちで楽しめました。東映アニメーションさんのつくるアニメーションのパワーに感動し、同時に、この作品に参加できたことをうれしく感じました。私も自分の演技をみると「あー・・・・・・」となってしまうタイプなのですが、自分が出ていることを忘れて楽しむことができました。
黒沢 一番最初に思ったことは、アニメーターさんの意思が強いなぁ、と。私自身の考えなんですけど、アニメにおける私たちの仕事はお手伝いというか、キャラクターをより鮮やかに色づけすることだと思っているんです。でもこの作品については私のほうが色づけされてしまったな、と思ってしまうぐらい、ひとりひとりのキャラクターがしっかり生きていて、愛の伝わるフィルムだなと思いました。
いつかまた同じチームのアニメーターさんとご一緒する機会があれば、対等に渡っていける役者になりたいな、と思います。
──5人のヒロインと同位体の中で、友達にしたいのはどのキャラクターでしょうか?
黒沢 私は友達っていうか、相棒としていっしょにいてほしいのはダレンですね。抱っこして寝たいなーと、ずっと思ってました(笑)。色合いとか、モフモフしてる感じがいいですよね。沙紀の同位体のルピイはちょっと動物の種類的に体温が感じられなさそうなので(笑)。
小澤 悩みますがポコンですね。私は悩みやすいのですが、ポコンは気持ちをわかってくれた上で見守ってくれそうというか、とても懐の深い男の子だな、と。友達としてそばで見守っていてほしいなぁと思います。
瀬戸 蒼かな。蒼は最初、壁を作っていますけど、本当はやさしいし、心配性だしで実はめっちゃオカンポジションじゃないですか(笑)。私は表面はツンとしてても、仲良くなると心を開いてくれる子が好きなので。
種﨑 私は最初からずっとあさひちゃんが好きで。彼女の中で好きになれない部分がひとつもないというか、すべてが好きというか(笑)。合気道の試合とか応援に行きたいし、いっしょに買い物も行きたいし、なんかもう友達になりたーい!
井澤 ・・・・・・あさひか小夏かで迷うなぁー。アフレコ当初は小夏一択だったんですけど、動いているのを見るとあさひもかわいいし。あさひの明るいけど、一歩さがった感じに惹かれます。伊純はまぶしすぎて(笑)。うーん、悩むなー。小夏にしておこうかな・・・・・・。
瀬戸 あさひと小夏がいっしょにいるところがいいよね。
井澤 そうなんだよね。そうか、3人で友達というパターンもあるのか。
小澤 その手があったか・・・・・・。
──「ポッピンQ」はこれまで数々の人気ヒロインを生み出してきた東映アニメーション60周年記念作品となりますが、この作品に参加することに対するプレッシャー、意気込みなどを教えてください。
瀬戸 作品についての注目度は、アフレコが終わってから気が付かされることで・・・・・・オーディションに受かったときはすごくうれしかったですけど、それはどの作品でも同じことですし、収録しているときにプレッシャーはあまり感じませんでした。むしろステージに立って作品の魅力について語るときのほうが、プレッシャー感じます(笑)。
やはり人前でお話しをするというのは緊張しますし「ちゃんと伝えられているかな?」と思うこともありますが、聞いた人が作品に興味をもってくれるんだったら、何でもやろうと思えたので、そういういい意味でのプレッシャーを受けながらこの作品に関わらせてもらいました。
ただ、東映アニメーション60周年記念作品ということでこれだけ注目してもらえるということは、観てくださる方がたくさんいるということで、それがうれしいです。自分が関わって「いいな」と思える作品は、やはり多くの人に観てほしいというのはあるので。
井澤 ほぼ瀬戸ちゃんと同意見ですね。どの作品でも、どのポジションのキャラであっても同じぐらい大事な気持ちで演じてはいますけど、注目度や東映アニメーションさんというひとつのブランドのオリジナルアニメーションに出るというのは大きなことなんだな、というのはやっぱり人から言われて気がついた部分ですね・・・・・・んー・・・・・・ほぼ(瀬戸さんに)言われた!(笑)
小澤 私も全部言っていただきました!
井澤 総意って感じですね。
(一同笑)
種﨑 補足じゃないんですけど、私、声優を目指したきっかけが「セーラームーン」で。「おジャ魔女どれみ」も観ていましたし、東映アニメーション作品で育ってきたので、そんな東映アニメーションの60周年記念作品に自分が携われるのがうれしいのとビックリなのとでよくわからない気持ちといいますか。
でも、オーディション受かったときから、私は60周年を背負っている気持ちでした。私が「セーラームーン」や「おジャ魔女どれみ」を観て感じていたようないろんな気持ちを少しでも映画を観た人に感じてもらえるといいな、と思っています。
黒沢 東映アニメーション作品ってそれぞれの作品のファミリー感がすごく強かったり、シリーズ化したときには縦のつながりも強いですし、愛も深いですし。これまでの先輩方が演じてきた作品と並ぶ、新しいコンテンツのオリジナルメンバーとして選ばれたということに身が引き締まる思いですね。
小澤 続編をやってもらうしかないです(笑)。
(一同笑)
井澤 みなさんの応援次第という意味で。
──本日はどうもありがとうございました。
ダンスはもちろん、アクションも楽しめる! 東映アニメーション60周年記念作品「ポッピンQ」はいよいよ2016年12月23日(金・祝)より全国公開!
(取材・文/編集部)