充実のKalafina! 新曲「blaze」リリース、そして9月には初のアリーナツアーが

2016年08月26日 12:000

インタビュー

アニソン

アーティストインタビュー

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9月のアリーナライブから12月の怒濤のツアーへ。音の旅は続いていきます

──9月には、Kalafina初のアリーナライブ「Kalafina Arena LIVE 2016」が予定されています。

Hikaru　もう8月なので、いよいよ間近に迫ってきました。すごく楽しみです。

Keiko　6月からライブの準備を始めて、今はセットリストも決まり、それぞれの曲の見せ方を掘り下げていっているところです。

Wakana　今回のライブでは「音のエンターテイメント」を目指しています。全ての皆さんに楽しんでいただける、そんな音楽を、あの広い会場でお届けしたいと思っています。 “今のKalafina”を、是非見に来ていただきたいです。

──どんなライブになりそうですか?

Keiko　内容に関しては、「Kalafina Arena LIVE 2016」というタイトルが、まずは重要なんです。

Hikaru　シングルやアルバムにかけたタイトルではなく、シンプルに「Kalafina Arena LIVE」になっていて。今のKalafinaのすべてを、みなさまに見ていただこうというのがコンセプトです。3声のコーラスワークはもちろん、バンドさんの演奏や視覚的な演出も含めて、音を体感していただけるライブになると思います。

Keiko　私がほかの方のライブに行った時、ハッとさせられたり、ドキドキさせられるのは、自分が知らない曲を演奏された時なんです。まっさらな状態にある心を動かされて、音楽の根源的な力を感じて。いつか、私たちも、そうやって音楽を届けられる存在になれたらいいなと思っていたんですが、それに挑戦できるのが、今回のアリーナツアーかなと。Kalafinaは3人の声という芯があるので、いろいろなジャンルの曲を歌わせていただいていて。オペラのような曲もあればロックサウンドもあり、ポップスの王道みたいな曲もあればクラシカルな曲もあるんですね。アニメの主題歌になっているシングル曲はもちろん、アルバムの中の曲も含めて、いろいろな曲をお聴かせすることで、Kalafinaが持つ大きな風景を感じていただけるライブにしたいなと思っています。

Hikaru　3人のハーモニーをいかに心地良く聴いていただけるかという、今までのライブで一貫して追求してきた軸にくわえて、総合的な音楽のエンターテインメントにしたいということで、1つひとつの曲の見せ方にこだわって作っています。

Keiko　そのために絶対に必要なのがミュージシャンの方々で、CDのレコーディングと同じプレーヤーさんがライブでも演奏する、CDの音がナマで聴けるというのが、Kalafinaのライブのもうひとつの特徴になっています。プレーヤーさんのファンになってくださった方も多いですし、私たちも演奏を歌声のように感じていて、3人のハーモニーを見事に引き継いでいただけているなと。素晴らしい演奏に乗せて、Hikaruが言ったように、3人のハーモニーを心地良く聴いていただければ、さらにいいライブになると思っています。私たちはいつも、3声がどう響くか、1つひとつの会場のリハーサルで、イヤモニを外して、直に確かめるんですよね。

Hikaru　この会場は、こんなふうな響き方をするんだねって。1つひとつ全部、声の響き方が違うので面白いんです。

Keiko　今回の神戸ワールド記念ホールは、初めてのホールですし、とても大きな空間なので、声の響き方を確かめるのが楽しみで。

Hikaru　神戸はもちろん、兵庫県でワンマンライブをおこなうのは、今回が初めてなんです。やっと兵庫県のみなさんにナマの歌声を届けにいけると思うと、うれしいですね。

Keiko　今はまだホールでのリハーサルの時期ではないので、ホールのステージから見える景色や音の響きを想像して、稽古を重ねています。

Hikaru　ステージに立つ自分たちを想像しながら歌うのが、すごく楽しいんです。

Keiko　イメージをしっかり作っておくというのは、ライブを成功させるためにも大切なことで、リハーサルスタジオの電気を消して、ライブ会場のような雰囲気を作って練習したりしています。演出家の方に、私たちの目がもうアリーナに行っちゃってると指摘されることもあって、たしかに何千人ものお客さんの姿が見えるような瞬間があるんです。

──さらに冬には、アコースティックセットによる「“Kalafina with Strings” Christmas Premium LIVE TOUR 2016」も控えていますね。

Keiko　はい、12月中に怒濤のツアーで、10の会場を巡り、11の公演をこなす怒濤のツアーです(笑)。

Hikaru　こんなに短期間に、たくさんの場所を回らせていただくのは初めてなので、私たちにとっても未知のツアーなんです。

Keiko　コンセプトは、弦のカルテットとピアノによるライブということで、去年12月に行った「Christmas Premium LIVE 2015 “Kalafina with Strings”」の続きですね。Kalafinaは、去年の日本武道館ライブ以降、ライブを通して旅を続けているというイメージがあって、9月のアリーナツアーも、12月のストリングスツアーも、その流れの中にあるんです。私たちの音の旅です。

Hikaru　ストリングスツアーは、最初から最後までゆっくり座って、クラシックの音色とともに私たちのコーラスを楽しんでいただくライブです。12月は忙しい時期なので、私たちのライブでリラックスして、英気を養っていただきたいと思います(笑)。

──ツアーのクライマックスがクリスマスイブのオーチャードホールというのも、いいですね。

Keiko　クラシックホールの厳かな音の響きをぜひ一緒に楽しんでいただきたいですね。そのほかの会場もすばらしいホールばかりで、私たちにとっても、とても贅沢な時間になりそうです。

Hikaru　秋から冬にかけて、こんなにたくさんライブができるというのは、とても幸せなことだと思っています。

（取材・文／鈴木隆詩）

Kalafinaプロフィール

Wakana、Keiko、Hikaruによる女性ボーカルユニット。
梶浦由記プロデュースにより、2008年1月にシングル「oblivious」でデビュー。この曲は、劇場版アニメ「空の境界」第一章から第三章までのエンディングテーマで、以降のすべての章のエンディングをKalafinaが担当した。ほかにも、TVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」エンディングテーマ「Magia」、TVアニメ「Fate/stay night」エンディングテーマ「believe」など、人気アニメの主題歌を多く手がける。
2014年7月には初のベストアルバム「THE BEST “Red”」と「THE BEST “Blue”」を2作同時に、2015年9月には5th アルバム「far on the water」をリリースライブも精力的におこない、国内・海外で高い評価を得ている。

■TVアニメ「アルスラーン戦記風塵乱舞」エンディングテーマ「blaze」