ELISAが紐解く、アニメソングのクロニクル(年代記) ──カバー・ミニアルバム「ANICHRO」が登場!

2016年03月22日 12:000

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映画「楽園追放 -Expelled from Paradise-」や、TVアニメ「魔法科高校の劣等生」など、数々のアニメ作品の主題歌を歌ってきたELISAが、アニメソングのカバー・ミニアルバムをリリースする。「ANICHRO」(アニクロ)というタイトル通り、1980年代から2010年代まで、10年ごとに1曲ずつ選んでいるのが特徴。「プログレッシブ・エレクトロ」をコンセプトに、ELISAならではの世界観でアレンジされている。本人にとっても挑戦だったという、今回のカバー。その気になる内容とは?


私の声は、エレクトロに合うんだなと思いました


──カバー・ミニアルバム「ANICHRO」を作ろうと思ったきっかけは、何だったんですか?


ELISA ずっと「E’tone♪」というアコースティックライブをやっているんですけど、その中で、アニメソングをカバーするコーナーがあったんです。今まで、アルバムでも「もののけ姫」や「愛・おぼえていますか」をカバーさせていただいたことがあったんですけど、それはオリジナルに忠実に歌っていたんですね。でも、「E’tone♪」のカバーコーナーでは、普段歌わないような男性シンガーのアップテンポな曲をELISAなりの歌い方でアレンジしたこともあって。その流れもあって、カバー・ミニアルバムを出そうということになりました。

──たしかに、「ANICHRO」の大きな特徴として、原曲を大胆にアレンジしているところがあります。

ELISA ELISAらしさを出したいなと思って。ポップスと声楽のソプラノをミックスさせているのが私の歌の一番の特徴なので、それを生かす選曲とアレンジを目指しました。今回のアルバムでは、「プログレッシブ・エレクトロ」というアレンジの方向性を打ち出しているんです。「プログレッシブ・エレクトロ」って、どんな音なのかな? と、みなさんにも興味を持って聴いていただけたらうれしいです。


──ELISAさんにとっての「プログレッシブ・エレクトロ」のサウンド感とは、どんなものですか?


ELISA 変拍子が入ったブログレッシブロックの要素がある曲は、今までいくつか歌ってきたので、今回も違和感なく受け入れられたんですが、エレクトロは新たな挑戦になりました。シングル「EONIAN-イオニアン-」のカップリングに「AR」という曲があるんですけど、それが私にとって初めてのエレクトロだったんですね。「AR」の制作はすごく楽しくて、私の声ってこういうサウンドに合うんだなと実感できました。


──「プログレッシブ」も「エレクトロ」も、ELISAさんの声や感性に合ったジャンルだったということですね。収録曲の4曲は、どのように選んでいったのでしょうか?


ELISA 「ANICHRO」というタイトルは、「アニメ・クロニクル」の略なんです。その名の通り、1980年代から2010年代まで、10年ごとに区切って1曲ずつ選んでいきました。


──80年代なら、「天空の城ラピュタ」の「君をのせて」といった感じで?

ELISA そうですね。「もののけ姫」に続いて、今回もジブリ作品で1曲歌いたいという思いが最初にあって「君をのせて」を選びました。この曲を「プログレッシブ・エレクトロ」にするとどんな雰囲気に変わるのか、私自身、出来上がりが楽しみでした。


──想像以上にアップテンポで、軽快なアレンジになっていました。


ELISA 原曲が完璧と言っていい完成度なので、それとは違う方向を目指す中で、みんながびっくりするような仕掛けをしたかったんです。私の声はふわっとしているので、それが軽快なサウンドといい化学反応を起こしていると思いました。アルバムの発表イベントで初公開した時も、「かっこいい」「ELISAらしい感じになっていてよかった」という声をいただけて、うれしかったです。


──初回限定盤にはMusic Videoが収録されていて、そのショートバージョンが、ネット上ではすでに公開されています。


ELISA
 ジャケット写真もそうなんですけど、「ANICHRO」では、「クロニクル」の語り手として、時空を越えた存在になりきってみようと思ったのと、クロという音にかけて、ELISAとしては初めて黒のドレスを着てみました(笑)。魔法使いのような、ファンタジー風の衣装なんです。


──映像では、魔方陣や時計の歯車のようなCGが使われていて、「クロニクル」感が強調されていました。

ELISA 手に、古い掛け時計の部品を持っているカットもあるんです。大きな部品で、現場でいきなりスタッフさんに手渡されたので、私も撮影の監督さんも「これは何?」ってとまどったんですけど、年代物の時計の一部で、時空を越えるというMusic Videoのコンセプトにも合っていると説明があって、とても納得しました。持つのはちょっと痛かったんですけど(笑)。

──あれはなんだろう?とたしかに目を引きました。

ELISA 不思議な世界観を味わっていただきたいです。そして、ショートバージョンには収録されていないMusic Videoの後半部分も見どころなんです。2番に入ると、雰囲気がガラリと変わって、見た瞬間、ドキッとするようなカットもあるんです。


──どんなELISAさんが映っているのか、そこは盤で確かめていただきたいですね。

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