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お芝居が成立するのか心配するほど、現場の音圧がすごい!
──花京院役は平川さんにとって、かなり「声を張る」タイプのキャラクターでしょうか?「ジョジョ」という作品の中で他のキャラクターに比べたら、花京院はまだ落ち着いて、冷静な部分を持っているキャラクターなので、控えめな部分もあるかと思うんですけれど。それでもほかの現場に比べたら、圧倒的に声量を出している作品なので、声は張っています。
とにかく現場の音圧がすごいんですよ(笑)。最初は、「これでお芝居が成立するんだろうか?」とおっしゃっている役者さんもいらっしゃったぐらいです。こんなに、わーわーがちゃがちゃと言い合ってぶつけあって、はたしてちゃんと会話になっているのか。シーンとして成立しているのか。距離感があっているのか、とか……。
お芝居をするうえで当然考えることを、みなさん考えたうえで、「でも声を出す!」と心を決めてやっているんです。僕も最初は「大丈夫なのかな?」と思っていました。
僕が登場する第2話の収録前に、「第1話はこんな感じでした」という映像を、参考として貸していただきました。これが、絵も未完成で効果音も入っていない、本当にセリフだけが入っている映像だったんですが……。小さいスピーカーで聴いたのに、もう本当に、スピーカーが「ビリビリビリ!」というぐらい、ものすごい声量でみなさんがやってらっしゃる。でもその時点から、ちゃんとお芝居として成立しているんです。
すばらしいなと思う一方で、「この音圧、この声量より下は許されないんだな」と(笑)。出演するより先に、高いハードルを見せつけられたわけで。それでだいぶびくびくしながら、第2話の収録にのぞみました。それが初出演の思い出です(笑)。
──第2話で初登場した花京院は、承太郎の敵役ということで、かなり攻撃的な感じが強く出ていましたね。元々、「生きている人間たちの物語」と考えているので、お話が進んで、少しずつ、仲間としての意識や絆が強くなっていくのに付随して、花京院の演技に変化をつけていけたら……というプランは、最初から作っていました。
最初の承太郎との戦いに関しては、肉の芽を植え付けられているということだったので、後に仲間としての意識が強くなってからの花京院よりも、若干低くて、硬い声を意識していました。彼の中にある悪の部分とか、闇の部分、暗の面、汚いところ、悪いところが、「肉の芽のせいで前面に出てきてしまっている」というイメージが出せたらいいなと思い、のぞませていただいたつもりです。
その後、肉の芽を抜いてもらうことで、闇の部分が少し抜けた本来の花京院になったんじゃないかと。そして仲間を得て、信頼関係が生まれていく中で、少しずつ彼の中でも変化があって、物言いがやわらかくなってきたり、本来の17歳の青年らしい部分が出てきたりしてるんじゃないかと想像しながら、常に収録にのぞませていただいています。
DIOが待つエジプトでの戦いが始まる……!
──エジプト編での花京院の活躍が楽しみです。エジプト編でオススメの見どころをご紹介ください。エジプトでは新たな、さらに強力な敵が登場します。予告でちらっとイケメンと美女が映っていましたね。彼らはどんな敵なのか?
そして、最後に待っているのはDIOです。DIOももちろんスタンド使いでしょうから、はたしてどんなスタンドを使うのか? それに対して僕ら(花京院たち)がどうやって戦うのか? ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。
そして、忘れてならないのが、新しい仲間のイギーです。キャストの福圓美里さんが、それはそれは、ぶちゃカワイく演じてくださっています(笑)。イギーが使うスタンド「ザ・フール」がどんな活躍をするのかにも、ご注目ください。
(取材・文/矢野真弓)
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