※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
3人それぞれのパフォーマンスが楽しめるMusic Videoになりました
──「blaze」のMusic Videoも拝見しましたが、1人ひとりがそれぞれのシチュエーションで歌っていて、かっこよかったです。廃墟のような建物で撮影されていますが、Keikoさんが建物の中の通路、Hikaruさんがそこから外へと続く階段、そしてWanakaさんが野外と、それぞれが立っている場所が、声の高さとリンクしているように感じました。
Keiko 「blaze」のMusic Videoは、3人の声が違うように、映像でもそれぞれのパフォーマンスや表情の違いを撮っていただく、というコンセプトがありました。それぞれの個性に合わせたロケーションを選んでいただいて、しかも、固定カメラではなくハンディで、私たちとともにカメラマンさんも動くことで、ライブ感のある映像になったと思います。
──Keikoさんの映像は、狭い通路に追いつめられたような切迫感があって。
Keiko 閉塞感があるシチュエーションでした。決められた物事の中で、どうもがいて進んでいくか、どう自分の思いを叫びにするかという、「blaze」のテーマのひとつを表現できたと思います。水に濡れながら、思い通りに動いて、楽しんで撮影することができました。
──Hikaruさんは、上を向く表情が印象的でした。
Hikaru ずっと走り続けなくてはいけない時って、希望を見出したいという思いからも、苦しさからも、上を向きたくなるじゃないですか。「私はここにいる!」みたいな感じで。私の中では、「blaze」は上を向いて歌うというイメージがあって、そういうカットが多くなったんだと思います。下を向いて髪を振り乱すカットもありますが、基本的には、ずっと凛と立っていたいという気持ちがありました。
──Wakanaさんは、光の中にいるイメージがあって。希望を感じさせる立ち位置だと感じました。
Wakana 屋外で空を感じながらの撮影でした。あの解放感が、不思議な雰囲気も出していると思います。あんなにも広い空の下で、此処でしか動けない自分が居る、という矛盾があって、だからこそ躍動感を感じる歌詞が、自分自身にも強く響いた撮影でした。
Keiko 「blaze」は足を止めてはいけない曲なので、映像でもそれを強く意識して。それぞれがソロで撮ったシーンも、3人で歌っているシーンも、いつも以上に動きがある映像になっています。
──シリアスな「blaze」から一転して、カップリング曲の「夏の朝」は、とてもやさしい曲ですね。
Keiko 梶浦さんがおっしゃるには、「四季にはいろいろなよさがあるけど、夏の朝にはほかにはない特別感があるよね」と。朝目覚めて、今日は何をしようかとワクワクしたり、自分だけの秘密の世界を作りやすいのが夏の朝で、だからこそ、大人になっても童心に帰れるというか。 子供の頃に感じていた気持ちを、リスナーのみなさんに思い出してもらえるような曲にしたくて、全体的にソフトなタッチに仕上がりました。でも、ボーカルに限っていえば、3人ともしっかりとした声で歌を繋いでいて。ライブで聴くとまた違った印象になると思います。
Hikaru 「夏の朝」は、3人で歌い繋いでいく小節が短いので、それぞれの声の持ち味を、より楽しんでいただける曲になっているんです。この声が来たと思ったら、次はこの声が来たって。めまぐるしく移り変わっていくボーカルを追いかけながら聴いていただくのも面白いと思います。
Keiko 普段の曲は、場面転換のためにボーカルが変わるんですが、「夏の朝」は、ひとつの景色の中で3人の声がポンポンポンと入れ替わっていきます。拍子も8分の6のワルツな感じで、とてもかわいくて。遊び心にあふれた曲なので、ぜひリラックスして聴いていただきたいです。
Wakana 3人の声がとてもよく聴ける一曲になっていると思います。一人一人が歌い繋いでいく掛け合いの中で、聴こえてくる言葉が繋がっていくのが、聴きどころのひとつです。 とても柔らかくて優しいのに、どこか切なさを感じるのは、儚い望みを信じているからなのかなと思います。 終わらない“今”を信じている寂しさがあって、どこまでも続く空の先にはきっと、自分の望んだ未来が待っていてほしい…そんな風に感じました。