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デビュー当時よりも、音楽に取り組むのが楽しくなってきました
──「帰還」のMusic Videoは、現在、YouTubeなどで公開されています。撮影はいかがでしたか? 西沢 現在の私と、過去の私が出会うというストーリーになっているんですけど、高校時代の制服をもう一度着るのは、ちょっと恥ずかしかったです(笑)。あの頃は毎日当たり前に着ていたけど、撮影前に自宅で着てみて、鏡を見た時に、「何してるんだろう、自分」って思っちゃいました(笑)。
──MVで着ている制服は、本物なんですか? 西沢 はい、そうなんです。ずっと取っておいたんですけど、まさかMVで着られるとは思っていませんでした。撮影も、衣装として用意してもらったものを着るのとは、全然、気分が違いました。
──過去と現在というコンセプトは、どこから生まれたのでしょうか? 西沢 再び、「艦これ」の曲を歌わせていただけるというのが、大きかったです。「吹雪」の頃とは、自分がどう変わったのかと、映像としても残そうということで、こういうコンセプトになりました。「吹雪」のMVでは、セーラー服風の衣装を着ていたので、それも今回の制服と繋がっているんです。
──現在のほうの西沢さんは、髪をアップにしていて、レースの衣装も大人っぽいんですよね。 西沢 はい、落ち着いた雰囲気の衣装を用意していただいて、髪型もいつものポニーテールから変えて、編み上げてみました。今回のシングルでは、楽曲からも、ビジュアル面からも、デビュー当時のあの頃とは違うぞ、ということを感じてほしいなと思ったんです。
──実際に、成長は実感されていますか? 西沢 成長したかどうかはわかりませんが、デビュー当時とは、歌への取り組み方が変わったと思います。前よりも、音楽をすることが純粋に楽しいなって感じられるようになってきましたし、言われたことを成し遂げるだけで精一杯だったのが、どう表現しようか自発的に考えられるようになったと思います。まだまだ未熟だなって思うところも、もちろんたくさんあるんですけど(笑)。
──レコーディングやライブを中心に、この2年弱で、たくさんの経験をして、そこで得たものを再び、「艦これ」の主題歌に注ぎ込んだというわけですね。
西沢 そうですね。サウンド的にも、オーケストレーションが入っているのは「吹雪」以来で、「帰還」は最初に聴いた時から懐かしさがありました。
──MVには、オーケストラをバックに歌うシーンがありました。 西沢 30名以上の編成で、すごくかっこいい演奏をしてくださって。それに乗せて、歌うのは、めちゃくちゃ気持ちよかったです! スタッフさんも含めて、たくさんの方の協力のもと、こんなにすばらしいシチュエーションで歌えるなんて、本当に幸せなことだと思いました。
──その姿を、客席にいる過去の自分が見ているんですよね。 西沢 そうなんです。映像はもちろん合成なんですけど、撮影で歌っている時も、過去の自分に見られているような気がして。「私、変わったんだよ、見て」という想いを、表情に乗せることができたかなと思います。