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早見沙織、1stアルバム「Live Love Laugh」。全曲解説していただきました！

2016年05月25日 12:000

声優

インタビュー

アニソン

アーティストインタビュー

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「デビュー・コンベンションライブ」の映像を完全収録

──「LET ' S TRY AGAIN」は2015年5月に行われた「早見沙織デビュー・コンベンションライブ」で披露された曲ですね。

早見　2ndシングル「Installation／その声が地図になる」のカップリングとして収録した曲です。この曲も、聴き方によって感じ方が変わるので、アルバムの曲順で聴いていただけると、新たな印象があるかもしれないです。

──次の「ESCORT」も「早見沙織デビュー・コンベンションライブ」で歌ってらっしゃいましたが、こちらはCD初収録になります。作詞・作曲・編曲が渡辺翔さん。歌詞にもサウンドにも大きな特徴があります。

早見　ジャジーな曲で、歌詞の主人公は、とても強気な女性です。こういう曲には、これくらい遊び心がある歌詞が似合うかもしれないですね。

──ボーカルもグッと大人っぽくなっています。早見さんは、ジャズボーカルを習った経験があるんですよね。

早見　はい、習っていました。こういう曲調にはなじみがありますし、もともと好きなので、難しさを感じることなく歌えました。スイング感がうまく出ているかどうかは、自分ではわからないんですけど、雰囲気がある曲ですし、バンドのみなさんと一緒にレコーディングしたので、ノリのあるボーカルになったと思います。

──バンドとの収録は、楽しそうですね。

早見　はい。サックスもピアノも全部ナマの楽器で、レコーディングでは、どのテイクも最初から最後まで通して収録したので、毎回プレイヤーさんのアレンジが少しずつ違っていたりして。完成版の音もあまりいじらずに、ナマの空気感を生かしたサウンドになっています。

──9曲目「Installation」は神聖な雰囲気のある曲で、スタイリッシュな「ESCORT」との並びは、コントラストがあって面白かったです。

早見　「Installation」はシングルのリリースイベントで、ピアノによるバラードアレンジを歌ったことがありまして、そのアレンジが私はお気に入りなんです。それを踏まえたうえで、原曲を聴き返してみたら、私自身も新たな魅力を感じて。いろいろな一面を持った曲だなと思いました。

──この曲は、特にドラマチックですよね。

早見　曲の展開が大きいんです。

──10曲目「ブルーアワーに祈りを」は、ファーストシングル「やさしい希望」のカップリング曲でした。作詞は早見さんで、作曲は川崎里実さん、編曲は前口渉さんと、eyelisのお2人です。eyelisにインタビューさせていただいた時、他の2人のメンバーが川崎さんのメロディは特徴的だとおっしゃっていたんですが、早見さんもそう感じますか？

早見　わかる気がします。曲を聴いて、「これはもしや川崎さん？」と思うことがあるので。この曲も「NOTE」や「やさしい希望」と同じように、アコースティックなイメージで、余計な楽器の音は入れないという引き算方式で作った曲です。

──11曲目は新曲の「To years letter」。ラストを飾るにふさわしい曲です。

早見　「NOTE」は1曲目にしようと思って作った曲でしたが、逆に「To years letter」は最後の曲として作ったものではなくて、アルバムに本格的に取りかかる前にできていました。「Installation」を作っていたあたりで、何か1曲、詞先で作ってみませんかという話し合いになって、「それでしたら、こんな詞はいかがでしょうか？」と私から提出させていただきました。アルバムの最後にするというのは、すべての曲が揃ってから決めたんですけど、曲ができ上がった段階で、「これを最後に持ってくるのもいいかもね」という話はしていました。

──作曲は矢吹香那さんです。

早見　いろいろな方に曲を募った中で、一番しっくりきたのが矢吹さんのメロディでした。実は、「Installation」の制作直後にお会いした時、「実は、詞先の曲を作ろうと思っていて」という話をちらりと矢吹さんとしたんです。「どんな詞なんですか？」「こういう内容になりそうです」というやり取りがその時にあって。

──後半には、「ラララ」のコーラスが入っています。

早見　このコーラスが、ラストらしさを演出していますね。ライブを意識して、みんなで歌えたらいいなと思って作ったんですけど、これのおかげでとても壮大な楽曲という印象が加わりました。でも、詞先で書いていた頃は、すごく身近なことがらを書こうと思っていて。音は壮大ですが、歌詞は日常的という曲になりました。

──コーラスはスタッフのみなさんの声だそうですね。

早見　はい。女性も男性も混じって。私はブースの外からレコーディング風景を見ていて、普段、私はみんなからこう見えてるのかと思いました（笑）。

──曲順は悩んだとおっしゃっていましたが、全曲の構成についてどう感じていますか？

早見　納得の曲順です。ひとつの形として、これを提示できてよかったなと思っていますが、聴かれる方の聴きたい順番に並べ変えてくださってもいいですし、お気に入りの曲をループして聴いてくださってもいいと思っています。自由に楽しんでいただけたら、うれしいです。

──Blu-rayとDVDには、先ほどから話題に出ていた「早見沙織デビュー・コンベンションライブ」の模様が収録されています。

早見　はい、まさかの収録です。5曲すべて入っています。ちょうど1年前の、めっちゃ緊張している私の姿を、ぜひ見ていただきたいと思います（笑）。

──この映像を見ると、秋のツアーがより楽しみになります。

早見　少し先のことなので、まだどんなステージになるかは決まっていないんですけど、ステキなアルバムが完成したので、その1曲1曲をみなさまにお届けできるように、一生懸命歌いたいです。アルバムで聴いていただくのと、ライブを見ていただくのでは、曲の装いが変わってきますので、ぜひライブ感を味わいに来てください。よろしくお願いします。

早見沙織(はやみさおり)プロフィール

5月29日生まれ。東京都出身。2007年から声優として活躍。2015年8月に、自身が主人公・白雪の声を担当するTVアニメ「赤髪の白雪姫」のOP「やさしい希望」をリリースし、アーティストとしてもデビュー。
ファーストアルバムをリリースした今年は、8月27日に「Animelo Summer Live 2016 刻-TOKI-」への出演、10月、11月には初の東京・大阪ツアー「早見沙織 1st CONCERT TOUR 2016」開催が決定。さらなる飛躍が期待される。
声優としての最近作に、「赤髪の白雪姫」2ndシーズン（白雪）、「響け! ユーフォニアム」（小笠原晴香）、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」（雪ノ下雪乃）、「無彩限のファントム・ワールド」(和泉玲奈)、7月新番組「甘々と稲妻」（飯田小鳥）など

■1stアルバム「Live Love Laugh」