「蒼き鋼のアルペジオ」Trident ラストライブレポート この日限りの新曲と新PVもお披露目!

2016年04月04日 20:000
(C) Ark Performance/少年画報社・アルペジオパートナーズ

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TVアニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」から生まれた女性3人組ユニット・Tridentは、2013年のデビュー以来、シングル1枚、ミニアルバム2枚、フルアルバム2枚をリリース。2015年にファン待望の1stライブが行われ、劇場版の公開にまで至った同アニメ作品とともにステップアップを重ねてきた。

2016年4月3日には、Tridentのラストライブ「Thank you for your “BLUE”@幕張メッセ」が開催された。イオナ役の渕上舞、タカオ役の沼倉愛美、ハルナ役の山村響が登壇し、8000人の観客の前で最後のパフォーマンスを見せつけた。


イベント開演前のホールでは、ファンの応援メッセージボードや「アルペジオ」仕様のラッピングカーが展示され、記念撮影をする来場者が多く見られた。フライングドッグのプロデューサーもみずからパンフレットを手売りしてファンとの親交を深め、会場全員でフィナーレにふさわしい空気を作り上げていく。

ラストライブはドキュメンタリー映像の上映からスタート。解散に向けた心境を語るTridentのメンバーが映し出され、それぞれの思い出を振り返った。「幸せなユニット」「この3人でよかった」という言葉の端々から、彼女たちにとってもかけがえのない3年間であったことが伝わってきた。


まずはメジャーデビュー曲「ブルー・フィールド」で幕を開けた。3人は純白のドレス姿で登場。渕上が青、沼倉が赤、山村が黄のイメージカラーがスカートの裾にあしらわれて、キュートな魅力を引き出していた。ソロパートではファンの持つ無線ペンライトが各カラーに輝くギミックも披露され、ホール全体で彼女たちの歌声をサポートする。続けて2曲目「Purest Blue」に突入。「アルペジオ」のエンディングテーマを連続で歌い、開演直後とは思えない盛り上がりを見せた。

MCパートでは「私たち、Tridentだよ!」と3人が声をそろえて自己紹介。1stライブの4倍となる8000人もの来場者を記録したことに感謝のメッセージを送った。今夜はTridentの全楽曲を歌唱することを明かして「長い夜になると思うので、どんどん行っちゃいます!」と3曲目「Lovely Blue」に移る。渕上はラップパートで「急速せんこ~」とイオナの名ゼリフを披露。沼倉と山村の2人は、渕上の前でハートの手型を作るLovelyな振り付けで視線を釘付けにする。その後「Sentimental Blue」「Blue Rain」と、タイトルに「Blue」が付く楽曲を次々と歌い上げていった。


デュエットステージでは、タカオ×イオナ、イオナ×ハルナ、ハルナ×タカオの順でデュオ曲を展開。MCコーナーも用意され、「2人だけでしゃべるのは新鮮な気分」と照れた表情を浮かべるメンバーが印象的だった。年月を積み重ねた今だからこそ話せる本音トークも交わされて、率直な関係性が築けたことの喜びを語った。

ソロステージに移ると、渕上は背中に羽根のついたドレスをまとって登壇。まるで鳥かごに閉じ込められているかのようなレーザーライトの中で、ソロ曲「starlight」を響かせた。さらに「おいで!」と呼びかけるとバックスクリーンに青い鳥が現れ、渕上の右手に止まるパフォーマンスも。鳥好きの渕上がみずから考案したステージ演出に会場から大きな拍手が送られた。続いての沼倉は「今日は“女度”を上げてきました!」と胸元の赤が映えるドレス、山村はラジオで「マダム」と呼ばれていることから貴婦人をイメージしたドレスをお披露目。ファンの喝采を一人占めにした。


ソロ後にはTridentのメンバー3名が再集結。とここで、渕上から「新曲をやっちゃおうと思います!」とサプライズが飛び出した。ラストライブにも関わらず新曲が発表されるという異常事態に会場は騒然。キャラクターが踊る新作映像も上映することが明かされると、歓喜の声が沸き上がった。

新曲「Blue Horizon」はライブ映えのするアップテンポなナンバー。今この瞬間しか聴けないことがもったいなく感じてしまうほどの仕上がりだ。Tridentのダンスも新作映像のイオナたちとシンクロして切れ味抜群。新曲でありながらファンがエールを送るタイミングも完璧で、多くのファンに愛されてきたTridentだからできたステージとなった。

 

