「MF文庫Jアニメフェスティバル かのこんvsゼロの使い魔」イベントレポート! 釘宮さん、能登さんなど出演声優陣も!

2008年03月12日 18:000

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「MF文庫Jアニメフェスティバル かのこんvsゼロの使い魔」イベントレポート! 釘宮理恵さん、能登麻美子さんなど多数のゲストが登場!「MF文庫Jアニメフェスティバル かのこんvsゼロの使い魔」が、2008年3月9日(日)に秋葉原UDX2FのAKIBA_SQUAREにて開催された。 


今回のイベントは、MF文庫Jにて発売中のライトノベル作品「かのこん」のTVアニメ化と、「ゼロの使い魔」のテレビアニメ第3期の製作決定を祝して行われた合同イベント。ステージ観覧のための整理券は始発組だけで200枚弱が配布され、更に会場外にも多くのファンが詰め掛けるなど、イベント開始前から会場は開催を今か今かと待ち望む空気で満ち溢れていた。また、会場脇に設けられた物販コーナーではこの日だけの限定グッズが販売され、かなり早い時間に売り切れるグッズも出ていたようだ。さらに、会場には「かのこん」「ゼロの使い魔」のコスプレをしたコスプレイヤーさんも登場し、「アニカン」号外を配布するなど、イベントの雰囲気作りに一役買っていたように思われる。

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そしてイベント開始時間になると司会役の鷲崎健さんがステージに登場。まず始まったのは4月からAT-Xでアニメがスタートする「かのこん」の先行映像上映会。内容は第1話のダイジェスト映像となっており、次の展開が気になるところで「今日はこ・こ・ま・で」というテロップとともに上映が終了した。

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次のコーナーは「原作者対談」ということで「ゼロの使い魔」の原作者ヤマグチノボルさんと「かのこん」の原作者西野かつみさんの2人が登場。鷲崎さんの質問に答える形でイベントが進行していった。

トークも盛り上がってきたところで、原作者対談の最後として「アニカン」号外に掲載されている”かのこんvsゼロの使い魔親ばか?ガチンコ十番勝負”の一部が紹介された。これは”巨乳対決”、”無茶な戦い対決”など10個の項目について、それぞれ原作者が自分の作品の優れていると思う部分をアピールするコメントを寄稿しているもの。特に西野さんのコメントが秀逸だった”巨乳対決”は大盛り上がりで、最後には観客の投票により”巨乳対決”の勝者は「かのこん」に決定した。

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Q.「いつごろから作家になろうと考えていたのですか?また、今の作品が生まれたきっかけは?」
ヤマグチさん::「中学生くらいから筒井康孝の作品が好きで、読んだり、まねをして書いたりしていたんですけど、そのときは小説家には「なれたらいいな」 くらいの心づもりでいた。「ゼロの使い魔」は、元々ファンタジーがやりたかったので、それに挑戦してみました。それまでは学園ものやバンドものを書いてい たんです。バンドやったことないですけど(笑)」
西野さん:「もともと社会人で、会社に勤めていたある日突然に入院することになってしまった。そして入院中に自分を見つめなおしてみたら自分は人に喜んで もらえるような小説が書きたいんじゃないかと思い始めて、せっかくだからやりたいことやってみようと。そして作品を応募していたら2作目でひっかかった。 「かのこん」はその応募作(MF文庫J新人賞)で、まぁ、こういうお姉さんがいたらいいな、と思って書いた作品なんですけど(苦笑)」

Q.「アニメ化を聞いたときの感想を教えてください。」
西野さん:「とても素晴らしいもの、面白くなるものを作っていただいて感謝しています。期待を遥かに超えるものになるんじゃないかと。ただ、正直アニメ化 なんかできるわけないだろうと思いました。原作第3巻でもうアニメ化が無理なところまでやっちゃってるので、最初にこの話を担当の編集さんから聞いたとき もウソだと思って、どうしてこんなデキの悪いウソを付くんだろうと(笑)」。

Q.「せっかく原作者対談ということで、本日の競演相手の作品についての感想をお願いします。」
ヤマグチさん:「独特の擬音が良く思いつくなあ、と。しかもそれが被らないでたくさん出てくる。この発想力はすごい。」
西野さん:「あの擬音は深く考えずにパッと思いついたのを書いています(苦笑) 「ゼロの使い魔」はMF文庫のエースだと思ってます。新人賞に応募した地 点で MF文庫といえば「ゼロの使い魔」だったので。あと、巨乳の妖精さんの胸を表現するのに”バストレボリューション”って表現は考え付かなかった。本当はこ ういう表現は僕のほうが考えなければいけないのに(笑)」

