やわらかい歌声とサウンドが詰まった、実力派アーティストmaoのニューアルバム

2016年12月05日 12:000

インタビュー

アニソン

アーティストインタビュー

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

新曲「dialog」には、私のナチュラルな気持ちが詰まっています

──ラストの「dialog」はアルバムのタイトル曲で、唯一、ゲーム関連の曲ではない新曲です。myuさんの作曲で、作詞はmaoさんご自身ですね。

mao　3rdアルバムの「オトノトビラ」から3年半、いろいろなことを経験する中で、自分の人生や音楽について考えるきっかけがたくさんあって。特に大きかったのは、今年の3月に父が突然亡くなったことだったんです。私の父は厳しかったんですけど、歌に関してはずっと応援してくれて、「ドラえもん」の主題歌が決まった時もすごくよろこんでくれました。
父の死で、今までなんとなく生きてきた自分にハッと気づいて、生と死について改めて考え直したんですね。そこで出てきたのが、“対話”という言葉だったんです。生きることは、自分との対話でもあり、他の誰かとの対話なんだなと。

──そこからアルバムタイトルが生まれたんですね。

mao　そうですね。この気持ちは、絶対に歌にして昇華しておかないといけないなと思って、アルバム用の新曲も同じ「dialog」にしたいなと思いました。そして、曲は、ひと筋縄ではいかない気持ちを表現するのに最適なメロディを生み出してくれるmyuさんに書いていただこうと。

──myuさんには、曲のコンセプトやご自分の思いを説明されたんですか？

mao　いえ、逆に私の気持ちは何も伝えないで、「ミディアムテンポの曲で、対話をテーマに歌詞を書こうと思っています」くらいの感じでお願いしました。そうしたら本当にイメージ通りの曲が上がってきて。歌詞はひと晩で書き上げました。

──この曲はR&Bのリズムですよね。日常というか､ナチュラルな心情を表現するのに合っている曲調だなと思いました。

mao　バックの楽器も少なくて、自然体で歌える曲だと思います。ボーカルも、自由にニュアンスを表現させていただいて、歌うというよりも語るというイメージで、いつも以上に肩の力を抜いてレコーディングできました。

──素のmaoさんを感じることができる曲なんですね。

mao　はい。ここ1年くらいの、ありのままの私の気持ちが詰まっている曲です。「それでも、生きていかなきゃいけないんだよね」って、自分自身にも、聴いてくださる方にも、この曲で問いかけたかったのかもしれないですね。

──アルバム「dialog」は、お仕事もプレイベートも含め、maoさんの音楽と人生が詰まった作品になったのではないでしょうか？

mao　そうですね。今回のアルバムを作って、音楽をやっていてよかったなと、改めて思いました。うれしい気持ちも悲しい気持ちも、すべてそこで昇華できるので、結局、歌うことで、私自身が一番救われているのかなと。すごく幸せな人生なんじゃないかと思います。

maoプロフィール

2007年7月にTVアニメ「ドラえもん」のオープニングテーマ「夢をかなえてドラえもん」でデビュー。多くのアーティストの楽曲にコーラスで参加、また作詞の提供も手がけている実力派シンガー。2009年より、ゲームの主題歌を歌うようになり、2010年から、TVアニメ「薄桜鬼」「薄桜鬼碧血録」「薄桜鬼 -黎明録-」と、シリーズ3作のエンディングテーマを担当する。2013年からは、人気ゲームブランド“オトメイト”の作品の主題歌を多く手がけることに。

■4th album「dialog」

レーベル：ティームエンタテインメント／2016年12月7日発売

3,000円＋税

〈収録曲〉
01. 目の前の微笑み (PlayStation Vita 用ゲーム「7'scarlet」ヒノ / イソラ編 ED テーマ)
02. Humming Days (PlayStation Vita 用ゲーム「ゆのはな SpRING ! ～Cherishing Time～」ED テーマ 2)
03. greenery (キャラクター CD「CLOCK ZERO ～終焉の一秒～ Grace note Vol.3」英央イメージソング)
04. starlight fantasy (PlayStation Vita 用ゲーム「PsychicEmotion6」OP テーマ)
05. floatable (PlayStation Vita 用ゲーム「Code:Realize ～創世の姫君～」OP テーマ)
06.花冠 -love brought me some eternal petals- (PlayStation Vita 用ゲーム「Code:Realize ～創世の姫君～」ED テーマ) 07. Brightness ～eternal pure white～ (PlayStation Vita 用ゲーム「Code:Realize ～祝福の未来～」OP テーマ)
08. my dearest (PlayStation Vita 用ゲーム「Code:Realize ～祝福の未来～」ED テーマ 1)
09. 夢が降る (PlayStation Portable 用ゲーム「白華の檻～緋色の欠片 4～四季の詩」ED テーマ)
10. 日常(トキ)の輝き (オトメイトレコード「七怪家族」主題歌)
11. forever & ever (PlayStation Vita 用ゲーム「PsychicEmotion6」ED テーマ)
12. dialog