【オタク女子の事情とホンネ】ところでオタク女子って全員“腐女子”なの?

アキバ総研 | 2015年01月31日 11:00
【オタク女子の事情とホンネ】ところでオタク女子って全員“腐女子”なの?

ここは「乙女の聖地」と呼ばれる池袋の某アニメショップ。キャラクターグッズや薄い本が詰め込まれた青いビニール袋を手にさげた女子たちは、一刻も早く手に入れた戦利品を愛でるために自宅への帰路を急ぎます──。

そんな光景を眺めながらこんにちは。アラサー女子のずんだ里美です。戦(コミケ)も終わり、年も明けて2015年となりましたが、今年もオタク女子たちは活発そうですね。

ところで、あなたはオタク女子の生態ってどれくらいご存じですか?

パンピー(一般人)や少しだけオタクの男子によく聞かれるのは、「オタク女子って全員BL(Boys Love=男性同士の恋愛)が好き(=腐女子)なんでしょ?」ということ。

いえいえ。そんなわけないじゃないですか。近くにいたのがたまたま(ずんだ含め)腐女子ばかりだからって、「世の中のオタク女子が全員腐女子なわけじゃありません!!」


簡単に分類すると図(オタク女子の超ざっくり分類)のようになります。つまり、マンガやアニメが好きなオタク女子の中の一部が腐女子なのです。

世の中では「BL好き」な女子が度々取り上げられてしまうため「オタク女子=腐女子」と勘違いしている方も多いのですが、ただ純粋にアニメが好き、二次元のキャラクターが好きというだけのオタク女子もたくさんいるんです。

ちなみに、「同人=BL」というのも違います。同人活動をしている、同人誌を読んでいる女子だからって、全員腐女子なわけではありません。ノマカプ(※1)専門の描き手や読み手も存在するのです。

オタクの男性の中にも百合(※2)好きもいればそうでない人もいるので、それと一緒ですね。

(※1)ノーマルカップリング(男女のカップリング)の略称。カップリングとは、特定のキャラクター同士の恋愛のこと。NL(Normal Love)とも言う。
(※2)女性同士の恋愛やそれらを描いた作品のこと。GL(Girls Love)とも言う。


腐女子も細かく分類される!?「同人BL」と「商業BL」の違い。


「腐女子」とひと言で言っても、その性質はさまざま。特定の作品やキャラに関連した同人誌しか読まない「同人BL派」もいれば、商業誌のオリジナル作品を好む「商業BL派」もいます。もちろん「どんなジャンルのBLでもおいしくいただきます!」という人だっていますよ。

「同人BL派」の多くは、アニメや少年漫画に登場するカッコイイ、けれどかわいいところもある魅力的な男性キャラに入れ込み、そのキャラクターが“受”(※3)の同人誌を読みあさります。

(※3)恋愛関係における女性側(受動的な立場)の役割。


ずんだは、まさに「同人BL派」で、『機動戦士ガンダムSEED』の“アスラン受”の同人誌(特にイザーク×アスラン)をひたすら読んで、さらには描いてもいました。

「同人BL派」はBL自体が好きなわけではなく、「特定のキャラだから、特定のカップリングだからこそBLがいいの!」というタイプの人も多数。そういった女子たちは他のキャラ同士のBLや商業BLはあまり読まないのです。ただし一定の期間が経つとほとんどの人がジャンル替え(※4)し、別の作品の別のカップリングにハマっていきます。

(※4)同人活動において主にハマっている作品が替わること。
例:「ずっと『黒子のバスケ』の“黒子受”にハマってたんだけど、最近はやっぱり『ハイキュー』の日向が熱いの♪」


そんな「同人BL派」とは反対に、「商業BL派」は“年下攻”が好き、サラリーマンものが好きな人などといった好みはあれど、基本的にBL自体が好きな人が多い印象です。

とはいえ「同人BL派」にせよ、「商業BL派」にせよ、完全に腐っているのは事実。では、なぜ腐女子たちはこのBLの世界に足を踏み入れてしまったのでしょうか。


彼女たちはこうして「腐女子」になった。


BLに興味を持つきっかけの多くは、身近にいるBL好きの友達の存在。仲の良い友達が実は腐女子で、好きな漫画の同人誌を貸してもらってハマった、という場合が多いようです。ただしその時に「これ…おもしろいかも……」となるか、「男同士なんてキモい!」となるかは素質によります。今の腐女子の人たちは素質があったからこそ、腐女子となり得たのです。

また、おすすめする側の腐女子がこれから“腐らせたい女子の好みをしっかり把握”しているかどうかもポイント。ずんだの場合は腐る前から漫画やアニメが好きで、その時は特に『封神演義』の天化が好きでした。そんなタイミングで友達が私に初めて勧めてきたのが“天化受”の同人誌だったのです。もちろん、ずんだには腐女子の素質がありましたし、初めて読んだ同人誌の内容も好みにぴったりだったことで、すぐに腐女子の世界にどっぷり浸かってしまいました。

それにも、「少年漫画を読んでいたらこのキャラとこのキャラ、なんだか男同士なのにいい感じかも……」と妄想しはじめて自発的に腐っていったパターンや、年上の姉が腐女子だったというパターン、本屋やアニメショップでうっかり同人アンソロジー(※5)を手にしてしまい、ハマったパターンなどがあります。

(※5)コミケなどの場を活用して個人で出版している同人誌と違い、出版社があるテーマに沿ったいくつかの同人作品をまとめて1冊のコミックにしたもの。通常の書店でも販売しているため、気軽に手に入れられる。


こうしてすっかり腐女子の世界に入り込んでしまった女子たちもいれば、アニメが好き、二次元のキャラクターがカッコイイ、と思っているだけで、腐らないまま大人の女性になっていく人もいるのです。

オタク女子といってもその性質は多岐にわたりますので、パンピーのみなさんはひとくくりにしてしまわないよう、気をつけてくださいね!

(文・絵/ずんだ里美)

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