Q.今後の原作のストーリーについて教えてください。
ヤマグチさん:「最新刊を読んでくれた人は大体予想が付くと思うんで、・・・としか言えないですね(苦笑) まあ、ルイズはいつも通りかわいいです(笑)」
西野さん:「最新刊の9巻が後に引くような感じだったので、その物語に10巻で決着がつきます。その後は・・・白紙ですね(笑)」

Q.作家になろうという人に対してアドバイスをお願いします。
ヤマグチさん:「好きこそ物の上手なれという言葉があるとおり、好きなものをまじめに書けばいいと思う。「これが流行しているから」ではなくて、自分の好きなものを掘り下げたり、あるいは色々なものを見て自分の幅を広げたりするのが大切だと思います。」
西野さん:「僕は小説を通じて説教するとかそういうのは苦手なので、小説の中くらい理想を届けられたら良いな、と思っています。」

続いて、それぞれの作品の主演声優が作品について語るコーナーである。まずは「ゼロの使い魔」のヤマグチノボルさんに加え、ルイズ役の釘宮理恵さん、サイト役の日野聡さんの3人が登場。「ゼロの使い魔ベストセレクション」という、それぞれが自分が最も気に入っているシーンを選び、それに関するトークを行うという企画では、以下のようなシーンとコメントが飛び出した。

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ヤマグチさん:2期のラスト、サイトがルイズを守るために7万の兵士に向って突撃するシーン
「こんな風に女の子を守って戦って死ぬのは、ある意味男のロマン。ゼロの使い魔を最も象徴するシーンだと思う。」

釘宮さん:ルイズが惚れ薬でツンデレからデレデレになってしまうシーン
「戦争のシーンの後になんでこんなシーンが…」「これを選んだのは私じゃなくてルイズなの!」と照れながらコメント。

日野さん:サイトがルイズに湖畔で告白するシーン
「観客のみんなも喜ぶし、ヤマグチ先生も喜ぶし、僕も喜ぶ名シーン(笑) 恥ずかしいセリフの応酬で、うちの姫(釘宮さん)が照れながら演技してた」

また、「ゼロの使い魔予想期待度No.1セリフ」ということで、原作の中で第3期で使われるであろうセリフをヤマグチさんが予想し、そのセリフを実際に釘宮さんと日野さんが演じるというコーナーもあった。ヤマグチさんはこの予想したセリフに対し、「ルイズはこのシーンで、初めて色気を武器にするシーン。対してサイトのセリフは、サイトの本音、大切にしているものが最も表れているセリフじゃないかと思っています」と語った。目の前で声優さんがキャラクターを演じてくれるとあって、客席からは大きな歓声が何度も聞こえてきた。

最後に釘宮さんの「ヤマグチさんは恥ずかしいセリフを考える天才で、未だにルイズを演じていて恥ずかしいんですけど、一生懸命頑張ります」、日野さんの「製作陣一同、頑張って作りますのでよろしくお願いします」、ヤマグチさんの「3期はティファニアが魔法学園に入学してきて、ラブコメ多めの展開になるので、ルイズのカワイイシーンがいっぱい見られると思います」というコメントとともに、終始笑いの絶えない「ゼロの使い魔」コーナーは幕を閉じた。

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入れ替わる形で「かのこん」コーナーがスタート。こちらのコーナーには主人公・小山田耕太役の能登麻美子さん、ヒロイン・源ちずる役の川澄綾子さんが登場した。こちらは当日公開された先行映像が初出し映像ということもあり、その映像を受けての質問が多かったように思えた。

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Q.「新作ということで、自分のキャラの紹介と、ドラマCD(2007年3月リリース)から1年ぶりに演じてみて、何か違ったところとかあれば教えてください。」
能登さん:「もっと大人っぽいキャラクターだと思ってたのに、アニメの絵をみたら男の子なのにこんなに可愛いの?って(笑) 押しに弱いキャラで、音響監督さんから「もっと女の子みたいにお願いします」って指示が何度も出るくらい。」
川澄さん:「人間っぽいけど、400年以上生きている妖狐で、積極的で自由奔放、耕太君のことが大好き。人目をはばからずに押し倒すし(笑) ドラマCDのときはもう少しお姉さんっぽく迫るのかと思っていたけれど、色々なところにムキになったり、感情の揺れ幅が大きかったりして、可愛らしい面がアニメで強調されている気がする。」

