TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」花京院典明役 平川大輔インタビューッ!!!!

2014年12月30日 20:000

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ファンに好評だった第1部、第2部を受け、人気の高い第3部のTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」が、2014年4月から放送されている。日本を出発したジョセフ・ジョースターと空条承太郎たちが、長い旅の末にエジプトに到着したところで、前半は終了。そして後半「エジプト編」が、いよいよ2015年1月からスタートするッ!

その「エジプト編」の放送を前に、人気キャラクター・花京院典明役を演じる平川大輔さんにインタビュー。このアニメに参加して「ジョジョ」という作品を知った平川さんに、作品との出会いと花京院役について語ってもらった。


アフレコ前に読み始めたら、途中でやめられなくなった



──平川さんは、花京院典明役を演じるまで「ジョジョの奇妙な冒険」を読んだことがなかったそうですが、どういう印象を持っていましたか?

僕が学生のころから連載されている作品なので、もちろんタイトルは知っていました。でもほとんど読んだことがなかったんです。「週刊少年ジャンプ」を読むときも、読み飛ばしていました。たまたまパラパラッと見たとき、何部だったのかもわからないのですが、なんだかおどろおどろしくて、子ども心にはちょっと不思議な絵で、気持ち悪いというか怖いというようなイメージがありました。

その頃によくあった勧善懲悪とはちょっとちがう世界で、青年誌に載っているような漫画というイメージで。まだ自分にはちょっと難しいんじゃないかなという感じでしたね。途中から読んでも理解ができないんじゃないかなとも感じていました。


──「スターダストクルセイダース」のキャストの中で、「昔からジョジョが大好き!」という熱烈なファンはどなたですか?

小野大輔くん(空条承太郎役)とか、三宅健太くん(モハメド・アヴドゥル役)です。
お二人の話によると、昔はジョジョといえば、アングラなイメージの作品だったようですね。「ジョジョが好き」、「ジョジョのファンです」……と、いろんなところで声に出して言うのが多少はばかられるような感じがあったと、お二人とも言っていました。演じていて悩んだり迷ったりしたときは、この二人の顔を見ます。ジョジョファンの2人がニヤニヤしてたら、「よし!」と思っています(笑)。


──今回、演じる前に原作コミックを読まれましたか?

はい。花京院役に決まって、一番最初にメインキャストの方々と顔を合わせたのが、アフレコが始まるより少し前、イベント用のコメント録りのときでした。そのときに小野くんから、原作の第3部の文庫本が、全巻入ったセットをプレゼントしてもらいまして。「何も言わずに読んでください」と渡されたんです。アフレコに向けて自分で買って読もうと思っていたので、本当にありがたいなと感謝しました。


──最初に読んだときの感想は、いかがでしたか?

アフレコが近づいてきたところで読み始めたんですけど、そうしたら止まらなくなりました!ある程度の人生経験を重ねてきて、子どもの頃と感覚が変わったのかもしれません。「なんであのとき読まなかったんだろう!」と、思ってしまうぐらいでした。

キャラクターが魅力的で、第3部に欠かせない「スタンド」も個性的。ストーリーにぐいぐい引き込まれてしまって……。単に「面白い」という言葉では片付けられないぐらい惹きつけられました。

最初は、アフレコするところの予習のつもりでページを開いたんですけれど。どんどんどんどん読み進んでしまって。1冊読み終わったら次の巻、また次の巻……と、結局、だいぶ時間をかけてですが、そのまま全部読んでしまいました。続きが気になっちゃって、途中でやめられなかったんです。

結局第3部を全巻、最後まで読み切って、「ああ~、面白かった!」……そんな感じでした。花京院を自分が演じることも忘れ、お芝居のことを考える余裕もなく、読み始めたらただの一読者でしたね。本当に一気に読んでしまいました。


クールで冷静な感じの中に、狂気のようなものを込めて



──ではオーディションの段階では、まだ原作コミックを読む前だったのですね。

そうです。オーディションで言った花京院のセリフのひとつが、第4話「灰の塔(タワー・オブ・グレー)で登場したこのセリフです。

「わたしの「法皇の緑(ハイエロファントグリーン)」は……ひきちぎると、くるい もだえるのだ、喜びでな!」

これは、花京院のセリフの中でも印象に残っているセリフのひとつですね。花京院が承太郎たちの仲間になって、最初に仲間のために戦うシーンなので。また、オーディションでこのセリフに対して、いろいろディレクターさんからご指示をいただいたということも、思い入れのある理由のひとつです。




──原作を知らなかったところから、どのように花京院の役作りをしたのでしょうか?

一番最初にのぞんだのは、テープオーディションでした。本当に何も知らなかったので、該当シーンのページのコピーを見て、自分の中で花京院という青年をイメージして演じました。わりとクールで冷静な感じの中に、セリフがセリフだったので、花京院に内在している狂気のようなものを込めて、本当に自分なりの想像でやってみたんです。 

そうしたら、当時テープオーディション用のオーディオテープを録ってくれた、事務所のマネージャーが、「もっとこう、大きく! お芝居を大きくやってください!」と言うんです。自分では大きくやったつもりだったので、「え?もっと?」と思いました。そうすると、そのとき自分がイメージしていた花京院像と離れてしまう感じがして、一瞬ひるんだんですけど、言われたように自分なりにもう一度構築しなおして、「もっと大きく」やってみたんです。そうしたら「今度はスタジオオーディションです」とお話をいただいて。現場に行ったらやっぱり、「ちょっと歌舞伎みたいに、見得を切る感じでやってみてください」ということを言われました。

それから、特に「くるいもだえるのだ」というようなところに関しては、内に秘めている狂気や、凶暴な部分、冷徹な部分を、「にじみだすというよりは、もっとぐわっと、表に出してください」というご指示をいただいて。だから、テープオーディションのときに僕は正直、「やりすぎなんじゃないかな?」と思ってたぐらいなんですけど、現場ではさらにもうひとまわりふたまわり、大きなお芝居というか、爆発力を求められたわけです。もちろん花京院の静かな部分、クールな部分も、表現しなければいけないんですけれど。「いやいや、これは大変だぞ」と思ったことを覚えています(笑)。今改めて考えてみると、その時点から結構、声をしっかりと張る「ハリハリ」のお芝居をやっていたわけですね(笑)。

©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会

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