やわらかい歌声とサウンドが詰まった、実力派アーティストmaoのニューアルバム

2016年12月05日 12:000

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私が歌う乙女ゲームの楽曲は、パステルカラーな曲が多いような気がします


──ニューアルバム「dialog」の収録曲は、ほとんどがゲームブランド“オトメイト”の作品の楽曲です。いわゆる“乙女ゲーム”というジャンルですが、この世界と出会ったきっかけはなんだったのでしょうか?

mao 「夢をかなえてドラえもん」以降、アニメやゲームの主題歌を歌わせていただく機会が増えたのですが、それで私を知ってくださったティームエンタテインメントの社長さんが、声をかけてくださったのがきっかけです。

──乙女ゲームについては、どのような印象をお持ちですか?

mao オトメイトさんの作品は、どれも世界観が作りこまれていて、それぞれの作品でキャラクターやストーリーに違いがあるんですけど、主人公が女の子でイケメンに囲まれ、その中の誰かと仲良くなっていくという要素は共通していると思います。それに合わせて、主題歌もやわらかく包みこむような曲調が多いイメージですね。

──「dialog」に収録されている楽曲も、バラエティに富みつつ、共通項があるように感じました。どれもやさしい印象で、アップテンポの曲でも、音がぎっしり詰まってないんですよね。

mao 私が歌を担当させていただく乙女ゲームは、ふんわりとした世界観のものが多いんです。アルバム曲では、「Code:Realize」関連の曲はダークな世界観なんですけど、それ以外は色にたとえるとパステルカラーみたいな感じで。1曲目の「目の前の微笑み」は「7’ scarlet」というゲームのエンディングテーマなのですが、作品自体はサスペンスなのに、曲調がほんわかしているんですよね。オープニングテーマは1曲なんですけど、結末によって、エンディングテーマは数曲用意されているのが最近のゲームの傾向ですが、その中でも、私に回ってくる曲はふんわり、健やか系が多いです。

──たとえば、2曲目の「Humming Days」は、ゲーム「ゆのはなSpRING! ~Cherishing Time~」のエンディングテーマです。アップテンポですが、とてもやさしい曲ですね。

mao 「ゆのはなSpRING!」は、まさにパステルカラーの雰囲気の作品で、「Humming Days」も弾むリズムの楽しい曲になっています。天気のいい日に、ウキウキと足取りも軽くお散歩するような曲調で、メロディにはいい意味で昭和の雰囲気もあって、大好きなんです。

──アルバムの中には、ひと筋縄ではいかない、聴き応えのあるポップスも含まれています。たとえば、10曲目の「日常(トキ)の輝き」は、CooRieのrinoさんの作詞作曲ですが、とても特徴のあるメロディです。

mao 何も知らないで聴いても、「これ、rinoさんじゃない?」って、すぐにわかる曲です。メロディが予想通りに進んでいかないというのが、rinoさん節で、実は歌っていると、すごく楽しいです。一番最初にデモで聴いた時と、歌ってみた後では、曲の印象が変わるんですよね。

──rinoさんの作家としての個性が、楽曲によく出ているんですね。

mao 「日常(トキ)の輝き」は、仮歌をrinoさんが歌ってくださっているんですけど、実は私はなるべく聴かないようにしているんです。rinoさんは、ボーカルにも独特の世界観があるので、聴くと絶対に引っ張られちゃうんですね。いつもすばらしい曲を作ってくださる方で、いい先輩に恵まれているなと思います。

──今回、いろいろな作曲家さんが曲を提供されていますが、どの曲にも仮歌はあったのでしょうか?

mao いえ、「日常(トキ)の輝き」以外は仮歌をいただいてないですね。譜面とメロディが打ち込まれたオケだけで、自分のイメージをふくらませて、どうやって歌おうかなと考えていきました。

──何度も歌って、イメージをつかんでいくという感じでしょうか?

mao 実はあまり練習はしないんですよ(笑)。練習をし過ぎると、自分の表現があざとくなるような気がして。それよりも、曲に初めて触れた時の新鮮なニュアンスを大事にして歌いたいなと思っています。

──練習をし過ぎると、どうしても表現が過剰になっていってしまうと?

mao そうですね。繰り返し歌っていると、どんどんニュアンスが濃くなっていくような気がします。前は練習を重ねてから本番に臨んでいたんですけど、ある時、本番の歌がどうにもあざとくて、家で練習していた時のほうが、ニュアンスとしてはよかったぞと思った時があったんです。ニュアンスを盛れば盛るほど、自分だけが気持ちいい表現に陥ってしまうような気がして。それよりも、聴き手が自由に想像できる余白があったほうがいいと思うんですよね。

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