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声優の自分からすると、塩対応です(笑)
──5曲目は「Go! My Cruising!」。一転してポップになります。声の印象も「最後の花火」とはがらりと変わっていますね。 内田 これもコンペで頂いた曲で、最初に聴いた時に「歌いたいです!」と。「Blooming!」と同じく「ing!」がついた曲で元気いっぱいです。この曲も最初はもっともっとかわいく歌っていたんですが、なんか違うかなと思って歌い直しました。自分では大人の声で歌えたと思ったんですが、でき上がりを聴いてみたら、そうでもなくて(笑)。曲の雰囲気にいい意味で引っ張られたんだと思います。
──6曲目「Let it shine」はいかがでしたか?
内田 この曲は、どう歌おうか、アルバムの中で一番悩んだ曲かもしれないです。ホーンセクションが入ったキラキラな曲で、元気で爽快なサウンドでありつつ、歌詞は10代らしい甘酸っぱさが詰まっていて。「なにそれ なにそれ」という詞があるんですけど、普段キャラクターソングを歌っている身としては、ついセリフみたいに歌って、キャラを盛りこみ過ぎちゃうんですよね(笑)。ソロの時は、そういう歌い方は違うなと思って、キャラソンを歌わない普通のアーティストさんだったら、どう歌うのかなと考えたりしました。
──プロの声優ならではの悩みですね。
内田 そうかもしれません(笑)。かわいい恋愛ソングを歌っているアーティストさんの曲をいっぱい聴いて、サラッと爽やかに歌おうと思いました。声優の自分からすると、塩対応くらいの歌い方になっています(笑)。
──塩対応が、ちょうどいいと(笑)。
内田 はい。それに、「Let it」ということで、現在進行形の青春ではなく、昔を懐かしんでいる歌なので、20代の女性が10代の頃を振り返っているような雰囲気を出しました。
──7曲目の「ハルカカナタ」は?
内田 一番最初にレコーディングした曲です。母と娘のバラードで、今の自分が素直に歌える詞と曲調になっていました。バラードも初挑戦でしたが、温かい曲でよかったなって。実家は群馬なので、この曲に描かれているような遠距離の母娘じゃないんですけど、声優になりたいと言った私をずっと応援してくれている母を思うと、歌に気持ちがこもりました。
──8曲目「いざゆけ! ペガサス号」は自転車の歌なんですよね(笑)。
内田 ピアノがメインの、軽快でかわいい曲です。作詞、作曲、編曲の佐々倉有吾さんとはお話しする機会が多くて、私の性格をわかってくださってるので、「うっちーなら、こんな感じでしょ。だいたい大ざっぱだよね」って(笑)。ちょっと落ちこんだ時にお気に入りの自転車で出かけて「がんばろ!」って思う女の子の、素直な気持ちを歌詞にしてくださいました。すごく私っぽいなって思える曲です。
──9曲目の「妄想ストーリーテラー」も、佐々倉さんの作詞、作曲、編曲ですね。
内田 すごく不思議な曲です。佐々倉さんは、「聴いた人に、意味がわからないって言ってもらえたら勝ち!」とおっしゃっていました。ミュージカルのように、1曲の中でいろいろな展開を見せる曲なんです。演じるように歌ったのが楽しかったです。
──小説的な歌詞ですよね。
内田 妄想なので、ストーリーも自分の頭の中で勝手にどうにでもできるという感じで、曲の展開も自由なんです。「お、こうなっていくのか」という面白さがある曲です。
「私、がんばったぜ!」って言えるアルバムになりました
──10曲目は「Daydream」。浮遊感のある曲ですね。
内田 「アップルミント」の時に「ピンク・マゼンダ」という曲を作ってくださった坂部剛さんの作曲、編曲です。白昼夢というタイトル通り、ふわっとした浮遊感のある曲になりました。歌詞もよりどころのない感じで、最初はどう歌っていいか悩んだんですが、だんだん気持ちよく歌えるようになっていきました。曲の後半はボーカルの多重録音にもチャレンジして、私の声がいくつも重なるすごく幻想的な響きになっています。
──そしてラストが「with you」。 内田 シリアスなロックの「Like a Bird」と合わせて、私から提案させていただいたテーマで「うっちーコンペ」を開催して選ばせて頂いた曲です。普段からこういう軽快なダンスミュージックが大好きで。
──ディレクターさんによれば、「うっちー meets EDM」だと。
