kevin 今回のアルバムには、新しいチャレンジがたくさん入っているんです。同時に、fhánaを一番最初の自主制作盤から聴いてくれているファンの方にとっては懐かしいとも思ってもらえるような、本当にいいアルバムになったと思います。曲のバリエーションが豊富で、こんな曲からこんな曲へというつながり方が面白くて、飽きずに聴き通せるんですよね。
kevin 僕はApple製品が好きなので、林さんがそれを踏まえてタイトルと歌詞を書いてくれて(笑)。歌詞は、アルバムを見据えて書かれたものではないはずですが、アルバム全体のテーマとうまくリンクしていて。「僕らはずっと互いに欠けてはいけない」とか、まさに佐藤さんが先ほどから言っている、自分と他人の関係性に重なると思うんです。
──アルバムより前に作った曲も、今回のテーマに寄り添っているというのは、fhánaに一貫したアーティスト性があるからなのでしょうね。「What a Wonderful World Line」のリリースを受けて、5月からはライブツアーが始まります。
towana アルバム完成後のツアーというより、ツアーをやり終えた時に、「What a Wonderful World Line」という作品が本当に完成するのかなと思っています。今回のツアーは初めて訪れる街もあるし、会場も以前より広くなって、よりたくさんの人に楽しんでもらえるツアーになりそうです。1人ひとりの方にしっかりfhánaの音楽を届けられるように歌いたいと思います。
kevin こういうふうに育ったのかと、2公演来る方には感じてもらえるんじゃないかと思います。セカンドアルバムは本当にいい曲が揃っているので、ライブもクオリティは確かなものになると思うんですけど、それに加えて、会場の雰囲気とかステージ上の演出でも、お客さんと一緒に楽しめたらステキだなと。その日だけしかないライブを、体験しに来ていただけたらうれしいです。
佐藤 「What a Wonderful World Line」はfhánaのメンバーだけで閉じこもって作った作品ではなく、1年間いろいろな人と出会って受けた影響が落とし込まれていると思うんです。他者と交わったことによって完成したアルバムを引っさげてツアーをやって、またいろいろな人と出会い、それが次の作品につながっていく。fhánaの物語は、みなさんと一緒に紡いでいくものなので、ぜひそれに参加してほしいなと。ライブにぜひ遊びに来てください。
fhánaプロフィール
佐藤純一(FLEET)+ yuxuki waga(s10rw)+ kevin mitsunaga(Leggysalad)のインターネット3世代によるサウンド・プロデューサーと、ボーカリストtowanaによるユニット。 2013年8月にシングル「ケセラセラ」でメジャーデビュー。以来、8枚のシングルをリリースしており、そのすべてがアニメ主題歌になっている。2015年2月にファーストアルバム「Outside of Melancholy」をリリース。昨年は初のツアー「Outside of Melancholy Show 2015」を成功させ、「Animelo summer Live 2015 -THE GATE-」など大型イベントにも出演。今年5月から、東京、名古屋、大阪を巡る「fhána What a Wonderful World Line Tour 2016」がスタートする。
■セカンド アルバム「What a Wonderful World Line」 レーベル:ランティス/2016年4月27日発売