セカンドアルバム「What a Wonderful World Line」完成! fhánaは、この世界線を肯定する

2016年04月30日 11:000

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fhánaの物語は、みなさんと一緒に紡ぐものです


kevin 今回のアルバムには、新しいチャレンジがたくさん入っているんです。同時に、fhánaを一番最初の自主制作盤から聴いてくれているファンの方にとっては懐かしいとも思ってもらえるような、本当にいいアルバムになったと思います。曲のバリエーションが豊富で、こんな曲からこんな曲へというつながり方が面白くて、飽きずに聴き通せるんですよね。

──新しいチャレンジのひとつとして、4曲目の「Relief」で全編英語詞に挑戦してますね。

towana 日本語とはリズムの乗り方が違うので、英語詞の曲は、とても楽しかったです。

佐藤 海外を意識するようになって、英語詞の曲は作ってみたいなと。11曲目の「追憶のかなた」は少し前に作った曲なんですけど、後半部分に英語詞があって、これが歌えたならば全編英語詞も行けるぞと。

yuxuki 僕らは普段から英語の曲を聴いているので、英語詞にあうサウンドを作ること自体は特にチャレンジではないんです。でも、そこにtowana自然な英語でボーカルを乗せてくれたというのは収穫でした。

佐藤 よくがんばってくれたと思います。実は英語詞が完成したのは、レコーディング当日だったんですよね(笑)。

──「Relief」は、fhánaの詞をいつも書いている林英樹さんの歌詞を、Lynne Hobdayさんが英語に訳したんですよね。

towana レコーディングの3時間前くらいに歌詞の英語訳が上がってきて(笑)。本番までにできるだけ歌って、感覚をつかもうと思いました。Lynneさんにはレコーディングの際に、発音のチェックもしていただきました。

佐藤 2日前くらいに初稿をいただいたんですが、そこから色々と直してもらって。レコーディング直前にもスタジオでギリギリまで調整しました。

──yuxukiさんが作曲された曲は3曲収録されています。今回の制作はいかがでしたか?

yuxuki パンキッシュなバンドサウンドをやりたいなと思ったのが、5曲目の「little secret magic」です。僕はもともとメロコアとか好きなんですけど、それをfhánaでやっても合わないので、渋谷系のようなコードを使ったりしながら音数は限りなく少なくして、シンプルでオシャレでパンクな曲を作ろうと。レコーディングも、ベース、ドラム、ギターはスタジオで「せーの」で一緒に演奏して、その時の勢いを詰め込みました。

──8曲目の「Critique & Curation」もyuxukiさんの作曲ですが、この曲の最大の特徴は、佐藤さんがメインボーカルということです。

yuxuki 数年前から佐藤さんがメインボーカルの曲を作ろうと話をしていて、ようやく実現しました。僕は男女混声の曲が好きなので、あえてtowanaに一部分だけ歌ってもらったんですけど、うまくハマッたなと。この曲はベースをクラムボンのミトさんにお願いしたんですけど、僕が作ったデモのベースを、よりファンキーにしてくれました。

──もう1曲の「c.a.t.」は、「コメットルシファー」のカップリング曲です。

yuxuki この曲はライブでみんなで歌いたくて作りました。ベースはthe band apartの原昌和さんにお願いしたんですけど、バンアパのライブに遊びに行った時に、楽屋で打ち合わせして一緒にフレーズを作ったのを覚えています。この曲も独特な、原さんにしか出せない音が入っています。

──kevinさんの曲は2曲、収録されています。

kevin 6曲目の「Antivirus」がアルバムの新曲で、10曲目の「Appl(E)ication」は「虹を編めたら」のカップリングだった曲です。僕の曲は毎回、音作りも歌詞の世界観もデジタルなものになっているんですが、「Antivirus」は自分の好きな世界を作りつつも、いつもと同じことをやっても面白くないなと思ったので、fhánaとしてこれまであまり聴いたことのない雰囲気にしてみようと思仕上げました。ドラムも、キックやスネアがちょっと変わった入り方をしていて、あえてノリにくい感じになっていたり、いろいろ遊んでいます。「little secret magic」の次に入っているというのも、曲調がガラリと変わって面白い並びだと思います。