その余韻も冷めやらぬ中、さらなる映像が上映された。そこに映し出されていたのは「アルペジオ」の男性ユニット・Blue Steelsのメンバーだ。千早群像役の興津和幸、橿原杏平役の宮下栄治、織部僧役の松本忍がステージに現れて、まさかのライブジャックを敢行。「ここからのステージは俺たちが主役だ!」と叫び、「エガオマニア」をはじめ全5曲を絶唱した。

これには客席も大盛り上がり。客席からは艦長コールが巻き起こり、ウェーブがホールを二重三重に行き交うなど、Tridentにも負けないほどの熱狂ぶりを見せる。Blue Steelsにとってもラストライブであることが再確認できる一幕だった。

 

三度登壇したTridentは、この下克上を目の当たりにして「メチャクチャ盛り上がってたじゃん!」と悔しそうな様子。そんな彼らに負けじと「Blue Snow」や「Blue Destiny」など劇場版の主題歌でラストスパートをかける。フィナーレはライブタイトルの「BLUE」で締め、「ありがとうございました!」とステージを後にした。

だがアンコールの声は鳴り止まず、TridentとBlue Steelsがそろってステージに姿を見せた。ラストライブはTridentと「アルペジオ」にとって最後の楽曲「ブルー・フィールド~Finale~」をファンも含めて熱唱。「All I see」という歌詞のハーモニーで会場全体が特別な一体感に包まれた。

 

ステージに残ったTridentは、1人ひとり胸の内を打ち明ける。山村は「私を、私たちをTridentにしてくれて本当にありがとうございました」、沼倉は「私たちにできるすべてをここでお見せすることができたかな……。みんな大好きだよ!」とみずからの想いを伝えた。

渕上は2人に「本当に隣にいてくれてありがとう」と3年間の感謝を口にし、ファンに向けて「Tridentがいたことをずっとずっと忘れないでください」と言葉を送る。最後は「私たち3人合わせて、Tridentでした!」と声をそろえ、渕上、沼倉、山村はそれぞれ別々に分かれてステージから退場した。終演後もファンから温かい声援が飛び交い、ラストライブは5時間を超える大団円で幕を閉じた。




セットリスト

▲Trident THE LAST LIVE「Thank you for your “BLUE”@幕張メッセ」

 

2016年4月3日(日)@幕張メッセ ホール8

 

1. ブルー・フィールド / Trident

2. Purest Blue / Trident

3. Lovely Blue / Trident

4. Sentimental Blue /  Trident

5. Blue Rain / Trident

6. アオノムコウ / タカオ(CV.沼倉愛美)×イオナ(CV.渕上舞)

7. Blazing Nova  / タカオ(CV.沼倉愛美)×イオナ(CV.渕上舞)

8. Hello,hello  /  イオナ(CV.渕上舞)×ハルナ(CV.山村響)

9. Crystal Way / イオナ(CV.渕上舞)×ハルナ(CV.山村響)

10. Fly / ハルナ(CV.山村響)×タカオ(CV.沼倉愛美)

11. Nothing to fear / ハルナ(CV.山村響)×タカオ(CV.沼倉愛美)

12. starlight  /  イオナ(CV.渕上舞)

13. starry night  /  イオナ(CV.渕上舞)

14. 蒼きココロで / イオナ(CV.渕上舞)

15. タカラモノ / イオナ(CV.渕上舞)

16. Engage / タカオ(CV.沼倉愛美)

17. Be united / タカオ(CV.沼倉愛美)

18. My admiral / タカオ(CV.沼倉愛美)

19. またあした / タカオ(CV.沼倉愛美)

20. Prismatic World / ハルナ(CV.山村響)

21. Sweet error  /  ハルナ(CV.山村響)

22. Words  /  ハルナ(CV.山村響)

23. Yellow Carpet  /  ハルナ(CV.山村響)

24. Blue Sky  /  Trident

25. Blue Horizon(新曲)  /  Trident

26. エガオマニア / Blue Steels

27. 蒼き空の下で / Blue Steels

28. アルペジオ / Blue Steels

29. 変わらない場所 / Blue Steels

30. 始まりの終わり / Blue Steels

31. Blue Snow / Trident

32. Blue Moon / Trident

33. Blue Destiny / Trident

34. innocent blue  /  Trident

35. BLUE  /  Trident

 

(encore)

36.ブルー・フィールド~Finale~ / Trident w/Blue Steels

 

(取材・文/高橋克則)
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