内田 テンポがよくて、体になじんで、すごくかわいい曲なんです。どんな時でも、心地よく聴いていただけるんじゃないかなって。歌詞は英語が多めで、ずっと英語詞の曲を歌ってみたかったのでうれしかったですし、音と言葉のはまり方がすごく気持ちいいんです。この曲をアルバムのラストになっているのも、すごく気に入っています。
──全体を通して、チャレンジにあふれ、表現の広がりがあるアルバムになりましたね。
内田 前回の「アップルミント」は初めてのソロ作でドキドキしながら作っていたんですけど、今回の「Blooming!」は恥ずかしながら自信を持ってお届けできる、「私、がんばったぜ!」って言えるアルバムになりました。
──初回盤の映像もバラエティ豊かですね。まず、初回盤AのBlu-rayには、レコーディングのメイキング映像が収録されています。 内田 普段の私のおちゃらけた姿が映りすぎていて、最初は「入れたくありません!」って反対をしたんです。
──いやいや、何を言っているんですか(笑)。お宝映像だと思いますよ。初回盤Bのインタビュー<うっちーに訊く>というのは? 内田 なんと69分も、私のおしゃべりにお付き合いしていただくことになります。たっぷり使われてしまいました。スタッフさんのやる気と遊び心をナメてました(笑)。
──アルバムリリース直後には、バースデイ・イベントもあるんですよね。
内田 イベントのタイトルは「Happy Blooming Day To Me!」で、「Blooming!」というアルバムが世に出た日のお祝いに合わせて、ちょっとだけ私の誕生日もお祝いしていただきたいなと。できたてホヤホヤの「Blooming!」について、「こういう想いで作ったよ」ということを、たくさんお話ししたいですし、何曲かをお披露目したいなと思っています。
<内田彩プロフィール> 7月23日生まれ。群馬県出身。2008年に声優デビュー。2009年10月に「キディ・ガーランド」で、TVアニメ初主演を果たす。「ラブライブ!」(南ことり)、「トリニティセブン」(神無月アリン)、「実は私は」(紫々戸獅穂)など、出演作多数。2014年11月にファーストアルバム「アップルミント」で、アーティストデビュー。2015年5月22・23日には、ファースト・ソロライブを成功させた。「ぐんま観光特使」としても活躍中。
■セカンドアルバム「Blooming!」 レーベル:日本コロムビア/2015年7月22日発売
●初回限定盤A(CD+Blu-ray) 5500円+税
Blu-ray(初回盤A)収録内容
・「Blooming!」ミュージックビデオ
・ミュージックビデオ メイキング映像
・レコーディング メイキング映像(「with you」「いざゆけ! ペガサス号」)
・ファースト・ソロライブ「アップルミント Baby,Are you ready to go?」ダイジェスト映像(2015年5月22日 五反田ゆうぽうとホール)
●初回限定盤B(CD+DVD) 3800円+税
DVD(初回盤B)収録内容
・「Blooming!」ミュージックビデオ
・撮り下ろしスペシャルコンテンツ <うっちーに訊く> アルバム「Blooming!」制作インタビュー
●通常盤(CD) 3000円+税
〈収録曲〉 01. Blooming! 02. スニーカーフューチャーガール 03. Like a Bird 04. 最後の花火 05. Go! My Cruising! 06. Let it shine 07. ハルカカナタ 08. いざゆけ! ペガサス号 09. 妄想ストーリーテラー 10. Daydream 11. with you内田彩 イメージBlu-ray「泣きべそパンダはどこへ行った ~ハルカカナタ 口笛の旅~」
レーベル:日本コロムビア /2015年8月26日発売
価格:¥5,000+税 規格番号:COXC-1129 ※Blu-ray 収録時間:約72分 【収録内容】内田彩が北海道へ!円山動物園、サッポロビール園、おたる水族館など観光名所を訪れる中で繰り広げられるうっちーの素顔やピュアな表情満載の内容。
■イベント情報
内田彩2ndアルバムリリース記念&BIRTHDAY EVENT~ Happy Blooming Day To Me! ~
日程:2015年7月25日(土)
会場:ディファ有明
VIDEO
(取材・文/鈴木隆詩)