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「ADP」によって生じた、あらたな余白
──今回の「ADP」は、ミサキ・シズノに焦点が当たっていますが、なぜそうなったのでしょうか? 下田 総集編をつくろうという話が出たとき、「1本はカミナギ・エンド、もう1本はシズノ・エンドでもいいですか?」という話をしました。つまり、同じ話をそれぞれの見え方で2バージョンつくって、サイマル上映したらどうですか?という案を出したんです。でも、そのためには、同じシークエンスを別々のカメラで撮らねばならない。それでは、あまりに新作作画のカロリーが高すぎる。そこで、ループする世界を逆手にとって「ボーイ・ミーツ・ガールを新たに描く」別案を提案し、「ADP」としての企画が成立にいたったわけです。
──まだテレビシリーズでも「ADP」でも語られていない、隙間のような部分があると思うのですが? 下田 たとえば、最終回のあと、サーバーの中に残ったカミナギの話でもいいし、記憶を失ったシズノを主役にした話もつくれますね。「ADP」でガルズオルム側のキャラクターにも幅が拡がったので、彼らの話でも面白い。もっと言うなら、クラシゲやフナベリら、ナーガと接触した日本の量子コンピューターの研究者グループの話もつくれそうですよね。
──あの研究者グループの写真は、思わせぶりに使われていましたね。 下田 ええ、あの写真は、ループのたびに少しずつ画像が変化しています。もしかすると、量子の世界に溶けこんだナーガが、自分の痕跡を消して回っているのかも知れない。そうではなく、キョウの電話機のように、単にサーバー内の情報が劣化したためかも知れません。皆さんが、それぞれ思ったとおりで構いません。僕が、すべての答えを知っているとは限りません。「ADP」は、昔からのファンの皆さん、新たにファンになってくれた皆さんが参加して、みんなで自由に遊んでもらうためにつくった作品です。この作品は、お祭ですからね。ネットだけで意見を言うと一方通行になりがちなので、ぜひ顔をつきあわせて、喧々諤々(けんけんがくがく)、盛り上がってほしいです。
──また「ゼーガペイン」をつくる機会があったら、どんな作品にしたいですが? 下田 「ADP」の続きをつくるかもしれないし、正反対のような作品をつくるかも知れません。僕は、サービス精神の旺盛なひねくれ者みたいですから、なかなか厄介ですよ(笑)。
(取材・文/廣田恵介)
■ゼーガペインADP 劇場上映
2週間限定 全国8館にてイベント上映
2016年10月15日(土)~10月28日(金)
【東京】新宿ピカデリー 【千葉・舞浜】シネマイクスピアリ
【神奈川】横浜ブルク13 【埼玉】MOVIXさいたま
【愛知】ミッドランドスクエアシネマ 【大阪】なんばパークスシネマ
【北海道】札幌シネマフロンティア 【福岡】福岡中洲大洋
■入場者特典
☆第1週目入場者特典 [10月15日(土)~10月21日(金)]
キャラクターデザイン・山下明彦描き下ろし
イラストミニ色紙(ソゴル・キョウ/ミサキ・シズノ)
☆第2週目入場者特典 [10月22日(土)~10月28日(金)]
キャラクターデザイン・山下明彦描き下ろし
イラストミニ色紙(カミナギ・リョーコ/カノウ・トオル)
<注意事項> ※お一人様、1回のご鑑賞につき1枚のお渡しいたします。 ※2種類 ランダム配布となります。 ※数量限定のため、配布期間中であっても無くなり次第終了となります。
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