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私、阿良々木暦なんです…。「終物語」ED「さよならのゆくえ」を歌う、瀧川ありさの意外な告白

2015年11月18日 14:450

インタビュー

アニソン

2015秋アニメ

アーティストインタビュー

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カップリングの2曲は、一番沈んでいた時期に作った曲です

──では、カップリング曲についておうかがいします。今、話が出ましたので、3曲目の「銀河鉄道の降り方」から、お願いできますか？

瀧川　私の人生観を表現した曲です。10代の頃は特に、人生は夜汽車みたいだなと思うことが多くて。夢や目的がある人は降りていけるんだけど、何も夢がなかったり好きな人もいないとなると、ただただ汽車の中で時間が過ぎていってしまうという。焦りにも似た気持ちが曲になっています。実は、今回のカップリング曲は2曲とも、20歳前後に作った曲なんです。

──ということは、人生の沼にはまっていた頃の？

瀧川　そうなんです。ズンと落ちていた頃に書いたので、どちらも重さがある曲で。「銀河鉄道の降り方」は、アレンジャーさんと試行錯誤して、星空の中を走っているような、キラキラとした感じを加えた音作りをしました。

──2曲目の「1991」は、グルーヴ感のあるアコースティックナンバーです。

瀧川　歌詞がシンプルなので、音もシンプルになりました。私は1991年生まれで、さびしいのに、口に出してそう言えないという、この世代が持っている感覚を曲にしました。自分の思っていることを、みんなで言おうと。勝手に世代を代弁する気持ちで作ったので、こういうタイトルにしました。でも、言っていることは普遍的なので、どの世代の方にも共感していただけると思います。

──歌詞には陰影がありますね。

瀧川　とても重たいです（笑）。心をこじらせていた頃に作っていた曲の歌詞は、どれも私小説風で、自分の中で完結してしまっていて。聴いてくださる方々に伝わらないという経験をたくさんした後で、あえてシンプルな言葉で本心を紡ごうと思って作ったのが、この曲なんです。自分にとってはとても大事な曲で、これをCDにするのは、今回が一番いいタイミングだと思いました。

──「さよならのゆくえ」のカップリング曲にふさわしいと。

瀧川　そうですね。「さよならのゆくえ」を作って、あの頃、放課後に感じた気持ちと向き合ったことで、自分が最も沈んでいた時期に書いた2曲にも、希望を見い出したくて。過去の自分が報われるためにも、今回、「1991」と「銀河鉄道の降り方」を収録しようと思いました。

──過去を見つめるシングルになったということですね。

瀧川　はい。でも、秋に聴くにはいい3曲かなと。もの思いにふけるには、一番いい季節ですから。

ハイレゾ配信も同時スタート。そしてワンマンライブも

──「さよならのゆくえ」は、CDのリリースと同時にハイレゾ配信が始まります。

瀧川　アレンジにこだわっているので、ハイレゾだと、より聞こえると思います。ハイレゾで楽しんでいただけるというのは、私にとってもうれしいです。

──瀧川さんご自身、ハイレゾは楽しんでいるんですか？

瀧川　はい。やっぱり空気感が違うというか、間があるんですね。全部の音が聞こえるのはもちろんですけど、音と音のすき間が聞こえるのが、ハイレゾの魅力だと思います。圧縮された音源だと一辺倒に聞こえるところが、ちゃんと抜け感があって。生で一発録りしているスタジオの空気感がそのまま乗っかるので、ハイレゾはミュージシャン冥利に尽きると思います。

──11月23日には、初のワンマンライブがあります。最後に抱負をお願いします。

瀧川　自分が音楽を始めたきっかけは、フェスで何万人もの人が音楽の喜びを共有する空間を体験したことなんです。ひとりっ子だったので、それまでは自分だけで楽しむことしか知らなくて。フェスのステージのような、たくさんの人と気持ちを分かち合える場所に立ちたいというのが私の歌の出発点なので、ワンマンライブは、とっても楽しみです。

瀧川ありさプロフィール

1991年5月8日生まれ。東京都出身。

中学生の時にバンドを組み、オリジナル曲を作り始める。高校生２年生の時に、10代限定の夏フェス「閃光ライオット」にエントリー。第三次LIVE審査まで進む。バンド解散後にソロ活動を開始。2015年3月に、1stシングル「Season」でメジャーデビューを果たした。この曲はTVアニメ「七つの大罪」のエンディングテーマ。新人アーティストのいきなりの抜擢が話題になった。同年7月には2ndシングル「夏の花」をリリース。順調に活動を展開している。

■3rdシングル「さよならのゆくえ」TVアニメ「終物語」ED

レーベル：SME Records／2015年11月18日発売