綾野ましろインタビュー！ ファーストシングルで繭から生まれて、セカンドシングルで“飛び立つ”！　まっすぐに前を見つめて成長を続ける、綾野ましろ

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自分の限界を飛び越えちゃいました（笑）

──レコーディングで気を配ったことはなんですか？

綾野　tokuさんがサウンド全体をプロデュースされているのですが、歌録りの時はブースの中にmeg rockさんもいて、嬉しいことにお2人からディレクションをいただきました。

──最強の布陣ですね！

綾野　はい（笑）。tokuさんからは、1つ1つのフレーズに感情をこめて、それが変化していく感じをドラマティックに表現してほしいと言われました。何度も何度も歌い直して気持ちを高めていったんですが、ある段階で「だんだんノッてきたじゃん！」とフランクに声をかけていただいて。それがきっかけになって緊張が解け、楽しく、そして力強く歌うことができました。megちゃんにはブレスの位置や、歌詞にこめられた意味を教えていただいて。英語ができる方なので、イントロに小さく入っている英語詞の発音もアドバイスを受けました。megちゃん自身シンガーなので、どう歌えば歌詞がよく聞こえるかよくわかっていて、ボーカルをよりよいものにしていただきました。

──「vanilla sky」には、ラストに長めのフェイクがありますね。

綾野　「最後にフェイクを入れてみたらどうかな？ ましろちゃん、ここで歌いたいフレーズを考えてみようか」と、レコーディング現場でtokuさんにいきなり言われて。どうやっていいか、正解がわからなくて悩んだんですけど、「ideal white」の中に「正解なんて　ひとつじゃない」という歌詞もあるし、「わからないままに、やってみるしかない！」と（笑）。そうしたら、「いいね！」と言ってもらえました。

綾野　はい（笑）。最初はファルセットで歌ってみたんですけど、やっぱり地声で歌ったほうが力強さが出るということで、頑張りました。今まで、あのキーを地声で出したことはなくて未知の音域だったんですけど、歌っているうちに出るようになって、自分の限界を飛び越えちゃいました（笑）。限界なんて、決めつけるものじゃないと思った瞬間でした。

──徐々に高まった感情が、最後に爆発する感じがあって、かっこよかったです！

綾野　ありがとうございます。「vanilla sky」を初めてお客様の前で歌った時も、「高音の部分が、聴いてて高まりました!!」という感想をいただきました。ライブでみんないっしょに盛り上がれる曲にすることができたと思います。

──リスナーの気持ちを引き上げてくれる曲ですよね。

綾野　そう感じていただけたら嬉しいですね。私の音楽を聴くことによって、それぞれの方が自分自身の居場所を見つけてくれたらいいなというのが、アーティストとしてのテーマなので。私も、大好きな音楽によってたくさんの人と繋がれているので、その喜びを共有したいんです。