Q.「自分の演じている役で、気をつけていることや大変なことは何かありますか?」
能登さん:「迫られて「やめてよ~」とか言ってあたふたしているシーンが多いんですけど、その辺りのセリフは別撮りな上アドリブで撮らなくてはいけないんで、1人でアワアワ言ってるのが大変です。」
川澄さん:「ちずるさんはカットごとに感情がコロコロ変わるんです。「いやだ、見ないで」、「ううん、見て!」みたいに(笑)。この展開のスピードについていくのがたいへんですね。感情が振り切っているようなこんなアッパー系な役は初めてかもしれないのでかなり気を使っています。」

Q.「ラブコメということで、女の子がたくさん出てきますけど、耕太君のこと好きなのは結局だれなんですか?」
川澄さん:「ちずると、望は確定で、茜は・・・?ツンツンかな(笑) モテますね~」
能登さん:「このアニメの女性キャラクターはみんなアタックが強いので、その中でモテる男の役を演じていると非常に体力を使います(苦笑) 女の子に揉まれてボロボロになってしまうような。」
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また、放送日時が土曜日の朝(最速放送のAT-Xは土曜日の朝10:30からの放送)ということで、「こんな作品が土曜の朝でいいの?ゆとり教育の弊害み たいにならなきゃいいけど」(鷲崎さん)や、「今日の映像で土曜の朝がマズいなら、あの先はもっとすごいです。嬉し恥ずかしな展開が待っているので」(川 澄さん)といったコメントも飛び出した。

最後はファンに向けて、能登さんの「ほんとにかわいくて、にぎやかで楽しい作品です。女の子キャラクターが多いので、男の子はもちろん、女の子にも楽しん でもらえると思う。色々な人に楽しんで欲しい」、川澄さんの「ちょっとHだけど、爽快感のあるコメディ作品に仕上がってます。土曜の朝なので、親に隠れて コソコソと、いやむしろ堂々と観てください(笑)」というメッセージがあり、新作へ期待を持たせる盛り上がりとなった「かのこん」ステージは終了となっ た。

イベントの最後を飾るのは、各作品のテーマソングを歌うアーティストによるスペシャルライブ。始めに登場したのは「ゼロの使い魔」の第1期、第2期ともにオープニングテーマを歌ったICHIKOさん。「第1期のオープニングテーマ「first kiss」は、出会いがテーマのキュートな曲。それに対して第2期の「I SAY YES」はルイズとサイト、2人の関係がより近づいて、気持ちのパワーがより強くなることを表現した曲。」というコメントの後に披露されたのは「ゼロの使い魔~双月の騎士~」のオープニングテーマ「I SAY YES」。観客も総立ちで飛んだり跳ねたりと、思い思いの声援を送っていた。ライブ後、鷲崎さんは「(3Fのレストラン街でAKIBA_SQUAREを見下ろせるようになっている)すし屋まで揺れるんじゃないかと思った(苦笑)」と、会場全体の盛り上がりを表現していた。

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次に登場したのは「かのこん」のオープニングテーマを担当する宮崎羽衣さん。自身も高菜キリコ役で出演している本作については、「Hな物語で唯一、Hなことが苦手で一歩引いて見ている女の子を担当しているけれど、これが自分に近くて非常に感情移入しやすいです。それでもちずると耕太のハチャメチャなやりとりにいつも巻き込まれるんですけど(笑)」というコメントがあった。「今回のオープニングテーマ「PHOSPHER」は「狐火」という意味で、楽曲を製作してくれた奥井雅美さんのイメージでロックな楽曲になってるかと思っていたら、LOVE全開の曲になっています。」という楽曲紹介の後、今回が初お披露目となる「PHOSPHER」を歌い上げた。

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ライブコーナーのトリを飾るのは、「かのこん」のエンディングテーマ「恋の炎」を歌う榊原ゆいさん。今回の楽曲について「今回のPVはエロいらしいですね?」という鷲崎さんの質問に「まあ、割といつもエロいんですけど、今回はいつもと違う方向でエロいです。なんせ男性と絡みますから。今回の楽曲は積極的な女の子を表現した歌詞になっていて、自分の恋愛と似ています」と語っていた。「恋の炎」のライブ中には、全力で歌い、盛り上げる榊原さんとそれに全力で応えようとする観客の姿が印象的だった。

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イベントの最後にはゲストが全員ステージ上に集合し、釘宮さんの「あったかいイベントで、とても嬉しかったです。ライブも、自分の出てる作品の主題歌が生で聴けたりと、非常に楽しかったです」、能登さんの「こんなにたくさんの人が来てくれて、どうもありがとう」というコメントとともに、大盛況のイベントはお開きとなった。

なお、「かのこん」「ゼロの使い魔」ともに、3月29日、30日の東京国際アニメフェアにてイベントが決定しているので、今回のイベントに足を運んだ人も、残念ながら行けなかった人も、チェックしておくといいだろう。

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