同業者が多いですね― おたくのオタクによるヲタクのための「らき☆すた」聖地年越し巡礼レポート!

2008年01月26日 06:000

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同業者が多いですね― おたくのオタクによるヲタクのための「らき☆すた」聖地年越し巡礼レポート!大ヒットアニメ/マンガ「らき☆すた」の舞台となったことで、鷲宮神社の初詣客が前年を17万人上回る30万人に急増したり、一部店舗で売り上げが前年比2倍となったとも言われている埼玉県鷲宮町。


アキバ総研でも、同じく「らき☆すた」の舞台となった埼玉県幸手市出身のオタク男性・山田憲(仮名)さんにインタビューを行ったが、今回は2007年大晦日から2008年元旦にかけて彼が敢行した「鷲宮神社初詣巡礼」の密着レポートをお伝えしよう。


akiba20071205.satte-21.jpg山田憲(仮名)さんプロフィール

・男性/20代/会社員
・埼玉県幸手市出身
・属性:赤松系作品/声優系イベント/百合/ショタ
・プライマリ:「ほちゃ(堀江由衣)」
・セカンダリ:「りにゃ様(佐藤利奈)」
・通称「やまけん」


以前掲載し反響が大きかった埼玉県幸手市出身のオタク男性インタビュー&フォトレポートのお礼のため、コミケ3日目(2007年大晦日)にやまけんさんと有明で合流したアキバ総研担当Hokuto.Kに彼は、「この後鷲宮に回す(※)んですが、ご一緒いかがですか?w」と冗談交じりに語った。

※「回す」=アクティブ系オタク及びサブカル系イベンターの専門用語で「(イベントを)ハシゴする」の意味。使用例:○○ライブ2回回し、横アリから回してきたetc..

「全国からオタクが集まるコミケ後は最も巡礼者が多いと思う」「絶対に負けられない戦いが、そ(ry」と、イベント参加が目的なのか初詣が目的なのかよくわからないやまけんさんを疑いつつも彼に同行してみることにした。

アキバ経由で埼玉入りするという彼と一旦別れ、取材準備や帰省準備をして終電間際の東武線に飛び乗る。春日部から何駅か過ぎたあたりで、ちょうど車内でやまけんさんと合流することができた。今回は地元のオタ仲間である「経理」氏(属性:ガノタ)も一緒とのことだ。「同業者(=初詣巡礼に向かうアクティブ系オタク)が多いですね」と語るやまけんさん。たしかに、コミケ帰りの客にしてはやけに多い。鷲宮駅に近づくにつれ、車内は初詣に来た一般人と「同業者」の両極端に分かれていく。聞き慣れた単語が飛び交うオタトークをBGMに、やまけん氏と経理氏は普段の年末年始の過ごし方などを語ってくれた。初詣は毎年地元の神社に行くということで、鷲宮方面にはほとんど来る機会がないらしい。

そうこうしている間に、鷲宮駅に到着。パンパンのリュック+両手に紙袋、または、大きな旅行カバンを抱える「同業者」といたって軽装な一般人との空気の違いをヒシヒシと感じつつ、「もうどうにでもなーれ」と開き直る三人。駅を出ると初詣へ向かう人々の流れが出来ていたのでそれに乗って神社を目指す。街は思っていたよりも田舎(失礼!)で、一晩明かせそうなカラオケ屋や漫画喫茶はない。「終電で来たみんなはどうやって夜を越すんだ?」という疑問が各自浮かんだが、「冬の有明の夜を生き延びた猛者たちなら、野宿用の装備もあるだろうし一晩くらいなら大丈夫だろう」という見解で一致した。

鷲宮神社が見えてくると、大きな鳥居から一般道にまで伸びた参拝待ちの行列があった。警官の数も多く、さすが関東最古の神社、県内外から多くの参拝客が集まっているのがよくわかる。

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神社の前にあるお休み処「大酉茶屋」の前には「聖地巡礼」と書かれたノボリを持った商工会の方と巡礼者の団体。「キタコレ!」とテンションがあがり、wktk状態になるやまけんさん。互いに同じ空気と匂いを察したらしく、どちらからともなく、「お疲れさまでーす」「あじゅじゅしたー」といったかんじで挨拶(=軽いオタトーク)と握手を交わす。これは、オタク特有のコミュニケーション方法であり、巡礼や遠征などを生業とするアクティブ系オタクの必須スキルなのである。今日の巡礼者の様子やオタに対する警戒態勢など各方面の動きの情報交換(?)を済ませたやまけんさんはどこか満足気であった。やがて、新年へのカウントダウンコールが各地で巻き起こる。巡礼集団も例外ではなく、5,4,3,2,1…「キター!」「ウェーイ!」「らき☆すた万歳!」といった風に沸きあがる。が、一般人やスイーツ(笑)たちからは、「あぁ、あれが噂の…w」と冷ややかな視線と苦笑。まぁ、仕方ない。オタ業に人生を捧げている以上、そのくらいは想定内である。

きっとここに集まった同志たちもその辺は覚悟の上だろう。

・(続きはこちら
鷲宮から幸手回しの聖地横断巡礼― おたくのオタクによるヲタクのための「らき☆すた」聖地年越し巡礼レポート! その2


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