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アイドル? 女神? カップリング3曲は、シルヴィアのキャラクターソング
──「Lonely Feather」は、2曲目と4曲目にバージョン違いで2曲収録されていて、どちらも、静かで穏やかな雰囲気に包まれています。これは、シルヴィアのキャラクターソングなんですよね。
千菅 美しい旋律を持った、荘厳な曲です。普段のシルヴィアというよりは、彼女の中にある女神のような気高さが表現されていると思います。キャラクターソングというよりも、本編のとあるシーンと大きく関わる、サウンドトラックの一部といっていい曲なんです。
──英語詞を歌ってみて、いかがでしたか?
千菅 英語の響きを大事にしようと思いました。日本語訳もいただいたのですが、それは一度目を通すだけにして、実際に歌う時に、日本語訳が頭の中に浮かばないようにしたんです。
──仮歌も参考にしたと思いますが、どなたが歌っていたんですか?
千菅 ラスマスさんが歌って、それをボーカロイドみたいな感じに加工してありました。だから、仮歌の発音が参考になるということはなくて、ラスマスさんに現場で教えていただきました。
──もう1曲の「愛の太陽」は、アップテンポで、力強さを感じさせる曲です。この曲は1クール目の8話で使われていました。
千菅 プールのBGMとして流れていました。シルヴィアは世界に知られたトップアイドルという設定で、「愛の太陽」は彼女のヒット曲なんです。
──シルヴィアはクインヴェール女学園の生徒会長にして、稀代の歌姫なんですよね。
千菅 アイドルとしてのカリスマ性と、女の子の等身大のかわいらしさと、戦闘能力の高さと知性という、あらゆるものを合わせ持ったキャラクターです。そんな子が歌う大ヒット曲ということで、「愛の太陽」は、カリスマ性のあるボーカルにしなければ、と思いました。
──なんだか難しそうですね。
千菅 キャラクターがはっきりしているので、そんなに悩むことなく、シルヴィアの歌い方をイメージできました。私名義の曲だったら、こんなに自信たっぷりの歌い方にはならないなって(笑)。タイトルになっている「愛の太陽」というワードがサビに何度も出てくるのが、インパクトが強いです。
──作詞は岩里祐穂さんですね。
千菅 抽象的で、奧が深い歌詞です。壮大な、シルヴィアの歌の世界を味わっていただけたらうれしいです。「Lonely Feather」がシルヴィアの秘められた内面だとしたら、「愛の太陽」は彼女のプロとしての表の顔が出ている曲だと思います。
何にでも全力でトライするのが、千菅春香なのかなって(笑)
──ファーストアルバム「TRY!」が、6月22日にリリースされることが発表されました。
千菅 今の自分のすべてを出そうと思った時に、「TRY!」というタイトルが思い浮かびました。千菅春香ってなんだろうって考えたら、いつも何かにトライしてきたし、その時が一番生き生きしてるなって思ったんです。どれもスマートにはなれずに、全力で向かい過ぎちゃってるなっていうのは、声優の仕事でも歌の仕事でも、いつも思っていて。でも、それが私なんだろうなって。
──どんな1枚になるのか楽しみです。シングル曲もたくさんありますし、アルバム用の新曲にも期待しています。
千菅 オーディションに合格してから今まで、4年間に経験したものを詰め込んだバラエティ豊かなアルバムになると思います。制作進行中の今、毎日、ドキドキしています(笑)。
──千菅さんって、確かにいろいろなことにトライしているなと。5thシングル「ジュ・ジュテーム・コミュニケーション」のミュージックビデオでは、わんこそばを食べたりしていましたよね。
千菅 公式プロフィールでは、「特技・わんこそば」と言わせていただいてますから(笑)。
──114杯で、自己記録を更新したと。
千菅 女性でも、すごい方は200杯を越えるそうですから、私の記録は普通の人ががんばったという感じなんですけど……。でも、1杯でも多く食べて、記録を更新したくて。苦しいけど、でもそれが楽しいというのが、わんこそばの魅力なんです(笑)。
──TVアニメ「少女たちは荒野を目指す」の公式サイトでは、「しょこめざ舞台巡りSP」のレポーターも務めていたり。八景島でフリーフォールに乗ってましたよね。
千菅 高いところは苦手ですけど、がんばりました(笑)。そうだ、マネージャーさんが撮ってくれた動画が、スマホに入っているんですよ(と言って、見せてくれる)。
──昇っている間、「キビシー」「高いー」「まだ昇ってる!」と叫びまくってますね(笑)。あんなに高く昇っても、声が地上にはっきり届いているのがさすがです。
千菅 声が出ているのは昇っている時だけで、落下する最中と、終わった後は魂が抜けきっていました。でも、私にとって、これもトライのひとつなんです。自分では乗り気じゃないものをやってみるというのも、いいなあって思います。
──超・前向きですね。7月9日に初のワンマンライブが開催されることも決定しました。最後に、ライブへの抱負をお願いします。
千菅 ファーストアルバムとファーストワンマンライブを、この夏に一挙に実現できるのがうれしいです。応援してくださるみなさんと楽しい時間を過ごして、また新しいスタートを切る決意を、そこで固められるようなライブにしたいですね。今まで歌ってきたいろいろなタイプの曲を、どのようにひとつのステージにまとめるか、私自身ワクワクしていますし、みなさんにも楽しみにしていただけたら、と思います。
千菅春香プロフィール
ちすがはるか/1月23日、岩手県盛岡市生まれ。
2012年、「ミス・マクロス30 コンテスト」シンガー・ウィング(歌手部門)で、グランプリを受賞。2013年2月に、シングル「プラネット・クレイドル/ワンダーリング」でアーティストデビュー。「琴浦さん」ED「希望の花」、「モモキュンソード」OP「桃色ファンタジー」、「アクエリオンロゴス」ED「ジュ・ジュテーム・コミュニケーション」など、アニメタイアップ曲を発表してきた。
声優としても、「ソウルイーターノット!」(春鳥つぐみ)、「SHIROBAKO」(坂木しずか)、「アクエリオンロゴス」(綺声神心音)、「少女たちは荒野を目指す」(黒田砂雪)、「ハルチカ~ハルタとチカは青春する~」(成島美代子)など出演作多数。
■TVアニメ「学戦都市アスタリスク」新エンディングテーマ「愛の詩-words of love-」
レーベル:FlyingDog/2016年4月27日発売
1400円+税
〈収録曲〉
01. 愛の詩 -words of love-
02. Lonely Feather/歌:シルヴィア・リューネハイム(千菅春香)
03. 愛の太陽/歌:シルヴィア・リューネハイム(千菅春香)
04. Lonely Feather -a cappella version-/歌:シルヴィア・リューネハイム(千菅春香)
05. 愛の詩 -words of love- (Instrumental)
06. Lonely Feather (Instrumental)
07. 愛の太陽 (Instrumental)
(取材・文/鈴木隆詩)