──「Appl(E)ication」は、いかがですか?

kevin 僕はApple製品が好きなので、林さんがそれを踏まえてタイトルと歌詞を書いてくれて(笑)。歌詞は、アルバムを見据えて書かれたものではないはずですが、アルバム全体のテーマとうまくリンクしていて。「僕らはずっと互いに欠けてはいけない」とか、まさに佐藤さんが先ほどから言っている、自分と他人の関係性に重なると思うんです。

──アルバムより前に作った曲も、今回のテーマに寄り添っているというのは、fhánaに一貫したアーティスト性があるからなのでしょうね。「What a Wonderful World Line」のリリースを受けて、5月からはライブツアーが始まります。

towana アルバム完成後のツアーというより、ツアーをやり終えた時に、「What a Wonderful World Line」という作品が本当に完成するのかなと思っています。今回のツアーは初めて訪れる街もあるし、会場も以前より広くなって、よりたくさんの人に楽しんでもらえるツアーになりそうです。1人ひとりの方にしっかりfhánaの音楽を届けられるように歌いたいと思います。

yuxuki ライブで演奏することによって曲は育っていくので、それを一緒に体験して楽しんでいただきたいですね。東京では2公演ありますけど、ツアーの最初と最後なので、曲は絶対に進化していると思うので。

kevin こういうふうに育ったのかと、2公演来る方には感じてもらえるんじゃないかと思います。セカンドアルバムは本当にいい曲が揃っているので、ライブもクオリティは確かなものになると思うんですけど、それに加えて、会場の雰囲気とかステージ上の演出でも、お客さんと一緒に楽しめたらステキだなと。その日だけしかないライブを、体験しに来ていただけたらうれしいです。

佐藤 「What a Wonderful World Line」はfhánaのメンバーだけで閉じこもって作った作品ではなく、1年間いろいろな人と出会って受けた影響が落とし込まれていると思うんです。他者と交わったことによって完成したアルバムを引っさげてツアーをやって、またいろいろな人と出会い、それが次の作品につながっていく。fhánaの物語は、みなさんと一緒に紡いでいくものなので、ぜひそれに参加してほしいなと。ライブにぜひ遊びに来てください。



fhánaプロフィール

佐藤純一(FLEET)+ yuxuki waga(s10rw)+ kevin mitsunaga(Leggysalad)のインターネット3世代によるサウンド・プロデューサーと、ボーカリストtowanaによるユニット。
2013年8月にシングル「ケセラセラ」でメジャーデビュー。以来、8枚のシングルをリリースしており、そのすべてがアニメ主題歌になっている。2015年2月にファーストアルバム「Outside of Melancholy」をリリース。昨年は初のツアー「Outside of Melancholy Show 2015」を成功させ、「Animelo summer Live 2015 -THE GATE-」など大型イベントにも出演。今年5月から、東京、名古屋、大阪を巡る「fhána What a Wonderful World Line Tour 2016」がスタートする。


■セカンド アルバム「What a Wonderful World Line」
レーベル:ランティス/2016年4月27日発売

・初回限定盤CD+Blu-ray 3600円+税


・通常盤CD 3000円+税


〈収録曲〉

01. The Color to Gray World

02. What a Wonderful World Line

03. ワンダーステラ

04. Relief

05. little secret magic

06. Antivirus

07. 虹を編めたら

08. Critique & Curation

09. c.a.t.

10. Appl(E)ication

11. 追憶のかなた

12. ホシノカケラ

13. コメットルシファー ~The Seed and The Sower~

14. gift song

〈初回盤Blu-ray収録〉

●MUSIC VIDEO

01. What a Wonderful World Line

02. 虹を編めたら

03. コメットルシファー ~The Seed and The Sower~

04. ワンダーステラ

●リスアニ! LIVE 2016 at 日本武道館

01. 虹を編めたら

02. コメットルシファー ~The Seed and The Sower~

03. divine intervention

04. 星屑のインターリュード

05. Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~




(取材・文/鈴木隆詩)

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