宅野監督キャラクターコメント
・俵宗太
宗太にとって嫌で出ていった故郷を、ポコの目を通じて再発見し、もう一度受け入れるというのが、この作品のキーになります。幼い時に母親を亡くし、姉は嫁いで父親は亡くなり、故郷に戻り孤独を覚えていたときに、年齢的には自分の子供のような感じのポコが現れた。いわば彼が失った家族の再生がテーマとなります。CVの中村悠一さんは香川のご出身ですが、それが彼を起用した理由ではありません。むしろ、香川から東京に出てきて声優として頑張っているところが、宗太の境遇と重なるんです。原作の篠丸のどか先生も中村さんを推していましたし、制作サイドとしても原作を読んだときに彼のイメージがありましたので、出演していただきました。
・ポコ
子供というものは僕にとって未知の生物です。しかも今作の場合はケモノ以上、幼児未満。そもそも幼児を描くこと自体が難しいのに、さらにタヌキという動物まで絡んでくるので、本当にアニメーター泣かせの題材だなと思いました(笑)。キャラクターの印象としては、感情表現が溢れるほどに豊かで、ポコにとっては見るものすべてが新鮮に映ります。宗太はポコの目を通じて、自分が置いてきたものを再発見していきます。CVの古城門志帆さんは人間以外の役も得意だったというのと、ポコは男の子でもありますのでかわいいけれどもそれが強すぎないというところでやっていただきました。
・中島忍
医者の息子で家業を継げと言われてきたことに反発していたのですが、ある事件をキッカケに医者を目指しました。地元で生きて、地元の中で仕事ができているキャラクターですね。宗太が繊細でやさしいのと対象的に、中島はガンガンいくバディ的な感じですね。CVの杉田智和さんとはこれまでの作品でご一緒していて、コミカルな芝居が得意というのはわかっていましたのでお願いしました。
・大石凛子
ポコほどではありませんが自分には遠い女性ですので、演出するのも難しいですね。中原麻衣さんからは、微妙なニュアンスなのですが、地方でずっと暮らしている女性の感じ。「こういう人いるなぁ」という感じがしたんですよね。もちろん演技力でも、特に第4話でかなりドラマチックなシーンがありましたが、そういう芝居を預けられる魅力を感じました。
(C) 篠丸のどか・新潮社/「うどんの国の金色毛鞠」製作委員会
Blu-ray&DVD情報
うどんの国の金色毛鞠 第一巻
発売日:2016年12月21日(水)
価格:[BD]¥6,800+税 [DVD]¥5,800+税
発売元:株式会社バップ
【基本仕様】商品仕様:描き下ろしジャケット仕様
【第一巻特典】描き下ろしジャケット仕様、特典サウンドトラックCD、映像特典(ノンクレジットオープニング/プロモーション映像集)
【第一巻初回生産限定特典】スペシャルブックレット、スペシャルブックレット収納バインダー、ファンイベント「昼の部」優先申込券
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